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【特集/特別対談】 上場を目指す!熊本発ベンチャー企業の社長対談

【特集/特別対談】 上場を目指す!熊本発ベンチャー企業の社長対談

熊本で起業した4名の経営者に、起業のきっかけや創業当時のエピソードなどを対談形式で語っていただきました。今回ご登壇していただいたのは・・・

◎医療機器や健康食品の開発を行うトイメディカル㈱の竹下社長

◎睡眠に特化した商品企画・販売を行うムーンムーン㈱の竹田社長

◎馬刺しやペットフードの通信販売を行う㈱利他フーズやダイエット専門パーソナルトレーニングジムを行う㈱RITA-STYLEなど、デジタルマーケティングを強みに展開するRITA GROUPの倉崎代表

◎スマートクリーニングサービス「LAGOO(ラグー)」を開発・運営する㈱AiCTの渡邉社長

起業した当時からのベンチャー企業を取り巻く熊本の変化や自身の価値観の変化など、以前から交流のある4名ならではの貴重なお話もお伺いすることができました。
※会場は2019年9月に完成したSDK熊本ビルに移転された、RITAグループ会議室をお借りしました。

起業のきっかけ

―まずはお1人ずつ、起業のきっかけを教えていただけますか?

竹下英徳社長(以下、竹下社長) 私は前職の会社ではずっと商品開発をしていました。とても楽しかったんですが、それなりに出世していくと「自分の作りたいもの」ではなく、「会社として作らないといけないもの」「儲かるものを作ること」にシフトしていく必要がありました。会社としてそれは仕方ないことですが「人の役に立つものを作りたい」という自分の中の理念と合わなくなったんです。「売れるかどうかわからないけど作らせてください」とは会社に言えなかったので、最終的には自分の責任で自分が作りたいものを作れる場が欲しいと考えて、2013年にトイメディカル㈱を設立しました。
正直、経営の仕事が増えて開発ができなくなったという現実はありますが、少なくとも会社の方向性やプロダクトの方向性を最終的には自分で決めることができるので満足しています。

渡邉直登社長(以下、渡邉社長) 私は小学生の時から社長に憧れていて、文集でも「将来社長になる」と書いてました。漫画やテレビで取り上げられる社長は、豪邸に住んで、高級車に乗って、綺麗な奥さんがいて…楽しそうだな、社長っていいなと思ったんです。最初はそんな憧れからのスタートでした。学生の時からインターネットビジネスで起業すると考えていて、2003年に今のフロンティアビジョン㈱の前身にあたる有限会社を設立しました。
2017年に立ち上げた㈱AiCTは、フロンティアビジョン㈱で既にお取引があったホワイト急便さんからオファーをいただき、先方の考えていることと私のアイデアが合致したため立ち上げた会社です。クリーニングだけでなくロッカーを使用して様々なモノの受け渡しに応用できると考えていて、ホワイト急便さんのブランド力・資金力をお借りしながらチャレンジをしています。

竹下社長 「LAGOO(ラグー)」使っていますよ。僕のような時間が不規則な人にとってはとても便利です。

渡邉社長 ありがとうございます。小学生の頃は社長への憧れからのスタートでしたが、今では「最も多くの人を幸せにした人が最も幸せになる」と思っているので、多くの人にユーザーになってもらい、自分の考えたサービスを拡げていきたいと思っています。

倉崎好太郎社長(以下、倉崎社長) 私も学生の頃から「社長になりたい」と思っていました。ただ当時は起業するために最低でも300万円、株式会社では1000万円ほど資金が必要だったんです。起業するための情報もない、資金もない中ではどうにもならず、大学を卒業後は就職し、6年半サラリーマンを経験しました。
改めて「社長になりたい」と思い始めたのきっかけは、勤めていた会社の社長が2代目に交代になり、私と同年代の方が社長になったんです。同年代なので色々良くしていただいて、「やっぱり社長になりたい」という思いが出てきたんですよね。ただ当時の動機としては、「お金持ちになりたい」とか、「名声を得たい」とか、物欲や承認欲求を満たしたいから…。そのような動機から2007年11月に独立しましたが、当然うまくいかず、最初の2年間は色々挑戦しましたが給料ゼロでした。今の若者は凄いですよね。「世の中を変えたい」とか、「社会貢献したい」とか言うじゃないですか。純粋にすごいなあと思います。そんな気持ち当時は一切なかったですよ(笑)。

竹田浩一社長(以下、竹田社長) 私は起業のきっかけとしては、高校を卒業して、東レ㈱の名古屋の工場に就職しました。当時は、大企業に入れば順調に出世して順風満帆な人生を送れると考えていたんですが…いざ入社式の日を迎えたら、有名大学出身の同期が何十人といる中で自分たちのような高卒組は作業員のような雰囲気で、思い描いていた光景とは全然違ったんです。「どう頑張ってもこの人達は抜けない」と思って、半年で辞めて、大学に行き直しました。大学で仲良くなった友達の父親が社長で、「こういう経営者っていいなあ」と思ったんです。それが最初のきっかけですね。

大学4年生の頃に見よう見まねでネットビジネスを始めて、そのまま卒業すると同時に2006年に法人化しました。当時はネットの裏技などをまとめて売ったりしていましたが、腹の底からしたいビジネスではなかったので、色々模索していました。海外で不動産を買ったり投資をしたり…。その中で自分自身が子供の頃から悩まされていた“睡眠”を改善してくれる「光の目覚まし」に出会い、事業にしようと決めて2011年にムーンムーン㈱を設立しました。

ちなみに、大学時代のネットビジネスを始めた頃は初月で100万円利益が出て…。その前の月はバイトで10万円という生活だったので…。

倉崎社長 凄い!

竹田社長 調子に乗ってすぐにキャデラックを買いました。

一同 (笑)

竹下社長 イケてる大学生ですね。私と渡邉さんから見たら、倉崎さんと竹田さんは商売上手というか…商才がある気がしますよね。渡邉さんは理系なので僕に近いと思うんです。

―どういったところからそう思われるのですか?

渡邉社長 理系と文系の差なのかもしれないですよね。

竹下社長 もちろんマーケットも見ますけど、私たちはどうしてもプロダクトアウトなんですよね。倉崎さんと竹田さんは時流を見て、適切な処置を先に打っていっていますよね。

倉崎社長 私たちは理系の方が羨ましいです(笑)。

渡邉社長 自分以外のリソースを使うのが上手だと思います。私たちのような技術者路線だと、自分の力で何とかしようとしてしまうので…これは反省点ですね。

竹田社長 上手じゃないですよ。竹下さん・渡邉さんはビルゲイツとかザッカーバーグに近いタイプで、私と倉崎さんはジョブズとかベゾスとかに近いタイプだと思いますけど…どちらも良し悪しはありますよね。

竹下社長 自分に足りない部分を2人から学んでるところはありますし、そういう意味でこうして出会えたことが、すごく刺激になってると思います。

経営者同士の交流

―経営者同士で交流することはありますか?

竹田社長 2017年にスターティアホールディングス㈱の本郷さんが立ち上げた、(一社)熊本創生企業家ネットワーク(※以下:熊創)に私たちも所属しているので、そこでの勉強会を通して情報交換をしたり…色々交流はありますね。倉崎さんとは共通の知人を介して、10年以上前からの付き合いです。

倉崎社長 渡邉さんとは、熊創が始まってからですよね。以前から存在はもちろん知っていました。

渡邉社長 私も、もちろん倉崎さんの存在は知っていました。

倉崎社長 熊本のIT業界は狭いので、渡邉さんは目立っていましたよね。私が起業したのは2007年ですが、その頃はネットビジネス自体がまだ怪しまれていた時代だったので、同志みたいな人と会って勉強会とか情報交換をしたいと思っていました。竹田さんとは勉強会を一緒にしていましたよね?

竹田社長 していましたね。私たちが起業した頃は、熊本で起業家同士が繋がりを持って勉強会や情報交換をできる環境がなかったですよね。私は気になる経営者にメールや手紙を出したりしていたんですけど、会ってもらえなかったんです。相手にされていないのもあったんでしょうけど…。当時の熊本では誰にも相談できないから東京に行って勉強したりもしていました。
ずっと熊本で経営者同士の交流の場がほしいと考えている中で、熊本地震を機に本郷さんが熊創を立ち上げて、こうやって繋がりが持てているし、今回のウイルス問題でも色々な情報を共有しながら動けていますよね。「誰がどこで困っている」とか、補助金の情報交換をしたり…。熊本も少しずつ変わってきていると思います。熊本地震があって、本郷さんのように東京にいる人が熊本を助けようと動いてくれて…地震は一つのきっかけになっているかもしれません。

竹下社長 熊創のようなレベルの高いセミナーは少ないので、本当に貴重だと思いますよね。

理想の社長像と価値観の変化

―起業した頃からなんとなく上場とかは頭にありましたか?

倉崎社長・竹田社長 全く無いです。

竹下社長 私は前職の会社が上場していなかったので…上場というより、前職の会社より大きい会社にしたいなとは思っていましたね。

渡邉社長 私はぼんやり思っていました。20歳だったので何もわかっていなかったけど、高いところを目指したいみたいな感覚で思っていた気がします。…ただそれよりもポルシェに乗りたいと思っていました。

一同 (笑)

倉崎社長 結果、買えるようになっても買ってないですよね。興味がなくなりましたし、私は物欲が一気に無くなりました。

渡邉社長 そうじゃないなって思うようになりましたね。事業拡大とか、次の投資に回したいと思うようになりました。

竹下社長 県内外でレベルの高い経営者達と交流しているから、欲のレベルが上がっていると思うんです。物欲よりも、社会貢献とか…格好いい人たちを見て、「ああなりたい」を目指しちゃうと物欲はどうでもよくなりますよね。お金持ちで、高級車に乗って、タワーマンションで暮らす社長像から、誰よりも勉強して、社会に貢献するっていう社長像に変わって…目標とするものが変わりましたよね。
―「格好いい」の価値観が変わったんですね。

竹田社長 上場を経験した経営者達と話していると、事業拡大して社会貢献する方が単純に格好いいと思うようになったし、世の中の役に立ちたいと思うようになってきましたね。

上場は「世のため人のため」

―上場した先に皆さんが実現したいことはどのようなことですか?

倉崎社長 正直資金調達の観点だけで考えると、金融機関から引いた方が調達コストも安いし、上場にかかるコストを役員報酬に回した方が創業者としての金銭欲は満たされるんですよね。創業者にとっては上場のメリットが少ない時代だと思うんですけど…、会社を今以上に良くしたいというだけですね。

私が考える良い会社は、従業員のために会社が継続することと、良い給料を払えること。会社の規模と従業員の所得には相関関係があるので、「従業員を幸せにする」と考えた場合は、会社の規模を大きくしないといけないと思います。私がいなくても会社が成長するような仕組みにしたいんですよね。上場はそのための手段だと思っています。

あとは㈱LibWorkさんがマザーズに上場されましたけど、それまで熊本で身近に適切なロールモデルがずっといなかったんですよね。私は上場することで周りの若い人たちが「倉崎でも上場できるなら俺もできる」と思ってもらいたいですね。

―社長は影の存在で、社長がいなくても会社が社員のために成長を続けていく仕組みをつくりたいと…。

竹田社長 全然出来ていないですけど、そうしていきたいですね。

竹下社長 私はお二人とは少し違っているかもしれません。良い会社をつくりたいと言うよりは、元々世の中の課題解決をしていきたいと思っていたので…事業の規模を大きくしていかないと小さい課題しか解決できないんですよ。私はディープイシューに対してのソリューションをどう持ってくかというところで、やりたいことができる環境にもっていきたいと思っているんです。そうすることで多くの人を幸せにできるし、それを実現できているということで私たちも満足を得られるので、幸せが循環しますよね。上場することで、もっともっとステージを上げていきたいというのが私の感覚ですね。

竹田社長 「自分のため」ではないですよね。

渡邉社長 私は人生の中で一番高い目標を掲げるとしたら、上場を目指すっていう気持ちを持ってもいいんじゃないか…という気軽なノリでまずスタートしていて、熊本には上場企業が少ないので、熊創の中から上場企業がたくさん出たら影響が大きいと思うんですよね。それは熊本ためになると思うし、地震あってのそういう変化が起きたなら、それはそれで素晴らしいことだと思うんです。
上場って事業モデルにもよると思うんですよ。フロンティアビジョン㈱だったら上場は絶対目指さないです。労働集約型だし、そういうモデルじゃないので。“LAGOO(ラグー)”は全国展開できて、いかにたくさんのユーザーを獲得していくかが課題になってくるので、信用度や知名度を上げたり、良い人材を確保するために上場は一番いい方法だと思っているんです。ロッカープラットフォームなので、大手企業と手を組む必要があるので、そういう意味でも上場しておくと、相手もアライアンスを組みやすくなるというメリットもあります。

竹下社長 渡邉さんみたいに地場の大手企業と組んで、そこから資金調達するモデルって、東京ではあるけど熊本では難しいじゃないですか。私も資金調達は東京の企業や大手企業のCVCだったりすることが多いのですが、渡邉さんのモデルって地域にとっては一番良いモデルだと思うんですよね。

私も将来的には起業したい人達を金銭的な部分も含めて助けてあげたいと思っているんです。本郷さんが私たちにしてくれたことを次に繋げていくような…。それが将来的に大きな目標ですね。

竹田社長 助けてあげたいですよね。

渡邉社長 いいですね。

倉崎社長 CVCやってみたいですね。

竹下社長 5~10社集まって1社1億ずつ出せる会社ができてきて、まずは10億のCVCをやってみたいなっていうのが最近の目標ですね。

熊本は起業しやすい環境

―起業の地として熊本はどうですか?メリット・デメリットがあると思いますが…

竹下社長 私の感覚としては、熊本で起業するメリットとしてはランニングコストが安いっていうのが正直ありますね。家賃・人件費が安い。その分デメリットとしては情報がとりにくいですね。今の時代情報が取りにくいとかは言っちゃいけないと思いますけど、それでもやっぱり周囲に起業家が少なかったですし、特に東京だとスタートアップベンチャーの大会も多くて、その中でちょっと目立ったらスポンサーがついて…跳ねやすい状況があると思いますけど、熊本ではそういった機会は少ないですよね。やっぱり一長一短だと思いますね。熊本では、自分だけで小さくやるビジネスであればやりやすいと思いますけど、メンターをしっかり付けて跳ねようと思ったら、熊本は前例が今までなかったので…そういうのをこういうメンバーで補っていけたら最高ですよね。
渡邉社長 熊本は住環境が良いし、竹下さんが仰る通りオフィスや人件費のコストが安いですよね。それは間違いなく競争力になると思います。私としては単純に熊本が好きで、熊本がいいなって思ってやってるぐらいの感覚なんですよね。ネットビジネスであれば場所は関係ないし、東京へも日帰りで出張できるし、好きな場所でやったらいいんじゃない?みたいな感覚がありますね。

熊本では、しっかり勉強してしっかりやれば地域のナンバーワンにはなりやすいと思います。熊本はある程度の市場があって、地域のナンバーワンになったらまあまあ食えるんですよ。しっかり勉強できるのであれば、熊本で起業してニッチでナンバーワンになって、社長としてある程度成功するのは、実は東京で起業するより勝ちやすいと思いますね。東京だと“勝つ”とか“上位”とかは難しいと思いますけど、熊本で上位にはなりやすいと思います。
竹田社長 私は東京でビジネスをしたいと思っていたので、2013年~2016年まで家族で東京に引っ越して東京支店を立ち上げたんですが…例えば売上の規模を多く作るのは東京の方が早く作れると思うんですよ。ただ、東京では「その他大勢感」が半端ないんですよね。東京はすごい経営者もいっぱいいるし、僕がいてもいなくてもというか…。自分としては同じ売上規模を作るのであれば、時間がかかっても熊本からチャレンジしたいと思ったのはありますね。それぞれのローカルの良いところ・悪いところがあるから、それを活かした経営がいいんじゃないかと思って、熊本でチャレンジしたいってところですね。「その他大勢」の中で埋もれてやるよりは、熊本でシェアナンバーワンを取るとか、自分たちがローカルから世界に発信して行ける企業づくりにチャレンジしたいと思ったんですよね。
2018年に、倉崎さんと一緒にシアトルに企業視察に行ったんですよ。シアトルは人口で見ると70万人くらいで、熊本と同規模なのに、そこでマイクロソフト、Amazon、スタバ、コストコ…名だたる企業の本社があるんですよね。そう考えると、田舎からでもできるんだなと思ったんです。その前にニューヨークにも行って、ニューヨークは世界の中心地みたいな感じでしたけど…シアトルは海や山があって、街もあって、熊本と変わらない。地方から世界に展開みたいなところで熊本からのケースになりたいと思いましたね。

―行政からの助成の手厚さはいかがですか?

竹田社長 熊本県は丁寧だと思います。県が推進する「リーディング企業創出事業」やスタートアップ支援補助金の制度もありますし、株式上場(IPO)研究会など助成制度も多く、相談すれば色々教えてもらえます。起業しやすい環境だと思いますよね。

竹下社長 熊本の企業は製造業で有名企業の子会社か下請け会社しか大きくなれないっていうイメージがあるかもしれませんが、熊本発のベンチャーが経済を回していけるようにしていくことが地方創生ですよね。行政としても力を入れていると感じます。

―人材育成・採用に課題感はありますか?東京にはプレイヤーが多い中で、熊本では人材が課題感になるかと思いますが…。

竹田社長 熊本はIT人材が圧倒的に少ないですね。スペシャリストは熊本にはいないと思います。だからこそUIターンとか、「田舎で仕事したい」と考える人も増えてきていると思うので、都市部から熊本に来てほしいですよね。

渡邉社長 熊本にはいないから育てるしかないんですよね。熊本の人は真面目だし、育てやすいと思うんですよね。

竹田社長 シアトルでは、有名大学にマイクロソフトがシステムやお金を投資して、世界中から優秀な人を集めているとか…そうやって人材を育成する土壌があるんですよね。熊本も人材を育成していくことが大事ですよね。

渡邉社長 都市部から人材を引っ張ってくるとしても、優秀な人材を採用できるだけの、惹きつけるだけの会社の魅力・事業の伸び・資金調達力なんかがあればそれは現実的なのかなとも思います。私たちは本質的な事業の強さが大事になりますよね。
倉崎社長 巡りめぐっていい会社つくろうって話ですね。

竹田社長 人材採用の面では、うちの場合はwebで発信をしているんですけど、今年新卒で京都大学の大学院生で優秀な方を採用したんです。

渡邉社長 竹田さんの発信力…要はメディアの活用力は凄いですよね。

竹下社長 マツコデラックスの隣に立ってテレビ出演とか、あれはインパクトがあるよね。

竹田社長 新卒で採用した方は東京出身で熊本にゆかりはないんですけど、「睡眠に興味がある」っていうことで来てくれたんです。うちの場合“睡眠”に特化してやっていて、事業が尖っていることが強みだと思うんですよね。賢い人ほどそこを見てると思いますね。

ビジョン

―会社のビジョンを発信して、進化していくことができれば、人材は獲得できるのではないかということですね。

竹田社長 そうですね。うちは「睡眠業界にイノベーションを起こす」といったメッセージをしているんですけど、竹下さん、渡邉さんの事業は尖っているし、倉崎さんの事業は尖ってないけど(笑)、逆に尖らずに「経営者を探してます」みたいなメッセージをしているし、事業やメッセージの尖りが大事だなとは思いますよね。

倉崎社長 ビジョンとしては、私はずっと「熊本を代表する企業にしよう」とメッセージしているんです。何をもって代表なのかと言うと、色々あると思うんですけど…例えば各都道府県を代表する企業のロゴでつくった日本地図の画像がインターネットに転がっていて…それが今熊本は㈱再春館製薬所なんですよね。そこがうちのロゴに変わるようにしたいと思っています。上場はそのための一つの手段だし、自分自身成長しないといけないと思っています。

渡邉社長 うちは「テクノロジーで社会をアップデートしていきたい」っていうビジョンがベースであって、私が一番心掛けているミッションが、「利用者の時間を増やす」ということなんです。クリーニングに持って行く手間と時間を、ロッカーで受け渡しできるようになると、クリーニングを頻繁に利用する人にとってはかなりの時短になるんですよね。これからの時代は時間が価値を持つと思うので、時間を増やせる活動を、テクノロジーとリアルなもの…今回はロッカーでやってますけど、それを組み合わせて事業を展開していきたいと思っています。私たちが開発したプロダクトをできるだけ多くの人に使ってもらいたいので、まずは日本で全国制覇して、ロッカー設置数を何千か所、アプリのダウンロードユーザー数を何百万人といった規模で目指していきます。

竹下社長 うちは「to make you smile」という企業理念を掲げていて、うちのプロダクトはすべて、お客様を笑顔にするものでなくてはならないと思っているんです。日本は長寿の国ですが、病気を持ちながらでは我慢することも多く、苦しいこともたくさんあると思うんです。技術で我慢をしなくてよくなるなら、そういったプロダクトをたくさん開発していきたい。「儲かる」・「儲からない」はそのあとでいいなあといつも思っています。同じ理念を持った人と一緒に社会を幸せにしていけたらいいなと思います。

まとめ

「上場を目指す」=「金儲け」というイメージが付きまといますが、今回4名の経営者は違いました。上場はあくまでも手段であり、ゴールではない!と…。
特に、上場基準を満たすプロセスにより、労働環境や福利厚生が充実していき、それが社員のためであり、結果お客様へのサービス向上につながる…など、自分のためではなく、「世のため人のため」に上場を目指す姿勢が印象的でした。

今回取材にご協力いただいた4社のように、熊本から成長する企業のロールモデルが続々と生まれ、起業の地としての熊本が成熟していくことを期待したいと思います。熊本に勢いのある企業が増えていくことが楽しみです。
熊本在住でない方も、「世のため人のため」に上場をめざす熊本のベンチャー企業にぜひ注目して下さい。

【特集/特別対談】 上場を目指す!熊本発ベンチャー企業の社長対談

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