株式会社永井運送

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

永井雄大郎(ながいゆうたろう):株式会社永井運送・専務取締役。熊本市出身。九州学院高校、国士舘大学を経て、2007年に同社入社。08年業務主任、10年取締役を経て、14年から現職。

プロフィール

1967年に海産物・農産物の運送から創業した同社。熊本県内を中心に事業を拡大、85年には車両保有台数が100台を超えた。2000年代に入り経営基盤の安定を目的に本格的な輸送品の多角化に着手した。「会社を永久的に存続させるために、多様な業種の方とのお付き合いにより経済変動に強い会社を目指したい」と永井氏。ただ荷物を運ぶだけではなく、依頼主である「お客様の顔」という意識で、礼節や感謝の気持ちを重んじた人間力形成を柱に顧客満足の向上に努めている。

事業の特色

売上規模は約25億円。売上の7割を占める主力事業が貨物輸送事業。農産物や工業製品を中心に燃料、建設資材、食品など輸送品目は幅広く、それぞれの輸送に対応した車両を180台保有している(2014年8月時点)。また、国内最大級の求車・求荷物流ネットワーク「日本ローカルネットワーク」や「ウェブキット」に加盟し、同業者間の取引を通して、小口から大量輸送まで日本全国・海外への輸送に対応している。物流業として今後の発展のポイントとされるのが倉庫保管物流事業。2006年に熊本中央物流センター、08年に熊本東部物流センターを開設。貨物輸送に加えて、品物の一時保管やピッキングなどワンストップのサービスを展開し顧客の多様なニーズに対応している。鋼製型枠修理補修事業では、消波ブロックやダム建設用ブロックの製造に用いられる型枠の補修(サビ取り・変形修正・塗装など)を手掛ける。民間車検自動車整備事業では、同社の全車両のメンテナンス管理から自動車の車検まで対応。本社敷地内ではコンビニを運営し、地域住民だけでなくトラックドライバーの休息場としても利用されている。

同社では省エネルギー化・省資源化に取り組んでいる。07年には厳密な車両管理やエコドライブによる環境負荷の少ない事業運営が評価され「グリーン経営認証」を取得した。また太陽光発電への取り組みも進めており、熊本の事業所3拠点の屋上に合計容量1.8メガワットの太陽光パネルを設置し、スペースの有効活用と地域への電力供給を進めている。社内ではコミュニケーションが重視されている。その一例として、日頃の些細な協力や連携への感謝を「ありがとうカード」に記入し、相手へ贈る取り組みを実施。「社員間に温かい雰囲気が醸成されて、コミュニケーションが活発になり業績に結びついている」と永井氏。原価低減に向けた取り組みでは部門ごとにチームを組織。外部顧問からの意見や月3回の全体会議、全社的な実績公表を通して、社員一人ひとりの実績やコストに対する意識の高まりにつながっている。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

5年後に売上倍増を計画している同社。目的は「会社、社員、地域のため」と語る永井氏。売上とともに利益を追求し、更なる会社発展や社員への還元、地域雇用の創出に活用していく考えだ。目指す会社像は、「子どもが『お父さんの働く会社で僕も働きたい』と言ってもらえる会社」。昨年には自社ホームページを刷新、アニメーションを駆使することで社内の明るい雰囲気を伝えられるよう工夫されている。経営基盤の強化やイメージアップを通して、社員を大切にする魅力的な会社づくりをこれからも進めていくようだ。

メッセージ

熊本の魅力は「おもてなしの心が街全体に根づいていること」。県外から単身赴任や出張で来熊された方が、帰られるときにはすっかり熊本のファンになっている。「熊本に行きたい」「移住したい」という声をいただくこともあり、自信をもって迎えられる環境が熊本にはあると感じている。会社としては、物流業という経済活動を行う上で必要不可欠な存在として、「熊本の企業発展の架け橋を担い、企業や地域の発展に貢献できる物流会社を目指したい」と力強く語る。

 

熊本を拠点に貨物運送・倉庫・流通サービスを展開する<㈱永井運送>

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