株式会社再春館「安心・安全」研究所

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

香月枝理(かつきえり):株式会社再春館「安心・安全」研究所・検査部課長。山口県長門市出身。大学卒業後、財団法人鹿児島県環境技術協会勤務を経て、2003年に社団法人熊本県薬剤師会医薬品検査センターに入所。係長を経て、12年に現職就任。趣味は園芸。座右の銘は「日々あらたに、日々日々あらたに、日々あらたに」。

プロフィール

前身は社団法人熊本県薬剤師会医薬品検査センター。2012年の事業譲渡により新会社として設立された。13年には本社研究所を現在地に移転し、設備・検査機器などを一層充実させた。「いろいろな検査の種類、検査機器が揃っています」「医薬品・化粧品の検査は県内の他社にはない特徴ですし、県内の農産物の残留農薬検査なども行っています」と香月さん。民間企業としての意識や取り組みの変化、会社の特徴について検査現場の目線から語る。

事業の特色

食品や農作物、水道水といった生活の身のまわりにある物の検査・試験を通して、熊本から全国に安心・安全を提供し続けている同社。残留農薬検査や放射能検査、水質検査など幅広い検査・試験の実施が可能となっており、全国からの多様なニーズに対応できる体制を整えている。また、水道水やビル・県内の学校における飲料水の検査、家庭の井戸水の水質検査など、熊本県民の身近な部分でも安心・安全に貢献している。2014年4月に登録された「食品衛生法 登録検査機関」は、熊本県内の検査・分析機関では唯一となる。登録により、法に基づく検査を行うことができる他、検査の幅を広げ、検査の質を向上させる目的もある。同年6月には、水道水検査における品質管理システムや技術力を保証する「水道GLP認定水質検査機関」として、熊本県内では2件目(民間登録検査機関では初めて)の認証を取得した。東日本大震災以降、放射線の精密な測定が可能な「ゲルマニウム半導体検出器」を導入。「南九州で放射能の検査機器を入れて、一般からの検査依頼を受ける機関は他にはないのではないか」と所長の藤本氏。関西を含む広いエリアからの検査依頼に対応している。

研究所内は広々としたフロア、検査室はすべてガラス張りという作りになっている。「場所が広がり検査がしやすくなりました。安全性や効率も高まっています」「ガラス張りでだれがどこで何をしているのかがわかります。困っている人に声かけがしやすくなりました」と香月さん。検査レベルの向上や連携強化の効果が上がると同時に、お客様に対しても安心・安全が確認されている現場を知ってほしいという思いが込められたレイアウトだ。施設内の見学を随時受け付けており、“開かれた検査機関”を目指している。今後は、検査体制・精度の充実のみならず、お客様が抱える問題点の把握や改善を通して、お客様とのつながりを強化していく方針だ。検査依頼を待つ「依頼型」から、問題解決を図る「提案型」へスタイルを転換し、お客様へ安心・安全を提供し続けていく。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

「検査件数は年間約2万3千件(2014年3月時点)で増加傾向にある」と藤本氏。県内外からの幅広い依頼に対応している。今後は、①技術力の向上を前提とした検査や取り組みのお客様へのアピール、②検査データや過程が検証できるシステムの構築、③お客様のご要望に対するアドバイス・提案を進めていく方針だ。その中で、「スタッフにはお客様の話を聞く謙虚さ、問題点を改善していく積極性と粘り強い姿勢を求めている」。

メッセージ

「生活衛生や環境衛生の検査を通して、県民や依頼者が安心していただけるように」という思いが込められた社名。熊本の安心・安全を目指す取り組みとして、「熊本県産品を国内外に出す場合の安全性の担保だけでなく、熊本に入ってくる物の安全かどうかの検査を通して役に立っていきたい」と語る。さらに衛生関係のご相談対応や改善提案を行える体制を構築し、地元の検査機関として貢献していく考えだ。

 

熊本から安心・安全を提供<㈱再春館「安心・安全」研究所>

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