株式会社ニュースカイホテル

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

緒方直也(おがたなおや):株式会社ニュースカイホテル(ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ)・上席執行役員。熊本市出身。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、全日空エンタプライズ㈱を経て、2001年同社入社。管理部マネジャー、業務改善プロジェクト統括ディレクター、副総支配人などを経て、2015年に現職就任。

プロフィール

2014年4月、熊本で初めての外資系ホテル「ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ」が誕生。1968年に観光ホテルとして設立され、1980年に全日空ホテルズに加盟。当時、神戸以西では最も高い地上25階立てのタワー館を備えて以来、熊本を代表するシティホテルとして親しまれてきた。「今後は外資系グループのメリットを活かし、会員組織からの集客やアジア地区への直接営業、従業員の接客・客室のもう一段のレベルアップを進めていく」と緒方氏。熊本らしさを残しつつ、洗練されたホテルを目指していく。

事業の特色

同ホテルは、世界最大規模のホテルチェーン「IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)」と提携。約100ヶ国で約4600ホテルを展開し、会員数約5600万名を誇る海外ネットワークと、ANA系列の利点を活かし、「海外のお客様にも選んでいただけるホテル」を目指している。客室のクオリティや接客サービスの向上にも力を入れ世界基準を目指している。一方で熊本地場ホテルの役割(誇り)も忘れない。朝食メニューに辛子蓮根やだご汁を提供するなど、熊本らしさを存分に味わっていただけるよう工夫を続けていく。ニュースカイらしさを保ちつつ、世界レベルのブランド構築を進めている。

団塊世代の退職(余暇時間の増加)や九州新幹線全線開通などを背景に熊本への観光需要は伸びている。特に関西・中国地方からの宿泊者数は増加傾向にある。宴会部門では料理の質を重視。地元の食材を使ったメニューや味へのこだわりを追求し、熊本らしいサービスを提供している。施設面でも2006年の新館建設以降、新しい宴会場を順次オープンし、10ある宴会場の稼動率も高い。婚礼部門では、自分らしい披露宴を体現する「自分スタイルウェディング」を提唱。顧客ニーズを反映した演出が好評、婚礼件数は県内のシティホテルの中でトップクラスを誇る。社内全体では「やさしいホテル」をキーワードとして、お客様にやさしいサービスや健康にやさしい料理など、各部門で何ができるかを常に考えながら行動している。現在約80%の客室稼働率の改善も期待できる。

「強いものが生き残るのではなく、変化するものが生き残る。お客様のニーズを掴んで新しい商品やサービスを提供する」と緒方副総支配人。20代の若手スタッフが多く、活気ある雰囲気やチームワークが魅力の同社。若手からの気づきや提案を受け入れる風土があり、風通しのよさや社員のチャレンジを奨励する職場環境がある。一方各部署のリーダーを任せられるような30代の社員採用には力を入れている。「人」を軸にした経営をこれからも推進していく。2014年5月には、ホテル運営専門会社として全国に35店舗を展開するセレクトホテルズグループと資本提携。グループ間での人材交流やノウハウの共有を進めていく方針だ。

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ビジョン

「ホテルの最大の商品は人」と語る緒方氏。ブランド名変更による外国人客増加を想定し、従業員の接客サービスや会員向けサービス、語学力向上を急ぐ。一方で、客室のリニューアルや食事内容の見直しを進め、付加価値を追求していく。「ニュースカイの名前を残し、地元のお客様には創業46年の感謝を伝え、外国からのお客様には熊本らしさを感じてもらえるホテルにしたい」と、今後目指していくホテル像を描く。

メッセージ

「熊本に居住する人が増え、県全体の盛り上がりにつながってほしい」と語る緒方氏。熊本駅新幹線開通、円安による海外需要の取り込み、くまモン効果など、マーケット性が高まりつつある中で、「観光素材や食材が豊富」「気候も比較的穏やか」と熊本の魅力をアピールする。ホテル業として宴会・婚礼事業など、人と人とがつながる場を提供し、地元熊本への地域貢献を進めていく考えだ。

 

熊本初の外資系ホテル<㈱ニュースカイホテル>

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