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創業50周年、熊本から世界への挑戦を続ける重光産業株式会社の重光副社長

創業50周年、熊本から世界への挑戦を続ける重光産業株式会社の重光副社長

重光悦枝(しげみつよしえ):重光産業株式会社・代表取締役副社長。熊本市出身。大学卒業後、地元ラジオ局のキャスターとして活躍。その後単身渡米し、NYの大学でホテル・レストラン経営を学ぶ。1996年熊本に戻り、同社に入社。取締役広報室長を経て、2014年、代表取締役副社長就任。

「味千」に込めた創業者の想い

ココクマ編集部(以下、編集部)今年創業50周年を迎えられましたね。おめでとうございます。

重光悦枝副社長(以下、重光副社長)ありがとうございます。支えてくださる皆様のおかげでこの大きな節目を迎えることができました。現在、海外で739店舗、国内で79店舗を展開しています。お馴染みの「味千拉麺」を中心に、熊本ラーメンの代名詞でもある「桂花ラーメン」、そのほか「劉拉麺」「伝統熊本豚骨 伝」「千のちゃんぽん 湖東亭」「上海小厨 千包」の計6ブランド。重光産業の使命「食を通しておなかも心もいっぱいに(一杯)!」のもと、全世界で1日約10万食以上を提供しています。

使命のもと掲げているビジョンが“「町」いちばんで「日本一」「国」いちばんで「世界一」”。数だけではなく、「うちの町に無くてはならないお店」と言われるような、中身を伴った世界一のブランドになりたいと思っています。

編集部 先代の社長がラーメン店をしようと思ったきっかけというのは?

重光副社長 先代の社長は元々下請けで棒状のインスタントラーメンを作っていました。しかし親会社の経営縮小整理のあおりを受け倒産してしまったんですね。周りから社員や友人が去ってしまい孤独にさいなまれる父の姿を見て、「この人はこんな風に終わる人じゃない!」「ラーメン屋でもしましょうよ!」と、母が父の背中を押したのがきっかけです。母が駆けずり回って、やっとわずかばかりの資金を工面して開業することができました。母の強い愛情で父が復活を遂げました。父の人生がもう一度花を開いたのです。

編集部 大変な苦労をされたのですね。

重光副社長 そうですね、1968年に開業した一号店は熊本県庁前、わずか7坪8席の小さなお店でした。店舗にスープを作るスペースが無く、自宅の裏庭でスープを炊き、母が自転車で運んで・・・というような状況でのスタートでした。創業から5年くらいたった時に、「ぜひ味を教えてください」という方が現れて初めてのれん分けをしました。そこから広がって今に至ります。

「味千拉麺」の屋号には先代社長の3つの想いが込められています。「千」は「万願成就」の一歩手前であることから、常に謙虚に向上心を持って精進していこうということ。自身の守り神である「千手観音」の、たくさんの人を救う慈悲深い千本の手のように、一杯のラーメンを食べて頂くことによってたくさんの人たちに幸せになって頂きたいということ。そしていつの日か「千の仲間」を創りたいということ。

これらの想いを胸に、私たちの代で父が願った「千の仲間」創りを達成して次の世代にバトンを渡したいと思っています。

日本発飲食チェーン店で海外店舗数日本一

編集部 海外進出のきっかけは?

重光副社長 先代の社長は早くから海外に目が向いていました。屋号の想いにもある通り「仲間を増やしたい」という気持ちが強く、また当時は珍しかった「フランチャイズ」という概念を知り、いつかは海外でフランチャイズ展開したいという思いがあったんですね。

1996年、香港での出店をベースに、「うちの国でもやりたい!」と手を挙げてくれたオーナーと契約。現在では世界13か国に出店しています。海外に進出している日本発の飲食チェーン店の中では、「吉野家」「モスバーガー」などのナショナルブランドを抑え海外店舗数が圧倒的に1位ということで、テレビでも特集して頂きました。

最近では7月にオーストラリア・メルボルンの店舗がオープン。ニュージーランドやパナマでの展開も計画中です。

編集部 海外での成功要因にはどのようなことが考えられますか?

重光副社長 スピード感とパートナーシップですね。日本はどちらかというと論議を尽くし慎重にプロジェクトを進めて行きますが、海外はどんどん走りながらその都度修正して行きます。そのスピード感がさらに速くなっていて、猛スピードで世の中が変わっている。これについて行くという意識を持って海外での事業を展開しているのが一つの要因かなと。スピード感を持つとチャンスも逃さないですよね。

また、国によって商習慣や法律も違いますし、私たちではコントロールできないような問題もあります。国と国の政治的な衝突で大規模なデモが起こったり、東日本大震災のときには放射能の関係で日本から材料を輸出できないというときもありました。

でもその時に、自国を知り尽くしている心強い各国のパートナー(店舗オーナー)が助けてくれた。彼らのおかげで問題をクリアすることができ、最終的に成功へ繋がっていると思います。

私たちは「感謝」と「奉仕」を社訓に掲げています。たくさんの人に支えて頂き、たくさんのお客様が食べてくださっているおかげで今の味千拉麺がある。これを理解してくださる方々に、パートナーをお任せしています。

編集部 どんな人材を求めていらっしゃいますか?

重光副社長 ポジティブでチャレンジ精神のある人がいいですね。うちの社員は本当にチャレンジ精神旺盛なんですよ。例えばいま香港で店舗指導をしている社員は、元々英語や中国語が流暢だったわけではないので、現地で言語を覚えて、現地スタッフに技術を教えています。ニューヨークでの店舗オープン時に手を挙げてくれたアルバイトの子は、帰国後正社員になって、今では取締役国際部長です。チャレンジしたいという人には場を与えますし、私たちもそれを全力で応援しますよ。

世界から見ても熊本は本当に良いところ

編集部 熊本の女性経営者として感じていらっしゃることはありますか?

重光副社長 熊本の女性経営者は皆さん元気ですね。よく食べ、よく飲む!(笑)そして軽やか。すごいことをしているのに肩の力が入っていなくて、さらには子育てもしながら、仕事もしながら、対外的なお付き合いもしながら・・・。色々なことをやっているからとても尊敬します。そういう方がたくさんいらっしゃるんですよ。

また、私は「グローバル女子会(GWA)」の理事をしています。海外で起業している女性と、日本で起業している女性を繋ぐ活動をしているのですが、海外で起業している女性はこれまた本当に元気。熊本にもそういう人がもっと増えて、前に出てひっぱってくれたらいいなと思いますね。

編集部 海外もたくさん経験されていると思いますが、副社長から見て熊本はいかがですか?

重光副社長 本当に熊本は良いところだと思います。仕事柄あちこち飛び回っているので、よく「東京に住んだ方がいいんじゃない?」と言われるのですが、やっぱり私は熊本人で、熊本LOVEですから(笑)。どんなに仕事で疲れていても癒される場所が熊本だと思います。特に阿蘇の温泉がお気に入りで、大好きな黒川温泉に行くと「帰ってきた~」という気持ちになります。大観峰から阿蘇の雄大な景色を見て、美味しい空気を感じるとリセットされますね。

今はアジアの国々もすごく発展していて、ジャカルタ、バンコク、フィリピン、マニラも・・・熊本よりはるかに大都会なんですよ。それに比べると熊本は小さいけれど、程よく都会で利便性もあるし、中心部から少し移動すると山や海といった大自然もある。何より食べ物が美味しくて、安全で安心して暮らせる。水道をひねればミネラルウォーターが出てくるし、こんなに恵まれた環境は世界的に見てもあまり無いですよ。

また、コミュニティの規模間も丁度いいのではないでしょうか?直ぐにつながりたい人とつながれる(笑)。それは新しい仕事の創造にもつながります。そういう場所で仕事も生活もできるっていうのは、最高なんじゃないかなと思います。

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