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KMバイオロジクスが新型コロナウイルスに対するワクチン開発を開始
「ヒト用ワクチン」や「動物用ワクチン」を扱う国内唯一のバイオロジクス企業であるKMバイオロジクス株式会社(熊本市・永里社長)が、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発を開始する事を発表しました。
2021年度中に臨床試験を開始
同社は国の「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」の助成金を受け、新型インフルエンザワクチンで5,700万人分の生産・供給を担っており、ワクチン事業を一つの柱としている製薬企業です。
今回の新型コロナウイルスワクチンの研究・開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する創薬支援推進事業の公募研究開発課題「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発(企業主導型)」に採択されたもので、国立感染症研究所、東京大学医科学研究所及び医薬基盤・健康・栄養研究所と協業し開発を進めていくとのこと。
今後の予定では2020年度に非臨床試験を終え、2021年には臨床試験に臨む考えが発表されています。
パンデミックワクチンを短期間で製造・供給する体制づくりを目指す
また同社はこれまで世界的に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)とは別のウイルスによるパンデミックが起こる可能性を考え、事態に備えてパンデミックワクチンを短期間で製造・供給する体制の構築を目指していく事も発表しています。(https://www.kmbiologics.com/sustainability/covid-19/より)
他社で先行して開発が進んでいけば、既にインフルエンザワクチンでの生産能力を活用して製造受託する可能性にも言及しています。
時間はかかるかもしれませんが、インフルエンザのようにプロトタイプのワクチン開発に成功すれば、今回のような世界的なパニック状態を未然に防ぐ事ができますね!
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