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【特集/熊本×転職】~熊本で思い描く暮らしを実現させた家族~

【特集/熊本×転職】~熊本で思い描く暮らしを実現させた家族~

今回お話をお伺いしたのは、2019年9月にご家族揃って熊本へのUターン転職を実現させた中野さん(仮名)ご夫婦。Uターン転職に向けて動き出すまでの心境や不安に感じていたこと、Uターン後の熊本での生活についてお伺いしました。

地元・熊本に帰ることが家族にとってのベストな選択

―熊本へのUターンを決意した頃の心境を教えて下さい。

旦那様 熊本にUターンする前は、静岡県の浜松市で生活していました。元々私たち夫婦は熊本出身で、「いつかは熊本に帰りたい」と漠然と考えていましたが、具体的な時期までは決めていなかったんです。ただ、当時2歳だった子供の事を考えると、物心ついて友達と離れるのは可哀想だし、なるべく早い方が良いかな…とは考えていました。また30歳を過ぎこともあり、そろそろ熊本でマイホームを購入し腰を据えたいなあという思いもありましたね。

奥様 私としては仕事と子育ての両立に悩んでいた部分が大きかったですね。夫婦2人で協力して子育てをしていましたが、いざという時に誰にも頼れないという状況が精神的にきつかったですね、ずっと仕事は続けたかったし…。熊本だったら両親の力を借りることもできるし、子育てにもしっかり向き合えると思ったんです。色々な積み重ねで、「やっぱり熊本に帰りたい」と悶々としてましたね。

あとは、「いつか帰ろう」と思いながらも行動を起こさないままでいると、転職のタイミングを逃してしまうのではという危機感もありました。年齢的な面でも数年後に転職できるのかと考えると、「早めに動いて損はない!」と思って夫を急かしてました(笑)。

―旦那様は、大手自動車メーカーに勤務されていましたよね。仕事を辞める事への抵抗感があったのではないですか…?

旦那様 そうですね…。実際かなり悩みましたよ。元々車が好きというのもあったし、仕事内容にも会社の規模感にも満足していましたし、生活環境にも不満はありませんでした。会社から徒歩圏内に住んでいたので通勤も楽だったし、保育園も会社の近くで子供の送迎も便利でした。職場も良い人達ばかり…本当にこれと言った不満はなかったです。

―仕事も生活も充実してそうですが「熊本へのUターン」は揺るがなかった…。

旦那様 私もいつかは熊本戻りたいと思っていましたし、何より家族が楽しく生活できることが1番大事だと考えていますので全く揺るがなかったですね。むしろ、今の仕事と同等以上に打ち込める仕事が熊本にあるのかが不安でしたし、正直ないだろうとあきらめていましたので、転職活動に踏み出さなかったのが本音ですね。

案ずるより産むがやすし。活動したら満足できる仕事にめぐり会えた

―転職活動を始めたきっかけは何ですか?

旦那様 妻の勧めもあり、2018年12月末に熊本へ帰省したタイミングで「リージョナルキャリア熊本」のコンサルタントに転職相談をしました。「リージョナルキャリア熊本」は熊本の転職事情に精通していて、大手半導体関連メーカーをはじめ地場企業の求人を多数保有していました。その中から、前職で携わっていた仕事内容を考えると「ここしかない」と思い、平田機工株式会社に応募しました。

元々平田機工株式会社の事は知っていて、「熊本で働くならばここかなあと」とイメージはあったんですよね。ただ…私としてはあと2~3年後、熊本に帰ろうと考えていたものの、応募書類の作成や面接などを考えると、正直腰が重かったんですよね…。コンサルタントに「今から動き出した方が良い」とアドバイスをもらったり、妻に急かされながら(笑)…、それがきっかけとなりUターンに向けてやっと動き出したという感じです。

結果的には2019年の2月に内定をもらえて9月に入社することになったんですけど、タイミングとしては…なんだろう(笑)。特に「本格的に動き出そう!」と決意して動き出したわけではなくて、「とりあえず受けてみようか」みたいな軽い気持ちでした。ダメだったらその時は熊本以外の九州他県にも範囲を広げないと希望通りの会社はないかな…とも考えてたんですよ。募集があればその都度数社受けてみようと考えていたところの、最初のステップでスムーズに決まったんです。第1志望の会社だったので嬉しかったですね。こちらの都合で内定から入社までの期間が空いてしまったものの、会社側が待ってくれたのでありがたかったです。そのおかげで前職でもしっかりと仕事の引継ぎができたし、気持ちの面でも「熊本に帰るんだ」と切り替えることができました。

―Uターンの転職活動は大変でしたか?

旦那様 元々面倒くさがりな性格なので(笑)、職務経歴書などの応募書類作成には苦労しました…。面接も熊本に2回行きましたので、今考えると結構大変だったかもしれないですね。応募書類はコンサルタントに大幅に修正してもらいましたし(笑)、フォローしてもらえたのでとても助かりました。

「いつか熊本に帰ろう」と考えていながらも自分たちだけでは動けていなかったんですが、コンサルタントに相談してみるとスムーズに進めることができました。自分自身の棚卸もできましたし、転職時期に関してもゆったりと考えていましたが結果的に良いタイミングで熊本へのUターン転職を実現できたので良かったですね。

―現在の仕事の満足度はいかがですか?

旦那様 満足してますよ。前職では自動車のトランスミッションという部品の設計をしていたのですが、今はトランスミッションの組み立て設備の設計をしています。立場は違うけど前職の経験を活かしながら自動車に関わる仕事ができています。モノづくりの規模は大きくなったと言えるかな。入社してまだ1年未満ですが、色々任せてもらっています。自分で図面を引いたり、お客様とやり取りをしたり…納期はあるので大変ですが結構自由にやらせてもらってますね。

―旦那様の転職先が決まって、奥様としてはいかがでしたか?

奥様 それまで私が「早く熊本に帰りたい」と急かしていた側だったけど、想定していたよりもスムーズに決まったので「もう帰れるの!?」という感じで逆に焦りました(笑)。

―奥様はそれから転職活動を始められたんですよね。

奥様 はい。前職では不動産会社の事務職でしたが、転職先としては働き方を大事にしたいと考えていました。子供に何かあった時に駆けつけられて、それに対して温かく見守ってもらえるような…。夫と同じコンサルタントに転職相談をしていたんですが、その希望も伝えた上でいくつか求人を紹介してもらいました。結果としては2019年6月に税理士法人さくら優和パートナーズから内定をもらい10月に入社しました。採用面接はオンラインで対応していただけたのでとても助かりました。一度も熊本に行くことなく決まったので、夫には「ずるい」と言われましたね(笑)。今では新型コロナウイルスの影響でオンライン面接も普通になってきているのかもしれませんが、当時ではまだまだオンラインで対応してくれる会社はあまり多くはなかったと思うので驚きました。

採用ポジションも、私の経歴を踏まえて用意していただいたとコンサルタントから聞いて嬉しかったですし、家庭の状況に合わせて、時短正社員として採用いただけたのもありがたかったですね。業種的には未経験の分野だったのですが、M&Aに関わる案件で建物や土地の譲渡も含まれる際、前職で取得した宅建(宅地建物取引士)の資格を活かして助言ができたり…といった場面もあるので、役立てられることがあって良かったと思いますね。職場内には育休明けで時短勤務をしている社員も多く、個人の事情を尊重してくれる職場環境に満足しています。

豊かさを実感できる熊本暮らし

―熊本に帰ってきて、プライベートはいかがですか?

旦那様 大きく変化したところでは、マイホームを購入しました。内定をもらってから少しずつモデルハウスをチェックしたりはしていたんですが、熊本に帰ってきてから約半年ほどは、私の実家で過ごしていたんです。ただ、マンションだったので周囲への騒音が気になり、子供にとっては窮屈な思いをさせたかもしれないんですよね…。戸建てになった今では、家の中でも思う存分走り回ってます(笑)。活動的な年齢にもなってきたので、子供の満足度はかなり高いんじゃないかな。これからは地域の友達もどんどんつくってほしいですね。

奥様 あと、私たち夫婦の両親が孫と頻繁に会えるようになったのでとても喜んでますね。実家でご飯を食べる機会も多いので、子供にとってもおじいちゃん・おばあちゃんと過ごす時間は嬉しそうです。夫がお酒を飲むので、両方の父親は飲み相手ができて相当喜んでます(笑)。夫はいつも飲まされてますね(笑)。夫の実家から保育園が近いので子供の送迎をお願いすることもあるし、支えてもらってます。夫の仕事が忙しくて休日出勤もあるんですが、やっぱり両親が近くにいると安心しますね。熊本じゃなかったら不満になってたかもしれない。本当に帰ってきて良かったと思います。

―お子さんやご両親も満足度が高そうですね!逆に不満なところは…?

奥様 私の勤務先と保育園の関係でマイホームを熊本市内に選んだので、夫の勤務先が離れていまい、通勤は浜松にいた時よりも大変になってしまったかな…。

旦那様 バイクを買ってくれればそれで良いということにして、バイクで通勤しています(笑)。保育園の送迎は妻と両親に任せているので、その分仕事に集中できるといった良い面もあるし、通勤手当も前職より多く支給されているので、そこまで不満ではないですよ。

―Uターンする前に懸念していたことはありますか?実際どうでしたか?

旦那様 やはり年収ですね。入社初年度ということもあるし実際ベースは下がりましたが生活できないほどではありません。生活水準は変わってないですね。マイホームを購入しましたが、月々の支払いは浜松時代の家賃とほぼ同額なので負担感はありません。

奥様 意識して生活費を切り詰めたりもないですね。しかも熊本に帰って来てから半年くらい夫の実家にお世話になっていので特にお金を使うことが無くて結構貯金できたんです(笑)。経済的にやっていけるかはかなり不安でしたが全く問題ありません。

―休日はどのように過ごされていますか?

旦那様 子供が大好きな虫取りのために江津湖によく行ってます。浜松に住んでいた時も近所に公園はあったけど、江津湖くらいの規模の公園はなかったんですよね。熊本は自然が豊かだから、子供が大きくなったら一緒に釣りにも行きたいなあと思ってます。

奥様 昨日も午前中は江津湖に行きました。まさかの午後もまた「虫取りに行こう」って子供に言われたんですけど、暑いし疲れちゃったので両親に連れて行ってもらって、私は家でゆっくりしてました(笑)。こんな過ごし方も熊本じゃなかったらできなかったと思いますね。

地元の友達同士で集まったりもします。子供が大体同世代なので、子供も連れて家で集まって情報交換したりしますね。夫がいない日を狙って予定を入れてます(笑)。

―今悩みはありますか?

奥様 …ないですね。子供や両親の笑顔も増え、熊本で暮らす意味を噛みしめています。豊かさって年収じゃないんだなあと実感してます。

旦那様 私もないですね。仕事も私生活も本当に充実してます。コロナでマイホームにもあまり人を呼べていないので、収束したら前職の同僚や友達も招きたいですね。

―ありがとうございました。

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