株式会社ミヤムラ

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

宮村宜明(みやむらのりあき):株式会社ミヤムラ・代表取締役社長。熊本市出身。熊本工業大学構造工学科卒。東京の商社営業を経て、入社。2005年7月三代目社長に就任。

プロフィール

1967年生まれ。大学を卒業後に東京の商社に営業職として就職。通勤時間の長さや、遠方にしかないレジャー施設への不便さを感じていた頃、世襲に厳しかった父・宜司氏の意向届かず兄が海外就職を希望したことから、弟である宜明氏が社長に就任した。祖父の代に食品機械製造業として創業した同社。鉄工所を経て、現在は半導体製造装置のプラスチックパーツの製造及びメッキ装置の製造などを軸とした事業を展開している。

事業の特色

プラスティックの切削・溶接・組立加工、半導体製造装置等のユニット組立・ハーネス加工、樹脂製鳥居の設計・製作を中心に手掛ける同社。売上規模は約3億円。中核事業の樹脂加工部では、PVC(塩ビ)・HTPVC(耐熱塩ビ)・PP(ポリプロピレン)・PMMA(アクリル)の汎用プラスティック板材や丸棒、パイプ類などの切削・曲げ・接着・溶接などの加工を行う。精機組立部では、半導体関係の製造・組立・ハーネスの製作などを行う。樹脂製鳥居製造のきっかけは、「雨風の劣化に強い鳥居を安く作れないか」というお客様からのご相談。社内各部門を巻き込み知恵やノウハウを出し合った結果、錆や腐食に強い「樹脂製鳥居」が生まれた。熊本城稲荷神社や宇賀神社(福岡市中央区)など実績を重ねている。「ひとづくり」を企業使命として掲げる同社では、他業種からの転職希望者を積極的に採用・研修し、育成していくスタイルを採り入れている。「プラスチック溶接技術はメーカー認定試験にも合格しており、他社には負けない技術力がある」と語る宮村氏。半導体製造装置のパーツ製作を基本としながらも、アイデアを活かしたラインナップを増やしている。その一例が、自社製の鳥居製作や、空港などの保安所で降りる必要のない樹脂性の車いす製作、パチンコ機の改造など。「自社で可能な加工は何でも取り組みます」と語る。今後もラインナップを増やしていく方針だ。

2001年には「さくら保育園」を開園し、保育事業にも参入。会社としての地域貢献を模索する中で、現会長・宜司氏の「幼児教育と製造業には通じるものがある」という考えがきっかけとなった。少子高齢化が進展する中で、仕事と育児の両立を支援する目的を持って設置され、現在園児数は約130名(2015年6月時点)。認可外保育施設であることから、保育要件や預ける理由は問われない。認可の枠にとらわれない自由な保育サービスが可能であり、開園時間や延長保育などを充実させたアットホームな保育園を目指している。もちろん社内では子育て世代の支援にも力を入れている。作業実務を担当することが多いパート従業員は、月曜から金曜までの9時~16時までの勤務形態を採用し、子どもの病気などには退社を早めるなど会社として柔軟に対応している。一方では、社内育成や実務経験を通して高いスキルを身につけた方が、「多能工」として活躍するケースもあるという。今後も主軸の製造業を進化発展させながら、アイデアを活かした“価値ある創造”に力を入れていく考えだ。

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ビジョン

通勤時間の違いやレジャー施設が遠方にしかないことなど何かと不便を感じていた東京暮らしに対して、「熊本はレジャー施設が充実しており、なおかつ食べ物もおいしい。物価や自然、教育を考えると九州っていいなと思う」と暮らしやすさを実感している。仕事面では、「納期・コスト・品質などの勝負では関東も関西も九州も関係ないと考えており、力を発揮していける場面も今後さらに出てくるだろう」と語る。

メッセージ

前向きで話しやすいと社員からの信頼が厚い宮村氏。「これからもっと利益を出して付加価値を求められるような会社にしたい」「従業員、会社、お客様が“三方良し”という会社にしていくことが理想」と語る。「さくら保育園」周辺の住宅が多い環境を活かし、今後は老人施設開設の構想もある。「保育園と同じ敷地内に施設を作ることができたら、おじいちゃんおばあちゃん方から子どもたちにさまざまなことを教えていただき、生き甲斐を感じてもらえるような施設になるのでは」と考えている。

 

熊本の半導体関連会社<㈱ミヤムラ>

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