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交通、観光、飲食・物販、不動産など多彩な事業を通して、熊本の人々の暮らしを支え、発展を担う。熊本愛にあふれる九州産業交通ホールディングスの岩間社長

交通、観光、飲食・物販、不動産など多彩な事業を通して、熊本の人々の暮らしを支え、発展を担う。熊本愛にあふれる九州産業交通ホールディングスの岩間社長

岩間雄二(いわまゆうじ):九州産業交通ホールディングス株式会社・代表取締役社長。神奈川県川崎市出身。1992年4月株式会社エイチ・アイ・エス入社。2009年8月株式会社欧州エキスプレス、2019年1月H.I.S.ホテルホールディングス株式会社にて代表取締役社長、2021年4月九州産業交通ホールディングス株式会社取締役副社長を経て2023年10月代表取締役社長就任。

真の「熊本貢献企業」を目指して。熊本への想い。

ココクマ編集部(以下、編集部):コロナ禍も明け、業績も好調のようですね。

岩間雄二(以下、岩間社長):交通事業、観光事業、飲食・物販事業、不動産事業を展開する当社にとって、コロナ禍は厳しい時期でしたが、人流もようやくコロナ禍以前の状態まで戻り、売上高も順調に回復、23年9月期は216億円となりました。

熊本都市圏における路線バスは、利用者数・売上ともにほぼ回復。インバウンドによる高速バス・貸切バスについても堅調に伸びています。クルーズ船発着に伴う福岡-熊本路線、航空路線や利用者が拡大している空港リムジンバスなども満席の状態が多くなっています。
TSMC進出による恩恵も大きいですね。工場の稼働に伴う従業員さんの送迎や今後は法人ツアー・団体ツアーなども拡大すると見込んでいます。

また、2019年に開業したSAKURA MACHI Kumamotoは毎月100万~110万人のお客様にご利用頂き、にぎわいをみせています。地元熊本のお客様はもちろんのこと、インバウンドによる外国人観光客も増えているところです。

人流の回復とともに事業も再成長期に入った今、九州産交グループでは事業運営を行う11社の横の連携を強化し、それぞれが持つ強みや資産を活用することで新たなシナジーを生み出していこうと、さまざまな取り組みがスタートしています。

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編集部:「熊本貢献企業」を掲げられていますが、熊本への思いを聞かせてください。

岩間社長:熊本が九州産交グループの発祥の地であり、また発展の地も熊本です。熊本の方々に「産交グループがあってよかった」と思ってもらえる存在になれるよう、全社をあげて取り組んでいるところです。

私自身は神奈川県出身です。熊本には2021年に家族全員で引越してきましたが、熊本はとにかく住みやすいと思います。新鮮で、しかも安くて美味しい食材、きれいで上質な水が当たり前にある環境。また、行政の対応も迅速。教育現場ではコロナ禍にいち早くタブレットが配布され、オンライン授業をスタートさせるなど、万全の教育環境の整備と対応のスピードには驚きました。

そしてやはり大自然ですよね。神奈川にいた頃は、家族と出かけると言っても時間をかけてテーマパークやイベントに行くくらいでしたが、熊本は車で少し行けば天草・阿蘇・山鹿など大自然や温泉もある。清和高原や阿蘇の草千里あたりまで行くと天の川や人工衛星が動いている姿まで見える。これまで首都圏および全国各地で仕事をしてきましたが、正直なところ熊本がいちばんいい!(笑)。

熊本に生まれ育った人にとっては当たり前なのかもしれませんが、この恵まれた環境はとても贅沢なことであり、熊本の財産だと思います。この素晴らしい熊本を広くアピールし、多くのお客様に来てほしいと思っています。

熊本の発展を担う事業展開と、次なる挑戦。

編集部:主な事業の取り組みを伺いたいのですが…

岩間社長:バス事業では「五社共同経営」に参画しています。これは熊本市内の交通を活性化するために誕生した経営体で、熊本都市バスと九州産交バス・産交バス・熊本電気鉄道・熊本バスの5社が共同で取り組んでいるプロジェクトです。重複路線を最適化し、対象区域内一律180円という均一料金に設定したことや共通利用定期券の導入などで利用者にとって利便性が高まり、良い評価を頂いています。また各社が抱えていた運転士不足・路線バスの赤字運行といった課題の解消にもつながっています。

開業から5年目を迎える「SAKURA MACHI Kumamoto」は月間100万~110万人、2023年度は1300万人の方に来場いただきました。服飾雑貨店から飲食店まで幅広いテナント様にご出店頂いていますが、中でも熊本ラーメンの有名店である黒亭さん、富喜製麺さん、味千×桂花さんにご出店頂いたことで熊本県外からのお客様、海外からのお客様の来館も増え続けています。
屋内・屋外のスペースを活用したイベントも多数企画・開催しており、昨年3月に開催したバンダイナムコさんのIPキャラクターを使ったイベントでは、北海道から沖縄まで全国から足を運んで頂き、手ごたえを感じました。今後はさまざまな企業やアーティストとコラボし、これまで福岡や東京に行かないと見ることができなかったアートイベントなども企画する予定です。併設する熊本城ホール、地域の商店街とも連携しながら、熊本を盛り上げていきたいと考えています。

バスターミナルであり、観光拠点であり、地元熊本の人々が気軽に立ち寄れる商業施設のSAKURA MACHI Kumamoto。ショッピングやお食事、イベントを楽しみに来て頂ける場となりましたが、開業から5年、改めて原点に立ち返り、お客様がほんとうに求めているお店づくりを追求していきます。SAKURA MACHI Kumamotoが誕生する以前の熊本交通センターは誰もが気取らず毎日立ち寄り、地域の方々から愛されてきた場所でした。あのあたたかい雰囲気も大切にしつつ、新しい発見や感動、ワクワクできる場所にしていきたいと考えています。

編集部:観光事業はいかがですか?

岩間社長:インバウンドが圧倒的に拡大する一方で、国内の個人旅行については、日帰りバスツアー・一泊二日のバスツアーは堅調に増えています。熊本空港の航路拡大もふまえ、全国からのお客様を迎えつつ、熊本発のオリジナルツアーも拡大していきたいところです。

旅行は、ほとんどの方がネットで検索・予約をする時代ですが、情報があふれすぎていて、自分に合うものがわからないという方、地元の人しか知らない素敵なスポットを探している方やじっくり旅行のプランを検討したいけれど時間を割けないという方が、実は増えているのも現状です。旅行代理店各社が対面カウンターを削減される中、当社はあえてSAKURA MACHI Kumamotoに旅行カウンターを設置したのもそのためです。困ってらっしゃったお客様には大変喜んでいただいています。

また、旅行情報誌「九州おとなの旅日和」を発行しました。地元の人がオススメする熊本の素晴らしいスポットや当社だからこその情報をご紹介しています。発行するにあたり、いまどき紙メディアはどうだろう?という意見もありましたが、空港・サービスエリア・商業施設に設置することで多くの方に手にとって頂いており、ここから予約も増え始めています。

編集部:ECサイトも開設しましたね。

岩間社長:飲食・物販事業を営む九州産交リテールでは「KUMATOKU(くまトク)」というECサイトを立ち上げ、熊本でつくられている美味しい食品を中心に工芸・雑貨品、くまモングッズなど、現在544点の商品を取り扱っています。
このECサイトの特徴は、銘菓、地酒など熊本を代表する特産品を1つからご注文できること。商品の種類やサイズに関係なく組み合わせも自由、同じ商品でもメーカーが違うものを一つずつ購入して食べ比べもできますし、地酒と一緒に美味しそうだからこの商品を試しに1つ買ってみよう、などの細かなニーズにお応えしています。

この独自の仕組みを支えているのは、路線バスによる貨客混載です。注文が入ると、熊本県内各地の生産者さん・製造業者さんにタイムリーに発注が届くので、注文の商品を最寄りのバス営業所まで持ってきて頂き、バスはそれを受け取り、桜町の流通部門に届ける。そこで注文に合わせてまとめて梱包し、発送をする、という仕組みです。

編集部:グループ横断での取り組みが新たにスタートしているとのことですが。

岩間社長:「産交オンリーワンプロジェクト」ですね。交通・観光・飲食・物販・不動産と幅広い事業をグループ11社で展開していますが、それぞれが築いてきたノウハウ、強みといった資産を横串で連携させ、グループ横断で新たなサービスや仕組みを生み出し、熊本に貢献していこうというものです。現在、各社・各事業で情報共有し、定例会なども行っています。バス事業と観光事業の連携はもちろん、くまトクの路線バスを活用した貨客混載、バス事業とSAKURA MACHI Kumamotoとの協働によるバスの体験乗車イベントなど、ひとつひとつ形にしていっているところです。多岐にわたる事業体があるからこそできるサービスがあると信じています。

熊本に生まれ、熊本の人々の暮らしを支え、発展を担う事業を展開してきた当社ですから、これからも真の「熊本貢献企業」を目指し、取り組んでいきたいと考えています。

好奇心旺盛・賢くそしてヤンチャ。熊本愛にあふれる方をお待ちしています。

編集部:事業拡大・グループとして新たな挑戦を進めるいま、必要な人材とは?

岩間社長:好奇心旺盛な人。賢く、そしてヤンチャな人ですかね。九州産交グループは、地域に根付き、長きにわたって事業を展開してきた老舗企業でありながら、エイチ・アイ・エスグループの一員ですのでベンチャースピリットも大切にしています。この会社や仕事を、まずは好きになって欲しいですし、失敗を恐れずいろんなことにチャレンジして欲しいと思っています。

そしてこの熊本をなにより大切にして欲しいですね。例えば赤字バス路線があるとして、赤字だからと廃止するのではなく、どうしたらお客様に乗車いただけるのか?を考えて欲しいのです。イベントを企画するもよし、観光スポットを探すもよし、貨客混載のようにバスの活用方法を検討するもよし…。経済合理性も大切なことですが、熊本の発展のため・熊本への愛を持って仕事に取り組んで欲しいと考えています。

UIターンも大歓迎です。多彩な事業を展開する当グループだからこそ、活躍頂けるポジションは豊富。これまでの経験が活かせる場が必ずありますし、他社を経験してきたからこその気づきやアイデア・挑戦を楽しみにしています。

現在、社内の制度や風土の改革にも取り組んでいます。年功序列の廃止、評価制度・給与体系の見直し、残業を減らし休日を確保できる体制や仕組みづくりなど、安心してのびのびとチャレンジできる場を整えています。これから入社してくださる方々の活躍を楽しみにしています。

 

交通、観光、飲食・物販、不動産など多彩な事業を通して、熊本の人々の暮らしを支え、発展を担う。熊本愛にあふれる九州産業交通ホールディングスの岩間社長

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