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創業130周年に向けチャレンジ&イノベーションで新たな道を切り開く 株式会社レイメイ藤井の藤井社長

創業130周年に向けチャレンジ&イノベーションで新たな道を切り開く 株式会社レイメイ藤井の藤井社長

藤井章生(ふじいあきお):株式会社レイメイ藤井・代表取締役社長。熊本市出身。早稲田大学商学部卒業後、旧日本長期信用銀行、西日本リース興発㈱勤務を経て、2001年に同社入社。鹿児島支店長、文具製販事業部営業副本部長を経て、2004年に専務、2006年に社長就任。

事業の多角化で業績好調

ココクマ編集部(以下、編集部) 事業内容について教えて頂けますか?

藤井章生社長(以下、藤井社長) 和紙の販売から創業して127年、現在は主に印刷用紙の販売を行う洋紙事業部、オフィス家具等を扱うBS(ビジネスソリューション)事業部、文具・事務用品の卸を行うOS(オフィスサプライ)・RS(リテールサポート)事業部、システム手帳で知名度の高い「Davinciシリーズ」などを提供するメーカー機能を持つステイショナリー事業部の4事業を展開しています。売上高は昨年6月期で358億1,000万円と増収増益でした。

編集部 業績好調の要因は?

藤井社長 働き方改革が叫ばれる中、快適で効率の良いオフィスにリニューアルしようという企業ニーズが多く、オフィス家具の売り上げが伸びています。またステイショナリー事業に関しては、アマゾンなどの大手通販サイトでの販売が好調で、海外で人気の高い商品も取り揃えています。例えば、台湾では本革製システム手帳が売れていますね。

先日、当社の看板商品「Davinci」システム手帳の店頭陳列コンクールを開催したところ、台湾の店がとても素敵な陳列をして下さっていて、見学した時には本当に感謝感激でした。国内以上に台湾での人気の高さが伺えました。香港オフィスも開設して7年。海外での事業展開にも引き続き力を入れたいと考えています。商品力があれば未開拓の市場にも進出できますし、商品開発には今後さらに注力したいと思っています。

編集部 紙の専門家としてのこだわりを感じます。

藤井社長 そうですね、今後の人口減少やデジタル化など、時代の変化を考えると紙の市場規模は縮小していくと思います。ただ当社は「紙の専門家」を自負していますので、紙の良さ・紙の可能性はこれからも発信していきたいと考えています。

クオリティの高い紙で生花よりも色鮮やかで大きな花を咲かせることのできる「スーパーフラワー」事業もそのひとつ。熊本地震後にフリーランスの女性アーティストが集まり立ち上げた一般社団法人スーパーウーマンプロジェクトとのコラボレーションで取り組みはじめた事業です。ペーパーレスが進む中で、紙の良さや可能性を伝え続けて行きたいですね。

商社機能とメーカー機能を併せ持つ異色の複合業態

編集部 メーカーと商社の両方の機能を併せ持っているのは大きな強みですね。

藤井社長 熊本に軸足を置き、本社機能や商社機能は福岡、企画開発は東京で行っています。当社は紙・文具・事務機の商社機能とメーカー機能を併せ持っていますが、このような複合業態の会社は業界内でもあまり多くありません。商材を仕入れる際にはメーカー側の考えや想い・コスト構造なども理解しやすいですし、逆に「この商品うちでも作れるかも」という発想が生まれたりすることが強みかもしれませんね。

また、工場を持たないファブレスメーカーですから、同業他社よりもスピード感を持って、フットワーク軽く、フレキシブルに商品を作ることができるという点も強みではないかなと考えています。

時代の変化と共に社員も会社も変化する

編集部 様々な挑戦をされているのですね。

藤井社長 2020年に創業130周年を迎えます。私たちを取り巻く環境変化の中で、これまでの事業の延長線上だけでは成長のシナリオは見えません。既存事業の中でより力を入れる部分を見極め、さらに新しい事業の創出にチャレンジする必要があると考えています。

5年前には「RIC(レイメイ藤井らしいイノベーション)」を掲げ、新規事業を生み出していくための土壌づくりや種まきを行ってきました。具体的には「RIC表彰制度」があります。面白いビジネスモデルや新商品の開発アイデアを年に一回社内公募し、優秀なものについては表彰しています。管理職だけではなく現場からの提案も大切にしていて、実際に商品化されたものもありますよ。

ここ最近では働き方改革がクローズアップされていますので、業務内容や社内の勤務環境について意見を募集したところ、たくさんの意見が出てきました(汗)。社員の意見はとても参考になったと同時に、意見が言いやすい風土になったのではと感じています。

編集部 働き方改革については、具体的にどのようなことをされていますか?

藤井社長 現在は、中期経営計画である「ニューフォーメーション2017-2019」に取り組んでいます。少しずつ芽が出てきた変革の風土を花開かせるために、会社として体制を整えていこうという取り組みです。

そのひとつとして昨年、人事評価制度を再構築しました。目標管理制度を導入し、公平で透明性のある評価制度にしました。上長とのコミュニケーションの機会も増やしています。頑張ったら頑張った分だけ評価されますので、年功序列ではなく、若い人にもチャンスややりがいを感じてもらえるような制度になったかなと思っています。
そのほかにも当社では人事異動が少ないという風土があったのですが、これも今後変えて行く予定です。

人材育成の面でも、人事異動を経て異なる職種を経験することで総合力を高めてもらうことが必要になると思いますし、社員にとってもステップアップになると思います。また人事異動によって社内をかき混ぜることによって、これまでになかった化学変化が起こるのではないかなと・・・。それこそがイノベーションに繋がるのではと感じています。

会社が近代化していくために様々な変化を受け入れ、自分たちも変化していく必要があると思っています。

編集部 日頃の習慣や、休みの日の過ごし方について教えてください。

藤井社長 ここ2,3年は朝から筋トレをするようにしています。腕立て伏せと腹筋とスクワットを20回ずつ程度ですが、出張先でも簡単にできますし、筋力がついた実感もありますよ。社長に就任してから、健康に気を遣うようになり始めたのですが、社長になって12年、病気で休んだことは1日もないと思います。

また、休みの日は割と早い時間に起きるのですが、早朝の静かで研ぎ澄まされた時間がとても好きですね。音楽が好きなので、朝からクラシックやジャズを聴きながらコーヒーを淹れて、社内ブログを書いたり仕事絡みの雑誌を読んだりしています。オフの環境の中でオンの物事に触れている時間が、何とも言えない贅沢な時間ですね。

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