株式会社マスナガ

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

森弘国(もりひろくに):株式会社マスナガ・代表取締役。熊本市出身。北海道東海大学芸術工学部(旭川校舎)卒業後、家具メーカーを経て、2007年に同社入社。08年に営業主任、11年に取締役専務を経て、12年に社長就任。

プロフィール

1949年に増永金次郎商店としてバリカンの卸売から創業した同社。戦後の復興に向けて工具類や建築資材の取り扱いなど商材の幅を広げ、近年では半導体関連企業への卸売をメインにしてきた。同社の特徴であるネジの取り扱いでは、「ネジと言えばマスナガさん」と県内での認知度は高く、良好な人間関係を基盤とした同社への信頼は厚い。2012年に社長承継した森氏。リーマンショック後の厳しい経営環境の中であったが、「上を向いていこう」と社員をリードした。会社の強みについて語る。

事業の特色

機械工具の卸販売を手掛ける同社。熊本市内を中心に半導体工場や金属加工工場、自動車整備工場など約300社に対して、装置部品(空圧機器)やメンテナンス用部品などを販売する。本社1階では店舗販売を運営し、ネジ・ボルト類、切削工具、電動工具、作業工具などを取り扱う。「ネジと言えばマスナガ」の所以は販売方法にもある。ネジ類の店頭在庫数は約15,000点。すべてを1本単位で販売している。これは九州でも稀な販売方式で取引先のニーズに細かく対応している。「こちらが売りたいものを売るのではなく、お客様が求めているものを揃え提供する」ためにあえて代理店制度は導入していない。取引商品に際限をつけていない同社では、新規商材の取り扱いにも積極的に取り組んでいる。雨水で溶出しても土壌や地下水を汚染しない「三価クロムメッキ」を使用したネジ・ボルト類(2011年取扱い開始)。その他、屋内外のフロアやガラスなどに貼り付け可能な案内表示シート「ノンマグシート」(2012年)、粘着面に印刷が可能で店舗の内側から貼り付けができるディスプレイ用粘着シート「ピクチャータック」(2013年)などである。

同社では約10年前に、「行動の原点 五つの誓い」を策定。「ビジョン」(人間尊重をベースに最良のパートナーとして社会に貢献する)、「商品」(ニーズに合った価値あるものを提供する)、「顧客」(正確・親切・迅速に笑顔で対応する)、「管理」(報告・連絡・相談・確認を密にして業務の効率アップを図る)、「チームワーク」(和を大切にして人格向上を目指し、いかなる問題も解決する)という五つの指標を基本に業務に取り組む。基本精神は「お客様にNoは言わない」。お客様からのご要望に対応していくことが、課題解決力やパートナーシップの向上につながると考えている。今後の成長に向けて必要となるのは、自分自身を客観的に見ることができる素直さを持ち合わせた人材。「お互いに目標に対して建設的に努力を続け、達成感を味わえる人たちと一緒に仕事がしたい」と想いを語る。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

5年後に売上10億円、社員40名規模を目標とする同社。円滑な事業(技術)継承を目的に2年に1~2名のペースで新卒採用を継続していく方針だ。事業面では「単に物を売るだけでなく、お客様のものづくりに対しての創造性を掻き立てられるようなサービスを展開したい」と森氏。専門工具を利用できる「貸しガレージ」の運営や機械工具類のレンタル事業を構想。仕事を通して人生をより豊かにできる会社づくりを目指している。

メッセージ

「熊本には人情味あふれる方々が多いと感じる。気に入っていただけると、とことんお付き合いさせていただける」と森氏。「今でもお取り引きさせていただいているお客様から『マスキン(前身の社名)さん』と呼ばれるたびに温かい気持ちにさせられます」と、人と人とのつながりの強さを実感している。人材面では、「地方の中小企業ならではの何かを自ら創り上げることができる環境がある」と中小企業で働く魅力について語る。

 

機械工具卸販売を手掛ける熊本の<㈱マスナガ>

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