株式会社永野商店

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

永野順也(ながのじゅんや):株式会社永野商店・専務取締役。熊本市出身。九州学院高等学校卒業後、1991年に同社入社。現場での業務を経験。97年に現職に就任し、現在に至る。

プロフィール

1968年に永野氏の祖父母が室園町にて創業した同社。不要品や鉄くづなどの収集・換金から事業が拡大し、79年には法人を設立し機械を利用した加工業や廃棄物処理を手掛けるようになった。顧客数の増加や取扱量の拡大にともない、2005年には北部事業所を開設し、顧客のニーズに幅広く対応している。また2015年7月には北部工業団地内に工場を新設した。会社スローガンは「もっとリサイクル!」。熊本の資源や顧客から委託を受けた品物の100%再利用を究極の目標として、全社一丸となり業務に取り組んでいる。

事業の特色

一般・産業廃棄物の収集・運搬・処分、古紙(ダンボール・新聞・チラシ・雑誌など)の収集・加工処理・販売、瓶の収集・洗浄・販売(主に焼酎メーカー向け)、非鉄金属・鉄スクラップの仕入販売を手掛ける同社。取引先社数は熊本県内を中心に約800社、主力事業の廃棄物処理を中心に売上は約13億円(2014年度)。設備面では本社および北部事業所に、古紙圧縮機3機、1時間あたり3000~4000本の処理能力を有する瓶の洗浄ライン、瓶・缶・ペットボトルの選別圧縮ライン、賞味期限切れの飲料処理設備、金属プレス機など多種多様な設備を保有している。2010年には、機密安全リサイクル処理システムを開設。専門の回収員が機密文書を回収、モニタールームを完備した完全密室の破砕処理工場で処理が行われており、万全のセキュリティ体制を構築している。

廃棄物処理では、業務は収集・運搬・処理だけにとどまらない。「お客様から見て廃棄物処理の費用や期間など不明瞭な部分をわかりやすくお伝えしていきたい」と永野氏。お客様への「見える化」を通して、分別によるコスト削減や買取の提案活動を強化しながら、同業他社との差別化を促進。法令や許認可に基づいた上で、廃棄物として委託を受けた物品に有価物としての価値を見出し、再利用を通してお客様や地球環境に有益な取り組みを進めている。また、会社全体のレベル底上げを進めており、ドライバー職を中心にお客様先での挨拶や身だしなみなどお客様が好感を感じる応対を求めている。こうした付加価値の向上が会社業績に反映し、社員への待遇面での還元につながると考えている。同社では車両に海を連想させる鮮やかな青色、ホームページに木々や森林を連想させる緑色を基調として使用。同社が目指す「環境にやさしい資源循環型社会の実現」という考え方を表現している。その象徴として北部事業所には取引先企業から譲り受けたオリーブの樹を植樹している。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

「少子高齢化の進展により人材確保は急務の課題」と語る永野氏。ドライバーを中心に若手社員の積極的な採用を考えており、活気ある会社づくりを目指している。設備面では、流通量が増加しつつあるペットボトルや紙パックなどの容器に対応した設備投資、加工後の成形品製作、車両基地を含んだ事業所新設などを構想。提案型の営業力強化を進め、ハードとソフトの両面を兼ね備えた強い企業体を築き上げる考えだ。

メッセージ

熊本で生まれ育った永野氏。世界有数のカルデラを有する阿蘇山や生活用水を地下水から100%摂取している環境など大自然との融合を実感。「他県にはない恵まれた環境を守っていくために環境活動を含めて業務にあたっていきたい」。熊本の更なる成長のためには、同業他社や異業種間の協力により、熊本の魅力を発信していく必要性を感じている。「県出身の方にはぜひ熊本に戻ってきていただき、一緒に県内を盛り上げていきたい」とU・Iターン希望者へのメッセージを語る。

 

熊本の資源100%リサイクルを目指す<㈱永野商店>

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