株式会社農テラス

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

山下弘幸(やましたひろゆき):株式会社農テラス・代表取締役。熊本県益城町出身。熊本県立農業大学校卒業後に就農。2008年に㈱果実堂入社、09年に同社栽培管理本部長兼㈱果実堂ファーム代表取締役就任。12年に同社設立。

プロフィール

2012年に農業コンサルタントとして起業した山下氏。施設園芸農業先進国オランダへの農業研修、農業ベンチャー企業「㈱果実堂」での井出社長との出会いが、それまでの農業に対する考え方を変えた。「学んだことは『農業』を『農』と『業』に分けて考えること。これからは『農』だけでなく、『業』をいかに推進させるかが農業の躍進につながる」。生産ノウハウを中心とした『農』と、ビジネスとしての稼ぐ仕組み『業』をバランスを取りながらサポートし続ける同社。その想いを語る。

事業の特色

同社は全国でも珍しい農業参入コンサルタント会社。生産現場での実務指導から作付計画・収益シュミレーションの立案、販路開拓などのマーケティングまで多岐にわたる業務をサポートする。これまでに開設に携わった農場は50万㎡を超え、40社以上の農業ビジネスを支援。熊本県内には研修農場を4ヶ所保有。現在法人6社・個人3人のクライアントを受け持ち、ニーズの高まりからクライアントの順番待ちが続いているという。また、欧州・豪州・アジア6ヶ国での農業研修や国内での20年以上に及ぶ実務経験を有する山下氏。その経験をふまえて新規営農者や農業従事者向けに講演活動を展開しており、受講者数は延べ3000名を超えた。「これからは自由競争の中で、マーケットが求めるものに受注生産できる農業者がサプライヤーとして成長せざるを得ない時代に突入する」。これまでの主流である生産した農産物を売り込むプロダクトアウト農業ではなく、市場ニーズに対応したマーケットイン農業を提唱。特にカット野菜などを含む外食・中食産業からの需要の高まりを感じている。

「食に携わる材料を供給し、ビジネスをしようという強い意欲をお持ちの方に農業界に入っていただきたい」と語る山下氏。必要となるのは農業を事業として捉える視点。農業事業の基本は、農作物が育つ農場を整え、そこで生まれた農産物をお客様が喜んで買っていただける仕組みを作ること。生産・販売・マネジメントと幅広い業務領域の中で、状況に応じた判断・決断・実行ができる人材が求められる。「今までの経歴、年齢、性別は問わない。組織内のプロジェクトでの成功経験やリーダー経験が豊富な方は成功する可能性が高い」と期待を込める。社名の意味は「農業界を照らす」。熊本を拠点に農業界に携わる方々を支援し、農業をさらに輝くべき産業へと導く。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

2015年4月に研修農場を熊本市内に開設した同社。「人が集まり生活を営む」という農業の原点に立ち返り、イベントの場や生活の拠点になるような多目的な農場のあり方を追求している。求めているのは、ビジネス商材としてシンプルに農作物を捉え、従来にはない考え方で農業に携わる意思を持った人材。「1年でも2年でも早く始めることが大事。農業をやりたいという全国の方々の力になってほしい」と山下氏。農業に関連したコンサル需要の高まりを見据え、企業の農業参入を支援する人材育成を強化していく考えだ。目指す会社像は、「農業界のMBAを目指し、『農テラスで学べば成功に一歩近づく』と言われる会社にしたい」。

メッセージ

農業生産額が全国5位の熊本県。「熊本はよく農業県と言われているが、それに甘んじていてはいけない」と山下氏。地方分権や街づくりの再編、インターネットの普及が進む変化の激しい環境の中で、熊本県南を中心としたフードバレー構想に注目。「農に携わる人が熊本に入り、農業が発展することでさまざまな分野に波及効果が見込める」と期待をかける。U・Iターン者に対しては、「熊本の人間は皆がウェルカム。ぜひ熊本で一緒に仕事をしたい」と力強く語ってくれた。

 

農業したいを“カタチ”に変える熊本の<㈱農テラス>

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