熊本の未来をつくる経営者
	
「ソリューションカンパニー」をめざし挑戦!地域とともに未来を創る。株式会社熊日広告社の深松社長
深松真也(ふかまつ・しんや):株式会社熊日広告社 代表取締役社長。人吉市出身。熊本大学法学部を卒業後、1988年4月に株式会社熊本日日新聞社へ入社。広告営業畑を中心にキャリアを重ね、業務推進局広告営業部長を経て、2020年6月に熊日広告社常務取締役、2021年6月に同社代表取締役社長就任。
信頼と実績をベースに「広告の力で熊本を元気にする」
ココクマ編集部(以下、編集部):まずは事業内容を教えてください。
深松真也社長(以下、深松社長):熊日広告社は、1972年4月に熊本日日新聞社のグループ企業として創立しました。以来、広告主と熊本の消費者をつなぐ「架け橋役」として、様々な生活情報やコンテンツをお届けする役割を担ってきました。総合広告会社として、テレビ、新聞、ラジオといったマスメディアはもちろん、デジタル広告や屋外広告、展示会やイベントの企画運営まで幅広く手がけ、お客様のニーズに応じて、最適な手段を総合的にご提案させていただいております。
編集部:貴社の強みを教えてください。
深松社長:50年以上にわたって積みあげてきた実績と信頼、そして「熊日グループ」としての安心感が強みです。これまで企業や自治体など多くの方々と関係を築いてきた歴史があり、先輩方が築いたネットワークが、今も当社の基盤になっています。
また、この確かな基盤を活かし、近年は業務の幅がさらに広がっています。熊本にとどまらず、九州全域や東京、関西、さらには台湾、韓国、香港といった海外案件にも関わるようになってきました。仕事の進め方自体は大きくは変わっていませんが、テーマが大きくなってきていると感じています。築いてきた信頼と実績を基礎にチームで課題に取り組み、最適な提案ができることも当社の強みのひとつです。
編集部:会社として目指す姿、そして大切にしていることは何ですか?
深松社長:社長就任時から言い続けているビジョンがあります。それは「地域に信頼され、地域とともに成長する熊日広告社」「組織力と行動力を発揮し、躍動する熊日広告社」「時代の変化に対応し、価値を創造する熊日広告社」の3つです。
私たちは、「広告の力で熊本を元気にする」という思いを大切にしています。それを実現するために、熊日広告社は地域にとってなくてはならない存在でありたいと考えています。また、チームワークを大切にし、行動力をもって挑戦し続ける、活力ある組織づくりを目指しています。さらに、変化の激しい時代の中で、新しい手法やアイデアに果敢に挑戦し、広告の力で新たな価値を創造していく。そうした姿こそが、私たちの目指す姿です。

成長を続けるための取り組み―デジタル・広告商品開拓・新規ビジネスへの挑戦
編集部:今後の事業戦略についてお聞かせください。
深松社長:全体の売上の80%近くを占める新聞、電波、折込は今後も力を入れていきますが、これからの熊日広告社を考える上で、「デジタル分野の強化」「新たな広告商品の開拓」「新規ビジネスの創出」の3つの取り組みを社内に示しています。いずれも、変化の激しい広告業界において生き残り、そして選ばれ続けるために欠かせない挑戦だと考えています。
まず「デジタル分野の強化」です。2024年の日本の広告費は7兆6730億円ですが、その47.6%をインターネット広告費が占めています。YouTubeやTikTok、Instagram、といった新しいメディアへ対応するために、社内に「デジタルイノベーション室」を設けて、商材の研究や営業支援を行っています。単なる広告枠ではなく、クライアントの課題に応じ、最適なメディアの使い方や組み合わせを提案するプランニング力を強化しています。
2つ目の「新たな広告商品の開拓」は、サイネージやラッピング広告など、すでに取り扱っている商品に加え、新たな開拓を進めています。多様化するクライアントのニーズにお応えできる提案を可能にするために、積極的に取り組んでいます。
3つ目は「新規ビジネスの創出」です。今年9月に部署横断のメンバーで構成した「アタラシイをみんなで創造しよう!」委員会を立ち上げました。志願者を含む中堅若手が中心となり、自由な発想で新たな事業、収益を考えます。その中で、専門のコンサルの方に伴走いただきながら、実際にアイデアを形にする実証実験もあり、大きな期待を寄せています。
編集部:研修や業務効率化なども充実しているようですね。
深松社長:これまでも随時、社内外の研修や業界のセミナーなどへの参加はありましたが、今年から通年で全社員が受講する「e-ラーニングシステム」を導入しました。階層別の必須講座やハラスメント研修に加え、自由選択型のコンテンツも多数あります。
業務効率化の面では、生成AIを業務支援ツールとして全社員に導入しました。社内データと連携し、例えば過去の企画書を参考にしながら新しい案を出したり、課題案件の仕様書を読み込んで要点を抽出したりできます。これは単なる効率化ではなく、社員が発想に集中できる「考える時間」を確保することで、創造的な提案を生み出す環境づくりにつながると思っています。
これからの熊日広告社は、さらなる成長を続けるため様々な取り組みを行い「ソリューションカンパニー」を目指し挑戦していきます。お客様の課題解決のお役に立ち、そして共に成長していける存在でありたいと思っています。 
誠実さ・協調性・チームワークを大切にする企業風土
編集部:オフィスも素敵ですね。
深松社長:ありがとうございます。以前の並木坂のオフィスは老朽化が進み、熊本地震以降、耐震性も課題となりました。50年近く使ってきた場所を離れるのは名残惜しさもありましたが、新しい時代の働き方に対応するためにも、思い切って刷新する必要があると考えました。2023年に完成した新オフィスは、「コミュニケーションの活性化」と「多様な働き方への対応」をテーマに設計しています。2階のフロアには営業部と企画制作部があり、営業部はチームアドレスを採用しています。中央のコミュニケーションスペースでは、自然な交流が生まれチームワークが深まっています。また、オンライン会議専用ブースもあり、集中して仕事ができる環境になっていると思います。
移転時には不要となったオフィス家具83点を、カンボジアに寄付しました。これは(株)イトーキさんのSDGsの一環である「中古家具海外寄付事業」に賛同してのことです。こうした社会貢献も私たちにできることの一つだと考えています。
編集部:採用活動では、どんな人材を求めていらっしゃいますか?
深松社長:熊本への想いを持ち、好奇心とチャレンジ精神をもって行動できる方を歓迎しています。「熊本をもっと元気にしたい」「新しいことに挑戦したい」「地域で頑張る人や企業の力になりたい」―そんな思いやエネルギーが、私たちの仕事の大きな原動力になっています。
同時に大切にしているのが一緒に働くうえでの人柄や思いやりです。特に誠実さと協調する姿勢を大事にしています。私たちの仕事は多様な人とかかわりながら進めていく仕事です。信頼関係を築いていくことでより質の高い仕事を行うことができます。誠実さが信頼を生み、相手を思いやりながら協働できる姿勢が良い結果に繋がります。
「人と向き合いながら自分も成長していきたい」という気持ちがある方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。

編集部:社内の雰囲気、そして今後一緒に働く方へのメッセージを。
深松社長:社員同士が話しやすく、風通しの良い職場環境だと感じています。部署の垣根を超えて協力し合う「チームでやり遂げる」という文化が根付いているからかもしれません。例えば、若手のアイデアをベテランが後押しし、制作チームと外部クリエイターと連携して提案を形にする。一人で抱え込まず周囲と協力しながら結果を出す。この連携こそが熊日広告社の強みであり、これまで培われてきた企業風土だと思います。
広告は、人と人、企業と地域をつなぎ、未来を支える橋渡しのような存在です。熊本で働くことに意義を感じ、地域を元気にしたいという想いを持つ方にとって、熊日広告社での仕事はきっと大きなやりがいと面白さを感じていただけるはずです。熊本にはまだまだ多くの可能性と魅力があり、意欲をもって挑戦できるフィールドが広がっています。私たちと一緒に、その未来を創っていきましょう。
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