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グループ連携を強化し「新たな価値を創造」に挑戦する、ドゥ.ヨネザワ企業グループの米澤CEO

グループ連携を強化し「新たな価値を創造」に挑戦する、ドゥ.ヨネザワ企業グループの米澤CEO

米澤誠(よねざわまこと):ドゥ.ヨネザワ企業グループ CEO。合志市出身。九州学院高校―桜美林大学経済学部卒後、2年間のシドニ一留学を経て、2001年4月㈱電通九州入社。福岡本社、大分支社、東京勤務を経て、2018年4月ドゥ.ヨネザワ企業グループおよび㈱DNSに取締役経営企画室室長として入社。2019年6月㈱DNS代表取締役社長就任、同年7月ドゥ.ヨネザワ企業グループCEO就任、現在に至る。

地域課題を成長機会に変え新しい価値を創造する企業グループへ

ココクマ編集部(以下、編集部):20周年おめでとうございます。

米澤誠CEO(以下、米澤CEO)ありがとうございます。ドゥ.ヨネザワ企業グループの20周年のタイミングでCEOに就任しました。それを機に新たに2030年へ向けたグループの長期目標と中期経営戦略を立てて進めているところです。現在、10企業法人と1社会福祉法人でドゥ.ヨネザワ企業グループを構成(※構成会社は最下段に記載)し、従業員数約700名、売上200億円を超えるグループに成長することができました。「新たな価値を創造する企業へ」をグループスローガンに掲げ、グループ企業を「インフォメーション&コミュニケーション事業」「カーライフ事業」「ゴルフ事業」「ライフ&ウェルネス事業」の4つの事業カテゴリーに分類し、グループの基盤強化に取り組んでいます。

2030年に向けたグループの目指す姿として、①業種の枠組みを超えた価値創造企業への変革 ②成長の土台となる強固な財務基盤の構築・維持 ③10年先を見据えた新たなビジネスモデル創出による成長 ④既存事業基盤の強化による持続的成長、の4つの長期目標を定義し、2020年から中期経営戦略を進めています。フェーズ1(2020年~2024年)を変革期として、事業基盤の再構築を行い、フェーズ2(2025年~2027年)では、収穫・開拓期として新領域でのビジネスモデルの利益基盤を構築し、フェーズ3(2028年~2030年)を成長拡大期と位置づけ、前半5カ年で構築した強固な事業基盤をもとに、後半の6カ年で大きく成長する事業戦略で、「新たな価値を創造する企業」にチャレンジしていきます。変革期の2年目となる今年は、収益安定化へ向けた既存事業の強化と、「デジタル領域」、「環境領域」、「健康領域」の3つのサステナビリティ領域で事業基盤の再構築を行っていき、「環境」「少子高齢化」「市場の縮小」「デジタル化」の社会課題をグループの成長機会に変えていく両軸で変革を進めています。結果的に売上げ拡大に繋がればよいのですが、それ以上に熊本における社会貢献にこだわり、ドゥ.ヨネザワ企業グループの存在価値を高めていきたいと考えています。

編集部:具体的にはどのような事に着手されるのでしょうか?

米澤CEO例えば、「インフォメーション&コミュニケーション事業」では、5Gを活用したICT、DXへの取り組み、地域や企業のデジタル化支援。「カーライフ事業」では、地域の脱炭素社会へ向けたカーボンニュートラルへの取り組み、「ライフ&ウェルネス事業」では、衣食住の提案の中での健康や環境への取り組みや介護·医療分野への取り組み、「ゴルフ事業」では、健康スポーツとしての普及活動などです。各事業カテゴリー内での深化や事業カテゴリーを超えた連携により、新たなビジネスや価値創造へもチャレンジしていきます。

編集部:新店舗の「d garden」も新たな価値創造ですね。

米澤CEOそうですね。「d garden東バイパス店」は全国初となるドコモの新形態店舗です。アウトドアショップやカフェを併設し、グループ企業の㈱モトーレンフロイデや㈱シュテルン熊本との協働でBMWやメルセデスベンツの自動車のデジタル技術が体験できるコネクティッドカーの展示などをしています。ドコモショップが携帯電話を買うだけの場所ではなく、ゆっくり過ごしていただくスペースとして、また5GやICT体験ができる店舗としてドコモショップの新しい在り方に挑戦しています。2021年5月には菊池市に「ドコモショップ」「メガネのヨネザワ」「アウトドアショップWOODS」が出店する地域密着型の複合施設を立ち上げました。そこにもグループ企業の車両を展示して、来店された方に試乗してもらっています。また今後は新たな取り組みとして「メガネのヨネザワ」とも連携し、メガネのサービスカーにドコモショップのスタッフが同乗し、来店が難しい地域の方たちへのデジタルサポートやお悩みの解決なども行っていきたいと考えています。このようにグループ各社の強みを連携させることで新しい付加価値を提供できるんだと確信しているところです。

ヨネザワグループのDNAがグループ連携を推進する

編集部:挑戦する企業文化なのですね。

米澤CEOドゥ.ヨネザワ企業グループの始まりは、「メガネのヨネザワ」の店舗の一画で肩掛け型のショルダーフォンやポケットベルの取り扱いを始めたことに遡ります。グループのルーツでもある「メガネのヨネザワ」も私の父親と叔父の兄弟2人で立ち上げた会社です。このイノベーションを継続的に生み出す原動力というのは、創業当初から失敗を恐れずにチャレンジし続けてきた企業文化にあると思います。我々グループでは、企業が成長していくために社員一人ひとりが自分で考え、行動する挑戦文化が会社の未来を創ると考えています。

編集部:価値観も共有できているのですね。

米澤CEOそもそも、グループ共通の社是「誠実 創造 躍動」がありますので、意識の統一は図れているように感じます。また、ヨネザワ創業当時からの「チャレンジ精神」も社員に浸透しており、一人ひとりが考えながら行動する文化は根付いているかなと思っています。全社員の幸せのために社是・経営理念を追求していますので、各社もドゥ.ヨネザワ企業グループの一員であると意識し、誇り、プライドを持って他には負けないという気持ちが強い社員が多いと感じています。

編集部:グループ連携は順調という事ですか?

米澤CEO情報共有はスムーズにできていると思います。年度初めの経営方針発表会や毎月の定例会、半期毎の全役員会などを開催しています。経営方針発表会ではグループ各社からの発表や優秀者の表彰、永年勤続表彰や入社式も行っていますので、グループの一員であるという意識が生まれていると考えています。さらに今年はハイブリッド型の経営方針発表会で映像配信し、全社員が見れるようにしました。また、ELT(エグゼクティブ・リーダーシップ・チーム)を立上げ、各社から30~40代の次世代リーダー候補を選任してもらい、新規事業やグループシナジーを生むための方策を考えるなど、「新たな価値を創造する企業へ」というテーマ実現に向けた活動に積極的に携わってもらおうと考えています。各社の事業を理解することで、違った視点から新たなアイデアが生まれるなど、グループについて考えることで視座も上がるのではないかと期待しています。昨年はグループ連携を進めるために㈱DNS内に経営戦略本部を立上げました。今後はグループ向けの発信や人材交流、採用活動も行っていく予定です。

米澤誠

編集部:特に力を入れているのは?

米澤CEO次世代リーダーの育成ですね。特に㈱DNSは若い社員が多く、平均年齢も30歳前後。切磋琢磨でき、実力次第でポジションにつける。頑張った分だけ自分の成長に繋がるし、キャリアアップもできる環境は、若い社員にとっては魅力的なものではないかと思います。㈱DNSでは、各部署の求める人物像を作成し評価制度プロジェクトを立ち上げました。「適材適所」ではなく「適所適材」で人材育成に取り組もうと考えています。加えて、色々な働き方を提案していこうと考えています。キャリアアップを目指す総合職、好きな地域で働きたい社員を応援する地域限定社員、専門職コースなど、今まではわりと平等な人事制度だったところを、働き方にあわせた公平な評価制度に変えていこうと考えています。ジョブ型というよりはドゥ.ヨネザワ企業グループ型ですね。

これからの時代、働く目的や価値観は多様化すると思うんですね。プライベートも充実して、仕事にもやりがいを感じられるような環境が用意できれば、ここで働きたいと思ってくれる人が増えますし、定着率も上がると思います。会社都合のルールで縛るのではなく、色々な働き方をつくることで一人ひとりのモチベーションが上がり、利益に繋がるはずです。ただ、これも私は大枠だけ指示して、詳細は社員同士が話し合いながら決めてもらいます。先月の定例会でも10年後どう働きたいか?どういう職場の環境を作っていくか?これからみんなで考えていこうと話したところです。

信条は「社員を信じて任せる」

編集部:社員に任せるということですね。

米澤CEO言われたことをやるモチベーションと自分で考えて行動するモチベーションって全然比較できないと思うんですよね。私は「社員を信じて任せる」という事を大切にしています。社員を信頼し、任せ、承認する。本気で信頼されると、人は必ず期待に応えようとしてくれると思うんですよ。課題に対してどう考え、どう行動するか…。私がCEOになって、「自ら考えることがより求められている」と、みんな感じてくれているはずです。

米澤誠

編集部:求める人物像は?

米澤CEOグループの社是でもある「誠実 創造 躍動」を体現できる人財を求めています。誠実とは、素直な心で仕事ができ、 相手の立場に立って考え、行動が出来る人。また、人の言葉に耳を傾ける事ができ、素直な心で受け止め仕事ができる人。創造とは、自ら新しいものを生み出す創造力がある。アイデアを生み出す力。躍動とは、常に希望を持って活き活きとチャレンジ、奮起する事で常に前進する実行力のことです。

現在の採用活動は各社で行っていますが、今後は、グループ採用を進め、学生も入りたい会社を選べるようにしていきたいですし、能力にあった部署・会社に配属するようなジョブローテーションも構築していきたいと考えています。女性比率の高い企業グループですので、女性管理職(部長以上)の登用にも力を入れ女性の管理職比率を20%にしたいですね。

編集部:熊本に戻られていかがですか?

米澤CEO生活スタイルは変わりましたね。東京ではかなり激しく仕事をしていましたので気持ちの余裕はありませんでした。もちろん、熊本に帰ってきてからも多忙で、3年間があっという間に過ぎたといった感じです。最近は、休日に妻と愛犬とキャンプによく出かけます。熊本には車で30分も行けばキャンプ場がありますからね。

社長になって、責任はありますが自分で考えたことを即実行できることにやりがいを感じています。また、熊本は世代交代が進んでおり、同年代の経営者が多いのもありがたいですね。気軽に相談できますし、皆で切磋琢磨しながら熊本の発展に貢献していきたいですね。

<ドゥ.ヨネザワ企業グループ構成企業>

【インフォメーション&コミュニケーション事業】
・株式会社DNS(NTTドコモ販売代理店/アウトドアショップWOODS)
・株式会社アドコム
・株式会社フレッシュハーツ

【カーライフ事業】
・株式会社シュテルン熊本(メルセデス・ベンツ熊本北)
・株式会社モトーレンフロイデ(Kumamoto BMW/MINI KUMAMOTO)

【ゴルフ事業】
・城南観光株式会社(くまもと城南カントリークラブ/城南天然温泉旅館)
・株式会社ドゥ.ヨネザワ(ゴルフ事業部/くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コース)

【ライフ&ウェルネス事業】
・※株式会社ドゥ.ヨネザワ(不動産事業部/聚楽 THE JURAKU/飲食事業部/麺酒菜 伍乃四〇)
・株式会社ミスターリースリー
・株式会社火の国観光バス
・株式会社ケアサロン九州(ケアサロンimage)
・社会福祉法人 永幸福祉会 風の木苑

※写真撮影時のみマスクを外してます。

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