ネッツトヨタ熊本株式会社

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

井上雄一朗(いのうえゆういちろう):ネッツトヨタ熊本株式会社・代表取締役社長。熊本市出身。日本大学文理学部卒業後、福岡トヨペット㈱を経て、1995年に同社の前身であるトヨタオート熊本㈱に入社。95年経営企画室長、99年常務取締役、03年専務取締役を経て、09年現職就任。

プロフィール

1968年に設立された同社。98年にチャネル名を「ネッツトヨタ」に変更、ブランドイメージを刷新し、若者層向けの販売チャネルに生まれ変わった。同社では2009年からメーカーとのタイアップによる「商談力向上プログラム」を開始。「お客様の心が動く提案をしていくために全員で知恵を出して教え合い学び合っている」と井上氏。社是は創業者である祖父が残した言葉、「最大の会社たらんより、最良の会社たれ」。信頼と実績を積み重ね、次世代へとつなぐ使命について語る。

事業の特色

トヨタ車19車種および各種中古車販売、自動車整備全般を中心に手掛ける同社。熊本県内に新車販売16拠点、中古車販売6拠点を構え、売上129億円(H26年3月)のうち新車販売が75%を占める。30~40代を中心としたヤングファミリーの子育て世代や若者向けの車種を特色としている。ネッツ店の接客スタイルは「アスク・ミー(ask me)スタイル」。お客様にできるだけプレッシャーを与えないようなスタイルを採用している。お客様の来店予定があれば、事前に営業やエンジニアが5人程度のチームを組み、お客様に合った提案方法を協議。営業だけでなくエンジニアもお客様に積極的な提案を行っており、機能や安全性をわかりやすく伝えることが説得力や安心感につながっている。

そうした人材力を育成する取り組みの象徴が「商談力向上プログラム(SKP)コンクール」。商品知識や商談方法などの営業スキル向上を目的に、営業所ごとにチームを結成し、コンテスト形式で競い合う。「SKPを導入したことで『全社員がお客様への提案ができる』という考えが浸透し各部門間の壁がなくなってきた。こうした教え合い学び合う風土が、20代エース級社員の成長につながっている」と井上氏。メーカーとタイアップしたお客様アンケートの実施を通して、客観的な視点からも人材力向上を目指している。加えて「割賦」「保険」「携帯電話」のカテゴリーで「王」を決定し社内に掲示するなど、モチベーションアップの仕組みを取り入れている。自動車という人の暮らしに深く関わる商品を販売するためには、「お客様の生活(人生)を理解した上での提案力」や「お客様のご要望やトラブルに対する問題解決力」が社員に求められる。採用でも「物事に対する関わり方(前向きな姿勢)」が重視される。「自分を成長させたいと思われる方、前向きにチャレンジされる方には、可能性が秘められている」と新しい仲間への期待は大きい。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

経済状況の変化に影響されやすい新車販売。増税が進む中で売上100億円以上の維持を目安に、安定した収益確保を目指している。「会社としての指針を打ち出し、経験を積み重ねながら会社の足腰や人材力を磨いていきたい」と井上氏。「チャレンジを恐れずに努力を続けられる人材」を求めている。信念は「がんばった人が必ず報われる会社、正当に評価される企業風土を作りあげること」。社員全員の力を結集し、更なる高みを目指している。

メッセージ

東京・福岡で生活経験がある井上氏。都市部に比べて物価が安く、味の良い食べ物が豊富に揃っており、生活のしやすさを日々実感している。ビジネス面では、「熊本には新進気鋭の企業が生まれている。流通革命により熊本にもビジネスチャンスが到来しつつある」と期待を込める。今後、地方部での公共交通機関の縮小が予想される中で、県民の生活基盤である移動・物流を支える力となり、お客様や社員から感謝される会社を目指している。

 

「とりあえずネッツ」の<ネッツトヨタ熊本㈱>

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