ITを駆使しアパレル業界に新たな風を吹き込む熊本発ベンチャー シタテル株式会社 鶴 取締役 | COCO COLOR KUMAMOTO(ココクマ) | 熊本で働こう!暮らそう!

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ITを駆使しアパレル業界に新たな風を吹き込む熊本発ベンチャー シタテル株式会社 鶴 取締役

ITを駆使しアパレル業界に新たな風を吹き込む熊本発ベンチャー シタテル株式会社 鶴 取締役

鶴征二(つるせいじ):シタテル株式会社・取締役、工場・サプライヤーインフラ構築、HR戦略・CSマネジメント。熊本市出身。濟々黌高校、神戸大学卒業。2007年株式会社リクルートエージェント(現:株式会社リクルートキャリア)入社。2015年より営業企画責任者に就任。2016年5月シタテル株式会社入社。2017年7月より現職。

インターネットを活用した衣服生産のプラットフォームを構築

ココクマ編集部(以下、編集部)事業内容について教えてください。

鶴征二取締役(以下、鶴取締役)衣服生産プラットフォーム「sitateru」が主なサービスで、小ロットから大量生産までインターネット経由での受発注を実現しています。国内外の生地メーカーや縫製工場など約660社の供給業者の情報と、アパレルメーカーや老舗ブランド・ユニフォームメーカー・飲食店・個人など約10,900社の情報が蓄積されたオリジナルのデータベースを構築、プラットフォーム上で最適なマッチングが行われ、商品が製造される仕組みです。そのほか、在庫リスクゼロの受注生産一体型コマース「SPEC」、メンバーシップ制コミュニティプラットフォーム「Weare」を展開しています。

編集部 熊本と東京に拠点を構えていらっしゃいますね。

鶴取締役 2014年に代表の河野の出身地である熊本にシタテル株式会社を設立、2016年に東京オフィスを開設しました。最先端の情報を収集できるのは圧倒的に東京の方が有利ですので、東京オフィスに関しては広報・PRやファイナンス・経理、営業、マーケティングなどの機能を持たせています。

また、2018年に移転した熊本本社は本社機能に加え「テクノロジーセンター」としても位置付けています。多くのエンジニアを配置し、WEBサービスを発信する拠点として、またアパレル業界の中では今まで考えられなかった商流を生み出していく起点となるような場所にしたいと考えています。

また、東京ではクライアントや生地メーカーに訪問しやすいのですが、熊本ではそれができません。何もかも遠隔で行う必要があるため、遠隔の中でどのようにしてお客様にバリューを届けるか、一足も二足も先回りしてトライアルできるのも、熊本という立地が活かされているがゆえと感じています。

イマジネーションを産み出す時間や余裕を創りだす

編集部 総務省「ICT地域活性化大賞2016」大賞・総務大臣賞の受賞をはじめ、多くの表彰を受けていらっしゃいますね。

鶴取締役 ありがとうございます。今年の1月には株式会社ヌーラボが主催するピッチコンテスト「Backlog World20」で、当社が運営する縫製工場向けの生産管理システム「マイオペレーター」が最優秀賞を受賞しました。この「マイオペレーター」は、発注者と生産者との間で分断されてしまっている情報を繋ぎ、コミュニケーションを活性化することを目指して作られたシステムです。

私たちは、発注者と生産者がいつでもお互いを見つけ合い・繋がり合うことができ、かつその間のコミュニケーションがストレスフリーであるということが、アパレル業界にとって一番理想かつ洗練された流通構造を生み出すと考えています。しかしながら、そのコミュニケーション手段は電話やメール・FAXなどアナログなものに留まっているケースが多く、発注したものと違うものが仕上がったり、言った・言わないの諍いによるトラブルで生産性が失われてしまうという課題がありました。

この「マイオペレーター」を使うことによって、発注者と生産者は同じ画面で同じ仕様書を確認することができ、コミュニケーションについてもメールやFAXではなく、システム上で一本化することでトラブルを最小化することができます。パソコンに不慣れな縫製工場の人たちに対し、どういうシステムであれば導入が進み、喜んで頂けて、かつ効率化が進むのかということを考え抜いて作りました。

結果、昨年6月のローンチ後、約3か月で導入率が8割を超えました。実際に現場の方々に受け入れて頂けないケースが一番のハードルなのですが、最終的にそれをクリアしたことが評価され、今回の表彰へと繋がりました。

編集部 このようなシステムを作る根底にはどのような想いがあるのでしょうか?

鶴取締役 私たちは「イマジネーション」をビジョンに掲げています。昨今、人々の創造性や想像力が失われてきていると感じるのです。特に日本はそこが弱いといわれて久しいですが、世界的に見ても経済合理主義や超資本主義といった考え方が尊ばれていて、想像力が徐々に蝕まれ、結果的に豊かな人間生活が生まれなくなってきているのではないかと思うのです。

人々が自由に馳せたイマジネーションを具体化できるインフラ。プラットフォームでありたいという想いはそこから来ています。

編集部 日本のアパレルマーケットは縮小傾向にあると聞きますが・・・。

鶴取締役 私たちが服を買っている小売り金額ベースのものでいくと、20年前は15兆円程度あったマーケットなのですが、ここ数年は9兆円程度で推移しています。半面、世界においてはまだ何百兆円のマーケットであり、今後拡大していくと見込まれています。当然日本だけでなく、今後さらなるグローバル展開を視野に入れています。

国内のみならず、海外の工場・事業所との連携や、海外でのものづくりそのものの洗練化については、昨年に引き続き今年も進めていきたいと考えています。具体的には現在、中国とベトナムと韓国だけでものづくりを行っているのですが、さらに別の国にも展開していきます。そのためには当社の仕組みやシステムソリューションがどの条件下で価値を発揮するのか、といったリサーチも必要です。

有難いことに、当社は経済産業省主催「飛躍NextEnterprise」プロジェクトの「シリコンバレー派遣コース」に採択して頂いています。シリコンバレーで我々のビジネスがどのような評価を受けるのか、そしてその評価と気づきを今後のさらなるブラッシュアップに繋げたいですね。

2021年には上場も目標に掲げています。今の事業内容からいくと相当ストレッチな目標ですが、私たちにとっての上場の目的は「会社の健全化」のプロセスを踏めるということだと思っています。会社のあらゆる側面から健全化を図り、そのプロセスの中でよりよい会社を創れるというのは代えがたいバリューだと思います。

バリエーションのある日々を取捨選択できる熊本LIFE

編集部 採用についてはやはり東京の方が有利でしょうか?

鶴取締役 確かに熊本の方が対象となる方が少ないでしょうね。ただ、あまり当社のような働き方ができる会社やITスタートアップが熊本にないので、そのような会社を探している方からの応募は非常に多いですし、Uターンや奥様のUターンについて来られる方とかも多いです。リモートワークや有給休暇を取得しやすいなどスタートアップ企業らしい特徴もありますが、特にエンジニアにとっては新しい技術やツールや新しい考え方を次々に取り入れていくところ。現在使っているプログラミング言語も熊本ではあまり使っているところはないそうです。他にも既存の産業を活性化させるという意味とか意義に共感してくれている人も多いです

今年の2月に5名入社して、現在社員は62名です(熊本20名、東京42名)。今後も人材は積極的に採用していきたいです。エンジニアはもちろん、BtoB系の「リアルテック」と言われる産業でプロダクトのディレクション経験がある方や、UI/UXに長けた方は大歓迎です。

編集部 「熊本で働く」ということについて感じることはありますか?

鶴取締役 私も東京・大阪、そして熊本で働いてきましたが、子育ては熊本が圧倒的にしやすいです。自然が多いのはもちろん、都会だと土日に公園に連れて行こうにもかなり混んでいたのですが、熊本だとゆっくり広々と遊ばせることができて良いですね。

また少なくとも私にとっては、イマジネーションが発揮しやすい環境でもあります。東京や大阪で働いていた時は目の前のミッションに100%費やしていて、土日に家族に尽くすことは罪滅ぼしという感覚でした。でも今はその感覚はありません。バリエーションのある日々の過ごし方の中から自分で選択し、子育てや仕事の組み合わせの中でイマジネーションが発揮されやすいと感じています。

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