株式会社エコファクトリー

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

村上尊宣(むらかみたかのぶ):株式会社エコファクトリー・代表取締役社長。熊本県八代郡出身。高校卒業後、建築設計事務所勤務を経て、1996年に同社の前身である㈲アクアを創業。2006年に社名及び組織形態を変更して同社を設立。

プロフィール

建築設計事務所が母体の同社。意匠設計を中心にデザイン重視の設計で多くの物件を手がけてきた。転機は地球環境問題の講演会に参加したこと。環境問題に危機感を抱き方向転換。かっこよくて快適な住まいの設計を目指し、地球環境に配慮したエコ住宅やプロダクツの開発を進めてきた結果、現在の空調機器メーカーに転身した。「わが社は小さな創業ベンチャー。将来にわたってお客様に安心してご利用いただき、社会的な役割、責任を果たしていきたい」と村上氏。CO2排出を削減するアイデアを具現化していくことが同社の使命の一つと考えている。

事業の特色

空調機器製造・販売を中心に手掛ける同社。主力商品である「エコウィン」は、輻射(ふくしゃ)式冷暖房システムを採用した世界が注目している製品。アルミニウム管に冷・温水を流すことで無風で特定エリアの温度調整することが可能である。07年に製品化され、現在売上の80%を占めている。販売代理店約40社を通して国内でこれまでに約1500台を販売、製造委託も進めており地産地消にこだわっている。輸送エネルギーやコストの抑制も同社が考える省エネにつながると考えているからだ。新規性やデザイン性、省エネ性を高く評価され、「第4回エコプロダクツ大賞国土交通大臣賞」(07年)や「第3回ものづくり日本大賞優秀賞」(09年)、「熊本県環境大賞ストップ温暖化賞」(13年)など多数の受賞歴を誇っている。14年6月には第3世代となる「エコウィンハイブリッド」を発表。経済産業省「平成24年度グローバル技術連携支援事業」の一環として開発され、既存のエアコン用のフロンガスをアルミ管に通し効率的に室温を管理、最大34%の省電力を実現した製品である。エアコンの冷媒回路を利用した輻射パネルの冷暖房実用化は世界初で、13年に国内特許を取得、海外11ヶ国で国際特許を出願中だ。14年1月には建築設計事務所「ロクス」を合併、エコ住宅・エコマンションの設計にもこだわっていけるよう組織強化を進めている。

海外展開にも積極的。中国には製造・販売を担う合弁会社「営口微子空調有限公司」。香港では東南アジア・ASEAN地域に向けたマーケティングを行う合弁会社「ecofactory(Asia)Itd.」を設立。高度経済成長を続ける同地域では、住宅環境の整備が遅れ非効率な空調機器が今でも普及している。この現状に対して同社では現地のビジネスパートナーの支援を得ながらこれまで培った省エネ技術を駆使した「エコウィン」の拡大こそが、地域の人々の生活を快適にし、地球環境に貢献できると考えている。今後もCO2削減、環境問題に貢献するプロダクツの独自開発、量産化に注力していく考えだ。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

2016年をめどに上場を予定している同社。「社会的な透明性やコンプライアンスを充実させ、お客様に選んでいただけるメーカーを目指したい」と上場の目的を語る村上氏。上場に向けた社内体制の整備を進めている。業績面では大型物件の販路開拓や新商品販売が好調に推移しており、今期(14年1月~12月)は売上6億を見込む。理想は「社員みんなが仲間意識をもち、心が通い合う家庭的な会社」。今後の海外展開にかける思いや求める人材像について語る。

メッセージ

「熊本は気持ちの熱い人、思い入れの強い人が多いと感じる」と村上氏。九州の中心という地理的条件や恵まれた自然環境を有している一方で、「熊本の良いところを県外に向けて展開していくことで、熊本のもつ潜在能力をさらに引き出せるのではないか」と県内企業のハングリー精神を期待している。14年7月からはテレビCMを開始。「豊かな自然環境から生まれたエコウィンを地元の皆様に知っていただき、可愛がっていただきたい」と地域への思いを語る。

 

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