九州産業交通ホールディングス株式会社

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

矢田素史(やだもとし):九州産業交通ホールディングス株式会社・代表取締役社長。広島県福山市出身。防衛大学校卒業後、1984年に陸上自衛隊入隊。1993年に㈱エイチ・アイ・エス入社、人事部長、管理部長を経て、2005年10月に九州産業交通㈱顧問、同年11月に社長就任。

プロフィール

九州産交グループは交通・観光・不動産事業を中心として、地域のインフラを支える公共性の高い事業を展開している。熊本が抱える行政課題と重なる部分も大きい。「われわれが街の発展を担うぐらいの気概をもってやっていかないといけない」と矢田社長。事業を通して見る熊本は、九州新幹線の全線開通により観光客やビジネスマンの来熊が増えているという。今後は既存のインフラに新事業を付加して、県内外・国外からお客様を呼び込み、熊本をさらに活性化していく考えだ。

事業の特色

バス事業(九州産交バス㈱・産交バス㈱)では、熊本県内のほぼ全域をカバーする路線バス網を展開。熊本都市圏の渋滞緩和策として、自宅から自家用車で最寄りのバス停まで行き、車を駐車させた後にバスを利用する「パーク&バスライド」を推進している。また、アイドリングストップ&スタートシステム装置の導入によるエンジンカットやエコドライブの推進により、地球温暖化防止にも取り組んでいる。高速バスは、九州主要都市や近畿・中京地区都市と熊本との直行便を運行。熊本への流入人口の増加にともない、バス利用者は増加傾向にある。観光事業(九州産交ツーリズム㈱)では、H.I.S.グループとの提携により、国内外を対象とした充実の旅行内容・価格・品質を提供している。また、阿蘇山ロープウェーや交通センターホテル、熊本空港の全日空総代理店を運営。お客様の足として、貸切バスを80台所有している。不動産事業(九州産交ランドマーク㈱)では、日本最大規模のバスターミナル「熊本交通センター」などの管理・運営を通して、熊本の街づくりを進めている。飲食業(九州産交リテール㈱)では、イタリアンを楽しむ「サルヴァトーレ・クオモ&バール」を熊本・福岡に2店舗、「熊本城桜の馬場 城彩苑」に5店舗(うち1店舗は物販店)を展開している。

社内では、30代の係長クラスが成長している。「会社が辛い時期に入社し、苦労して成長してきた世代。そういう人材を抜擢して経営陣がサポートし、社内をリードしてほしい」と矢田社長。全事業が一般のお客様を相手にするサービス業であり、気づきや機転を利かせるなど顧客本位の考えと行動ができる社員を求めている。桜町再開発が完了する2018年秋までには、組織・人事制度の見直しを進め、社内の抜本的な改革に着手、顧客本位の姿勢が評価に反映される制度設計を構築する。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

熊本市内中心部の魅力化を目的とした桜町再開発事業。創立73年を迎えた同社では、第二創業のプラットフォーム事業として位置づけられている。現在交通センターが位置する約3.7ヘクタールの敷地に、商業施設・バスターミナル・ホテル・駐車場など延べ約16万平方メートルの複合施設を建設する計画だ。2018年秋の完成を目指し、2015年夏から工事を開始する。「街中の空洞化が進む中で、お客様が戻ってこられるようにするための複合施設」と、再開発のねらいを語る。

メッセージ

熊本には縁もゆかりもなかったという矢田社長。「住んでみて、本当に住みやすい街。食も水も人も好き。老後もずっと根っこを下ろしたい」「人口減少・高齢化社会におけるコンパクトシティ構想にふさわしく、日本一住みやすい街を実現しうる街だ」と熊本の魅力を語る。将来に向けては、熊本への流入人口を増やし、消費をするサイクルの構築が地域の活性化につながるとの考え。また、優れた中小零細企業の情報発信や企業誘致による雇用拡大の必要性を訴える。

 

熊本の観光・不動産・交通を担う<九州産交ホールディングス㈱>

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