株式会社環境と開発

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

田邉陽介(たなべようすけ):株式会社環境と開発・代表取締役。熊本市出身。熊本大学理学部卒業後、GIS/航空写真測量の㈱パスコ(東京都)を経て、2001年に同社に入社。06年に専務、07年に社長就任。

プロフィール

1977年に父・裕正氏が同社の前身である「㈲土地開発プラン」を設立。土地の測量設計から事業を始め、廃棄物関連のコンサルティング・設計業務に進出。2000年には今後の時代の変化を見据えて現社名へと変更した。07年の設立30周年の節目に社長を承継し、「いろいろな物の見方、従業員に対する意識が変わった」と田邉氏。「お客様の事業の発展に貢献する、ということを一つのキーワードに日々の業務に取り組むことを徹底している」と経営理念や同社の強みについて語る。

事業の特色

環境と開発に関わる総合コンサルティングを手掛ける同社。環境事業では廃棄物処理・リサイクル事業設立のための支援や環境アセスメント、土壌汚染調査などに取り組む。開発事業では宅地・店舗・工場などの開発事業支援、測量・土木設計、開発事業関連の許認可手続き代行、開発事業の調査・企画提案などを担う。クライアント先は全国展開の大手企業から熊本地場のディベロッパー・病院・福祉施設まで幅広く、年間約80~100件の開発を手掛けている。売上構成では開発事業が60%、環境事業が40%を占めており、最近では環境面への配慮・取り組みが必要な工場開発など、開発事業と環境事業を組み合わせた受注が増加傾向にある。「環境及び開発事業を兼ねた会社、測量・土木設計・許認可手続きを一貫して行える会社は少なく、他社との差別化につながっている」と田邉氏。行政書士や環境カウンセラーなど社内の有資格者が、法律に基づいた設計や仕事の進め方を助言しながらクライアントの事業展開を支えており、社内でのワンストップの対応力が強みにつながっている。

現在社員は17名(2015年6月1日時点)。「クライアント先の事業拡大の支援を通して我々の事業が安定していくことが大事。少数精鋭の安定した状態でニーズに見合うコンサルティングサービスを提供していきたい」と考えている。その実現のために同社では人材育成に注力。相手の話をしっかりと聞き理解し、日々の業務に真剣に取り組む姿勢を重視。社内では新しい仕事に前向きに取り組む雰囲気が醸成されている。採用面では中途採用を基本に有資格者でなくともポテンシャルを重視した採用を実施。「自分の経験・判断を基にクライアントと折衝するために3年間は我慢して仕事を覚えていただきたい」とスキル習得に向けた自己研鑽を社員には求めている。今後は現在の事業スタイルを維持しつつ、コンサルティングをベースとした時代に合わせた提案活動を続け、測量設計・許認可手続き・環境アセスメントと効果的に連動させていく方針だ。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

東京支店を有する同社では、東日本大震災以後の復興事業や2020年の東京オリンピック開催に向けて、ゼネコンを中心にコンサルティング業務・提案活動を進めている。同支店の売上は全体の20%近くに上昇しつつあり、今後の更なるサービス拡大が期待される。「熊本で培ったノウハウをサービスとして東京で提供していきたい」と田邉氏。社内ではベテラン社員の世代交代期に差しかかっており、「ベテランが持つノウハウ、お客様とのつながりを次の世代に引き継ぐ大事な時期」と若手の採用・育成が急務の状況。今後の事業ビジョンや求める人材像について語る。

メッセージ

東京への出張や東京からお客様を熊本に招くことが多いという田邉氏。「野菜の味、大きさ、値段や阿蘇の自然はどこに行っても負けない魅力」と自信を持つ。一方で、経済活動を行う上で必要となるインフラ面での課題を指摘。「駅と空港、市役所、県庁など主要な場所を結ぶ公共交通機関や施設の整備が大事になる」。会社としては、「お客様の事業が地域に密着して社会に必要となるように私たちがコンサルティングしていくことが大切」と、事業支援を通した地域貢献を念頭に置く。

 

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