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熊本県内の学生向けユニークな取り組み~「くまもと未来ドクター塾」「学びの多様化学校(不登校特例校)」「くまなびの日」~
以前よりココクマでも「子ども医療費の助成制度」や「子育て支援制度」に関してご紹介していますが、熊本県内では小さな子どもだけでなく、学生向けのユニークな取り組みもいくつか行われていますので、ご紹介いたします。
※詳細は各施設のホームページをご覧ください。
くまもと未来ドクター塾
(画像引用:熊本大学HP)
熊本大学によって実施されている、「地域やグローバルな環境問題、サステナビリティを意識したイノベーションを将来起こせるような科学技術人材の育成」を目標とした学習プログラム。
熊本の水の循環や産業・生活との関わりを学ぶため、県内3つのエリア(阿蘇、熊本、沿岸)ごとに、自然や産業等の特色を熊本大学の先生による講義・実習で学ぶことができます。各エリア3~4科目の授業・実習を行い、オンラインでの確認テストやレポート提出を実施。また、授業は月に1回~2回(土日祝日)実施され、野外での実習等も計画されています。
TSMC熊本工場(JASM)の開設により、地域経済への期待が高まる一方で、県内では半導体生産に不可欠な地下水の保全が大きな課題となっています。
そのため、自然と産業の共生を目指す人材の育成を目標とし、対象は小学校5年生から中学校3年生まで。
現在もまだ募集は行われていますが、定員になり次第締め切りとのことです。
くまもと未来ドクター塾
開校期間:2024年9月~2024年1月
対 象:小学校5年生~中学校3年生
募集人数:40人
学びの多様化学校(不登校特例校)
(画像引用:熊本学習センターHP)
熊本県内初の「学びの多様化学校(不登校特例校)」として、天草市で2025年春の開校準備が進められている私立「天草こざとこ学園中学校」。
2023年8月に天草市の旧下田南小に開設されたフリースクール「熊本学習支援センター天草下田南校」を、私立中学校「天草こざとこ学園中学校」として新たに設立されるものです。
様々な理由から不登校や学校に行くことが困難に感じている生徒を、県内外から受け入れるとし、定員は各学年20人。希望者のために、寮も現在整備中とのことです。
授業料は年間42万円。面接と作文による入試を2025年2月に予定されています。
2013年に廃校になった旧下田南小学校を校舎として活用し、海、山、川の豊かな自然に囲まれた地域ならではの自然を生かした体験活動を取り入れた、「子ども主体の学び」を実現できるようなカリキュラムを予定。
本人の意欲や学習状況に応じて、授業時間や学習内容を調整してくれるそうです。
学校説明会も開催されていますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
「天草こざとこ学園中学校」学校説明会
【内容】
①学校紹介
②個別相談
【熊本市内会場日程】
◎開催場所…熊本学習支援センター大江本校3F (熊本市中央区大江3丁目6-8 三祐ビル3F)
●2024年10月26日(土) 14:00-16:00
●2024年11月23日(土) 14:00-16:00
●2024年12月21日(土) 14:00-16:00
【学校会場日程】
◎開催場所…熊本学習支援センター天草下田南校(天草市天草町下田南737-1)
●2024年11月09日(土) 14:00-16:00
●2024年12月07日(土) 14:00-16:00
くまなびの日
熊本県教育委員会が進める「熊本」と「学び」を組み合わせた新しい学び方で、県立学校の児童生徒が平日に学校を休める制度。
平日に家族と一緒に休める時間を確保し、歴史探訪や自然体験など、校外でさまざまな学びの機会を得てもらうことを目的に、2024度から県立の中高校と特別支援学校で試行されています。子供が保護者とともに体験学習を行う場合、欠席ではなく「出席停止・忌引等」として扱われ、年3日以内で連続取得も可能。
九州では熊本だけが同様の制度を県単位で導入しており、2025年度からの本格導入を目指されています。
熊本県教育委員会によると、2024年4~7月の間に50校の生徒計231人が利用したそう。その内容は、国内外の博物館や歴史的な建築物・文化財の見学、大学のオープンキャンパスへの参加、農業体験、被災地でのボランティアなど多岐にわたっています。
県内での学生向けの取り組みはいかがだったでしょうか。小さな子どもたちだけでなく、学生にとっても暮らしやすい環境が整うことは、とても嬉しいことですね。学生たちが安心して学び、成長できる場所が増えることで、地域全体が活気に満ちていくことを期待します。