株式会社リカービジネスジャパン

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

寺本光明(てらもとみつあき):株式会社リカービジネスジャパン・代表取締役社長。熊本市出身。福岡大学卒業後、福岡の酒販店を経て、1987年に㈱寺本酒販に入社。2006年に代表取締役社長就任。09年に同社設立。

プロフィール

1968年に前身の寺本酒販が創業。日本全国に広がる酒販店とのネットワークを活用し、業界内で全国的な知名度・販売力を有するまでに成長した。転機となったのは社長承継の2006年。「会社として生き残りをかけて、販売量を増やさなければならないことに気づいた」と、M&Aを推進した寺本氏。09年には事業の合理化を目的に㈱リカービジネスジャパンを設立。ナショナルブランド、洋酒(ワイン)、配送スピードなどグループ内の各社が持つ強みを存分に活かした事業展開を進めている。

事業の特色

酒販店業務(酒類卸売・配送)を手掛ける同グループ。コールセンターを設け、飲食店・小売店からの受注・配送対応や管理運営などの業務を代行する。販売エリアは熊本県内(一部長崎県)の飲食店約1500店舗で、県内シェアは約25%(売上30億)でトップを誇る。同グループの強みは、各社が有する個性あるブランド力。全国の大手業務用酒販店とのネットワークを活かした全国的な知名度・販売力を有する㈱寺本酒販、ワインアドバイザーが3名在籍する洋酒(ワイン)に強い㈲熊本飛鳥、注文から5分以内で配送するクイックデリバリーが強みの㈲ウィンシステムなどがあり、各社の強みが補完されることでグループ全体の総合力につながっている。こうした各社をつなぎ支えているのが社内に構築された基幹システム。配送先地図や顧客履歴を瞬時に表示するCTI機能(電話やFAXをコンピュータシステムに統合する機能)を備えており、システム部5名の社員による現場目線での迅速なシステム開発体制を整えている。また、同社では外国人留学生を20名、障がい者の雇用にも積極的であり、社内システムを利用した伝票へのカタカナ表示機能など働きやすい職場づくりを目指している。

「営業手法は一人ひとり異なり、業界内でも評判になっている」と寺本氏。社内では営業ルールを作らずに、営業担当それぞれが各自の考え方・手法に基づき行動。経費決済や納品金額などの判断も任されており、現場でのスピーディーな対応ができる。売上は担当者ごとに社内システムを利用し数値化され、そのデータを基にフィードバックが実施され営業力向上につなげている。社員教育の面では、社員の長所を見出し伸ばす方針を採用している。同社では福利厚生の一環として6つのクラブを14年に設立(野球部・モータースポーツ部・ゴルフ部・ボーリング部・ダーツ&ゲーム部・ワイン愛好部)。会社として資金援助や活動時間の優遇を推進しており、活動を通して社員同士の相互理解につながっている。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

酒販店として「原点回帰」を掲げる同社。「酒販店はお客様から注文を受けたものを時間内にしっかり届けることが基本の仕事」と寺本氏。その背景にあるのは全国的な人手不足。基本業務や人材採用・育成に注力し、組織の基盤強化を進める考えだ。今後の成長に向けて社員に求めることは、「自分の頭で考えて実践する力」。「失敗しても受け入れるだけの器がある会社」として、変化を恐れない積極的な行動を必要としている。「売上や収益性、業界イメージを含めて地域No.1を目指したい」とビジョンを語る。

メッセージ

飲食店を販売先としている同社にとって、豊かな自然に恵まれた環境で育まれた食材は魅力そのもの。2012年の熊本市政令指定都市移行により、「全国展開の居酒屋・飲食店チェーンから信頼を得やすくなった」と寺本氏。熊本に対する知名度・注目度の高まりを感じている。「熊本は全国に対して発信すべきことがたくさんある。もっとアピール上手になり熊本らしさを売っていける県民性が必要では」と、地理的な強みを活かした独自性の発信を期待している。

 

熊本の料飲店を応援する地元企業<㈱リカービジネスジャパン>

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