株式会社サンワハイテック

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

山下義隆(やましたよしたか):株式会社サンワハイテック・常務取締役経営企画部部長。菊池市出身。明治学院大学経済学部経済学科卒業後、樹脂加工メーカー勤務を経て、2009年に営業グループマネージャーとして同社に入社。11年に現職就任。

プロフィール

半導体製造装置などの設計・製造を手掛けている㈱サンワハイテック。創業社長(父親)を支えるため2009年に入社した山下氏。「業績が良い時に入社しても意味がない、悪い時にこそ役に立ちたいと思っていた」と当時を振り返る。景気の影響を受けやすい半導体業界だが、取引先からの絶大な信頼を背景に幾多の厳しい時代を乗り超えて設立24年目を迎える。お客様からの相談には必ず応えるようアイデアを次々にカタチにしてきた。そこから培ってきた技術力・品質の高さを武器に、社員と共に闘う覚悟をした当時を振り返る。

事業の特色

1991年に設立された同社。半導体製造装置や産業用装置の機械設計、装置組立、治工具・機械部品の加工など、お客様からの要望やアイデアを形にしていくことで高い技術力を培ってきた。取引先は半導体デバイスメーカーや液晶関連メーカーなどの大手企業ばかり。創業当時から顧客の要望に応えようとするスタンスと開発力は高く評価され信頼は厚い。

顧客の着想を確実に具現化できることを強みとしている同社。売上規模は約12億円、半導体関係の売上が7割~8割を占めている。「半導体の売上に頼らない、新しい事業の柱となる製品を創りたい」と近年では好不況に左右されない自社商品の開発にも力を入れている。㈱テムザックの基本コンセプトを継承し、くまもと技術革新・融合研究会「RIST」や各大学と共に研究開発を重ね製品化した「施設内パーソナルモビリティSTAVi(スタビィ)」。これまでの電動車椅子とは違い、快適な乗り降りとオートリフトアップシートで健常者と同じ目線を確保した。12年には第16回熊本県工業大賞を受賞。14年7月にはルクセンブルク政府が開催しているテックイベント「ICT Spring2014」に日本企業10社の内、九州から唯一選抜された。「今後は屋内だけではなく、屋外でも使用が出来るようにしたい。健康寿命を延ばす事ができるような機械の分野にも挑戦したい」と更なる展開が期待できる製品だ。その他にも、12年度グローバル連携支援事業に採択された「自然環境保全型無農薬携帯用オゾンガス応用装置の開発・製造・販売事業」では熊本大学と連携し、中国のタバコ産業向けの装置開発に着手している。「無農薬がクローズアップされている中国に向けての製品。今後は農業分野の製品開発にも取組んでいきたい」と新分野での製品開発に挑戦している。15年4月には自社開発した「太陽光発電監視システム」の販売を開始。一般的な販売価格から約50%のコストダウンに成功し、施工業者を中心に反響を呼んでいる。また、経営基盤を安定させるため事業の多角化にも積極的。技術者派遣を中心としたサンワアルティス㈱やエアポートホテル熊本の経営などサンワグループ(2社3事業)合計では約220名のスタッフを抱えている。

  • 事業の特色写真
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ビジョン

「“価値の提供”をどう提供していくのかを一人一人が考えなければならない」と今後の豊富を語る山下氏。「今までは顧客からのアイデアを何とか形にしてきた。これからはアイデア自体を発想していかねばならない」とも。新しい事業の柱となる自社製品の開発に取組む考えだ。社員に対しても、戦略的に考える時間を作る必要性を伝え、人材・組織づくりを心掛けている。「当社で働くことで、人生をより豊かにして欲しい。ここで学んで自分の会社を作りたいという人も大歓迎」と意欲的な人材を求めている。

メッセージ

「良い製品づくりにこだわり続けることでお客様は必ずついてくると考えている。海外の部品メーカーとは品質で勝負していく」と話す同氏。熊本への貢献については、「社員各々の力を上げ、強い会社になった時、初めて地域貢献ができる。まずは会社を強くしなければならない」と企業力の強化を前提に置いている。農業が盛んで、水の綺麗さが魅力の熊本。製品開発においても、新たなビジネスの展開を視野に入れている。

 

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