株式会社近代経営研究所

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

大久保廣隆(おおくぼひろたか):株式会社近代経営研究所・ビジネスソリューション事業部長。玉名市出身。熊本大学教育学部を卒業後、1999年に同社入社。専門3事業部チーフを経て、2007年に現職就任。好きな言葉は「おもしろきこともなき世を面白く」(高杉晋作)。

プロフィール

「まずは自分たちでやってみる会社」が近代経営研究所。会計事務所を母体に1981年に栗谷利夫氏(代表取締役社長)により設立された同社。九州・沖縄に密着した財務・経営のコンサルティングファームとして一般企業と医療機関を合わせた顧問件数は約1000件、確定申告受託件数約1800件と九州でもトップクラスの実績を誇る。「栗谷代表は懐が大きな人で、社員からの提案には“やってみたらいい”と社内起業をも視野に入れた話も飛び交う」と大久保氏。社員の独立支援をするようなベンチャースピリット溢れる会社である。

事業の特色

医療業界向けのコンサルティングは同社の代名詞。関与先は400件以上と九州トップクラスを誇る。医療業界は届出・報告事項が通常の税務申告より多く書類作成は煩雑、クリニックから医療法人設立手続きなどのノウハウが蓄積されているのが同社の強みである。さらに「新しい法律ができる都度、自分たちで取り組んだ上でクライアントへの情報提供ができる」との考えから、NPO法人や一般社団法人を設立してきた同社。社会教育をジュニアの時からケアする一般財団法人「熊本学校」がその一部だ。またクライアントからの相談を受け事業を受け継ぐこともある。阿蘇の天然資源・褐鉄鉱「リモナイト」を活用した畜産用飼料やエコ商品などの開発・販売を手掛ける「㈱日本リモナイト」などがあり活動領域は広範囲でこの実務経験が同社のノウハウに繋がっている。

企業理念として「スペシャリスト&ヒューマニストを目指す人間集団」を掲げ、単なるコンサルタントとしてだけではなく、高い専門性と人間性を合わせ持ち、地域社会に貢献できる組織づくりを目指している同社。「会社をひっくり返せば社会。会社は社会の一員」という考えから、社会貢献活動にも積極的だ。若手にチャンスを与え、やりたいことをやれる環境づくりにも力を注ぐ。社内には、新規事業提案制度や研修制度、資格取得の支援体制が充実。若いうちから見聞を広げられるようにと、社員旅行は海外へ。新しいビジネスの提案や起業に向けてのバックアップ環境が整っている。また、クラブ活動が活発に行われており、バスケットボール部は熊本県バスケットボールリーグに参戦。その他、野球、テニス、ゴルフ、フットサルなどの部があり、活動を通して社員同士の親睦が深まっている。今後は、M&Aなどの企業同士のマッチングや起業支援を通して、コンサルタント企業として地域の活性化に貢献していく。さらに、九州を拠点としながら、東南アジアなど積極的な海外進出を視野に入れた戦略を進めていく。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

新たにアジアマーケット開拓支援も始めた。熊本県やジェトロ熊本からの要請を受け、東南アジアや中国と県内企業のビジネスマッチングを行う事業である。中国南寧市には県関連の商品を扱うアンテナショップを設置。「何らかの形で熊本経済に貢献できるようになっていきたい」と語る。これは同社戦略室室長の丸山晃範氏が社内起業により別法人㈱ABC(Asian Business Creation)を設立し運営している。熊本はアジアに近い立地でもありASEAN等世界の情報に精通していることも求められている。

メッセージ

「損のあとから利益はついてくる。損得を考えるとできることは限られてしまいます」と語る大久保氏。同社は「くまモンぬいぐるみ」の製作、熊本の秋の夜を彩るイベント「熊本暮らし人祭り みずあかり」、「ロアッソ熊本」や「熊本ヴォルターズ」のスポンサー企業となるなど熊本の活性化に積極的に貢献している。「都市と自然が融合するジャストサイズな県だと思っています」。一方で、「熱しやすく冷めやすい所もある。継続していくことが、今後のさまざまな活動の課題ではないか」と語る。

 

熊本の財務・経営コンサルタント会社<㈱近代経営研究所>

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