株式会社スープル

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

藤井淑人(ふじいよしと):株式会社スープル・代表取締役社長。熊本市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。キヤノンU.S.A.Inc(ニューヨーク駐在)、㈱レイメイ藤井など数社を経て、2005年に㈱パソナ中九州入社、経営企画室長、常務取締役、代表取締役副社長を経て、2011年に社長就任。

プロフィール

1985年の㈱テンポラリーセンター中九州設立から、1996年に㈱パソナ中九州への社名変更を経て、2011年に㈱スープルに社名を変更し、第二創業を迎えた同社。2015年は創業30周年の節目の年だ。熊本を本社として、大分・宮崎に支店展開し、完全地域密着型の人材サービスを展開している。パソナグループ時代からのベースを引き継ぎながら、「全国系の同業他社とは同じ土俵に乗らない特徴を出していきたい」と藤井氏。同社設立の沿革から事業内容、自身のキャリア観に影響を与えたアメリカでの経験について語る。

事業の特色

約12億の売上(2015年3月期予測)のうち、約70%強を人材派遣事業が占めている同社。派遣スタッフの約90%が女性で、事務職・販売系の女性派遣に強みがある。コンプライアンス重視や派遣スタッフの福利厚生充実にも力を入れている。スタッフの採用基準は、2年以上の実務経験や同社独自の試験・面接審査に合格することが必要。質を担保し、採用後も研修・トレーニングにより能力や専門技術の開発向上に努めている。近年は、県・市からの委託を受けた就業支援事業が売上の20%を占めるまでに成長。アウトソーシング化が進む中、対応を進めている。拠点別には、熊本は競争が厳しい中で基幹事業を重視していく。大分では、シニア向けパソコン教室(マンツーマン形式)をフランチャイズ展開し、「100回同じことを聞かれても、笑顔で答えます」との考えのもとで、高齢者のコミュニティーの場を提供していく方針だ。宮崎では、シニア派遣の「倶楽部SOUPLE」を展開するとともに、就業支援事業での高い実績をもとにアウトソーシング事業の強化を進めていく。

「人材業は人の人生に関わる大きな責任がある。プロでなければならない」と藤井氏。そのため、社員教育・研修に力を入れている。入社時研修、OJT研修はもとより、日本人材派遣協会九州地域協議会主催の研修・セミナーへの参加や社内での全体会議時にはチーム形式で課題解決型研修を実施。今後5年以内には全社員がキャリアコンサルティング関連の資格を取得することをミッションとしている。競争が激しい業界環境の中で、社員一人ひとりの能力や営業力を磨くと同時に、キャリアアップ制度や待遇などを仕組化し、成長できる機会を定期的に提供し続ける考えだ。社内には、営業グループとコーディネーターグループが両輪となり、お互いに協力し合う風土がある。女性が活躍している比率は他業界平均的比率よりも高く、女性役員や女性拠点長が存在している。現状では中途採用を中心としているが、将来的に新卒の定期採用も検討。好奇心を強く持ち、挑戦する姿勢を持ち続ける人材を仲間に求めている。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

「成熟国では人材派遣はなくてはならない労働形態。今後確実に評価は上がってくるだろう」と藤井氏。業界動向を見通しながら、社員が誇れる会社づくりを目指していく。さらに2014年には、地域の雇用創造や就業支援を行うNPO法人「えんキャリア」を設立。「新しい雇用の場が生まれる実験、手作り感のある研修や職場見学に取り組んでいきたい」と、地域の課題に向き合う考えだ。企業に対しては異業種交流会を定期的に開催していく。「輪が広がる呼び水になる組織になりたい」と熱い思いを語る。

メッセージ

東京、ニューヨーク、福岡、大分での生活経験がある藤井氏。「歴史、豊かな自然環境、災害発生率の低さ、九州の中心やアジアとの距離感。恵まれすぎているくらい恵まれている」と、熊本の魅力に大きな潜在性を感じている。一方で、保守的な風習により若い世代が萎縮してしまう現状を感じることも。「否定されても一緒にやってくれるような、包容力のある見方や支援が必要では」と、失敗を恐れずに積極的に挑戦できる環境を求めている。

 

熊本・大分・宮崎の人材派遣は<㈱スープル>

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