株式会社杉養蜂園

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

米田弘一(よねだこういち):株式会社杉養蜂園・代表取締役社長。阿蘇郡西原村出身。東海大学卒業後、明治生命保険相互会社(現・明治安田生命保険相互会社)に総合職として5年間勤務。1991年、同社に入社。営業部長、専務取締役を経て、2014年に社長就任。

プロフィール

1956年に杉武男氏(現・常任顧問)が巣箱3箱から養蜂業を始めた。自転車での販売促進活動、百貨店での催事販売、店舗展開と地道なことからコツコツと積み上げてきた。同社の強みは「自分たちの手で蜜蜂を飼育し、製品をつくり、直接お客様に販売できること」と語る米田氏。養蜂家企業として生産から販売後のアフターフォローまでを一貫してこだわる。そのためにダイレクトテレマーケティングシステムを確立。同社の活動内容や採蜜状況などをお伝えし、お客様の信頼に応えている。

事業の特色

蜂蜜・ローヤルゼリー・プロポリスなど蜂産品を始め、健康食品・機能性化粧品「APIMIEL」・スイーツなどの製造・販売を行う同社。全国に直営店を51店舗運営(2015年5月時点)、海外では台湾、シンガポールに進出。観光地への出店が多かったが直近では田園調布や新宿など都市部への出店にもチャレンジしている。取扱商品は約270種類、売上構成は蜂蜜・果樹蜜・ローヤルゼリー関連がそれぞれ約30%、化粧品類が約10%を占める。蜜の採取場所(蜂場)は熊本県内の約100カ所に加えて、秋田県、北海道にも広がる。今後も国産蜂蜜の安定的な採蜜に向けて、新しい蜂場の開拓を進めていく。同社はアフターフォローにも力を入れている。店舗・電話・WEBなど購入されたお客様に対して定期的な情報発信をするためにダイレクトマーケティングを導入している。独自の生産哲学である「健やか農蜂業」は、「自然のサイクルの中では、養蜂業と農業は一つ」と捉え、養蜂業者と農業者の立場から豊かな自然環境に貢献する考え方。同社ではその一環として、毎年秋に米作農家にレンゲの種子を配り、春に新蜜を採取する取り組みを続けている。

「健康で元気な会社です」と同社を表現する米田氏。自身もトライアスロンやフルマラソンに取り組んでおり、熊本城マラソンには社員10名とともに参加し全員完走。社内にはフットサルサークルがあり、また社員同士で自発的にバレーボールなどを行っている。部門の分け隔てなく社員間での交流があり、コミュニケーションの活性化につながっている。活発な社風の中で社員には更なるチャレンジを求めている。「社員一人の失敗で会社が潰れることはない」と、失敗を恐れない前向きな姿勢と行動を評価し、「自分の感性をもって、若手でも事業の提案をしてほしい」と会社の変革を期待している。一例として、新卒社員をデザインプロジェクトに加え、商品パッケージのリニューアルを推進。若手社員の感性を活かした、幅広い年代に受け入れられるデザイン作りを進めている。目指すは、社員全員がお客様から信頼していただくために、自己研鑽を重ねて頑張り続けることができる会社だ。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

5年後に売上50億、10年後には100億を目指している同社。「さらなる成長のためには、若手社員の成長が絶対必要だ」と、社長就任に際して思いを強くした。OJTを軸にステップアップ研修を重ね、社員の成長過程を会社がしっかりと管理していく方針だ。「チャレンジ意欲が旺盛で行動力がある人を待ち望んでいる」と米田氏。店舗展開では各部門のブランディングを強化し、年間3~4店舗のペースで出店を続ける。海外展開では東南アジア・オセアニア方面への出店拡大を視野に入れており、グローバル企業として成長を続けていく。

メッセージ

四季を通して花が咲き、蜜蜂を育てるには絶好の環境に恵まれた熊本。同社は蜜蜂の飼育群数で日本一を誇る。1980年からは県内のスイカ栽培農家を中心に巣箱を貸し出し、蜜蜂によって自然受粉させる「みつばち交配」を続けており、現在約200件の農家と取引がある。今後の熊本については、「県外の人やアイデアを受け入れて、共に発展していこうという姿勢が熊本を変えていくのでは」とメッセージを送る。熊本城桜の馬場「城彩苑」の構想時には、街づくりの委員会メンバーとして営業先である伊勢神宮近くの「おかげ横丁」のノウハウを提言した。

※群数とは「1箱にいる約5万匹の蜜蜂を1群れとして群れを合計した数」を表す。

 

熊本の養蜂家企業「健やか農蜂業」を営む<㈱杉養蜂園>

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