株式会社アスリートクラブ熊本

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

池谷友良(いけやともよし):株式会社アスリートクラブ熊本・代表取締役社長。静岡県浜松市出身。中央大学卒業後、日立製作所(現 柏レイソル)サッカー部に入部。引退後、柏レイソルヘッドコーチ、監督等を経て、2005年ロアッソ熊本初代監督に就任。12年3月、現職就任。

プロフィール

2004年12月、「熊本にJリーグで戦うサッカークラブを創り、街を活性化させる」という目的で設立された㈱アスリートクラブ熊本。設立当時は社長を含む社員が3人、ボランティアが2人という状況だったが、現在では選手やスタッフ、アカデミー(育成組織)スタッフまで加えると約70名のクラブへと成長を遂げた。池谷氏のように監督歴を持つ社長はJリーグの中でも珍しい。3年でJリーグ昇格という厳しい条件を提示されながらも「サッカーを通じて熊本を元気にする」という熱意に賛同し、熊本で戦う決意をした当時を振り返る。

事業の特色

3部門でクラブの運営を行う同社。事業本部(プロモーション部・セールスマーケティング部)、強化本部(トップチーム・育成・普及)、管理本部(総務・経理)の各部署に分かれている。クラブ運営の大きな柱となっているのは、スポンサーからの協賛収入だ。関係企業は約400社にのぼり、昨年は約3億円の協賛金を得た。スポンサー価値を高める為にも、観客動員数を伸ばす事を重視。また、観客動員数を伸ばす事で、チケット収入やグッズ販売数の増加に繋げて行く考えだ。

昨年からはクラブ活動方針を「日本一地域に根ざしたクラブ作り」と掲げている。昨年は年間約210回のイベント出演やサッカー教室を行い、42クラブ中でも上位に入る活動実績を残した。地方クラブの運営という点では、勝利を目指しつつも、地域との関係性を深くする事を重視している。今年から開始した「火の国もりあげタイ!」は地域との交流を深める具体的なプロジェクトのひとつ。熊本県内から10市町村を抽選で選び、選手3~4名を地域のイベントに派遣している。「これまでは試合に来て下さい、応援してくださいと、一方的なお願いをしていた。それを、地域を盛り上げさせてください、一緒に地域活性化の仕事をさせてください、とこちらからお願いをしたことで地域の皆様には凄く喜んで頂いている」。地域の方々がロアッソ熊本を身近に感じる一方で、県外出身の選手にとっても熊本を知る良い機会となっている。また、熊本市から離れた市町村の方々がバスを借りて試合を観戦に来てくれるなど、観客動員数を伸ばす観点からも可能性を感じる事業だ。

試合やイベントの前日は、準備や設営その他業務をチームワークを活かしスタッフ総出で行う。また、Jリーグクラブの運営は想像以上にハードだと語る池谷氏。「一見華やかそうな世界だが、裏方の仕事はそうではない。タダでも働きたいというぐらいの気持ちでないと務まらない」と話す一方で、「仕事で純粋に喜べる、勝って涙できるというのは、一般企業では味わえない」とクラブ運営のやりがいを話す。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

J1の舞台を目指しながらも、日本一地域に根差したクラブになる為の取組みを続ける同社。「来シーズンはクラブとチームがJ1という同じ目標を確実に達成できるプランニングを行う。それが理念の達成にも繋がる」。また、スタッフが働く環境の整備も視野に入れている。「ほとんどのスタッフが理念に賛同し、ロアッソに対する愛だけで仕事をしてきたが、これからはJ1に相応しいクラブになる為にも、自分達で仕事のやり方をワンステップ上げなければいけない。」とJ1昇格に向けた意気込みを語る。

メッセージ

設立時からのクラブ理念である「県民に元気を」「子ども達に夢を」「熊本に活力を」という想いは現在でも変わらない。東京に比べて暮らしやすさや水の綺麗さを挙げる中、「熊本の一番の良さは人と人の繋がりの深さ」と熊本の魅力を語る。アカデミーの法人化を進め、「赤(ロアッソ)からブルー(日本代表)へ、そして世界へ」を合言葉に優秀なサッカー選手の育成にも力を入れる。今シーズンのクラブスローガンは「180万馬力」。180万県民の応援を力に変え、チーム・クラブ一丸となって戦っていく。

 

「熊本をサッカーで元気に」ロアッソ熊本を支える<㈱アスリートクラブ熊本>

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