お役立ち記事

「学び」が進化する!熊本県内の高校・大学に誕生した新学科・新学部を紹介
新年度が始まり1週間が経ちました。今週に入学式を控えているご家庭も多いのではないでしょうか。熊本ではTSMC(JASM)の県内進出に伴う社会の急速な変化により、教育の現場も新たな一歩を踏み出しています。特に、半導体やAIといった先端分野への関心が高まる中、熊本県内の高校や大学でも、未来を見据えた新たな学科や学部が誕生しています。今回は、地域と産業のニーズに応える形で新設された注目の新学科・学部についてご紹介します。
大学
■熊本大学
・情報融合学環:2024年4月新設。データサイエンス(DS)総合コースとDS半導体コースを設置。これにより、DX(デジタルトランスフォーメーション)や数理・データサイエンスの素養を持ち、DX課題に対応できる人材の育成を目指しています。 半導体に関する実験や県内の半導体関連企業でのインターンシップなどがカリキュラムに含まれています。
・工学部 半導体デバイス工学課程:2024年4月新設。半導体デバイスに関する専門的な知識と技術を持つ人材の育成を目的としています。カリキュラムの中には、インターンシップや企業と連携した科目なども含まれており、半導体に関する実務について学ぶことができます。また、半導体の需要は世界的であることから、英語やコミュニケーション力を高めるプログラムなども実施されています。
・共創学環(仮称):2026年4月設置予定。産学官金連携による文理融合型の教育を展開し、社会イノベーションを創出する人材の養成を目指しています。 経営やマーケティング戦略などの分野を取り入れ、経営感覚を持つ実践的な課題解決型の人材を輩出することを想定。
■尚絅大学
(画像引用:尚絅大学公式インスタグラム)
・こども教育学部 こども教育学科:2023年4月に新設。幼児教育や初等教育に携わる人材の育成を目的としています。4年間で3つの免許や資格を同時取得できるなど、幼児教育・保育、児童福祉等の専門性を身につけることが可能となっています。
高校
(画像引用:熊本県公式HP)
■水俣高等学校(半導体情報科)2025年4月新設。※全国の高校で初となる「半導体を専門的に学ぶ学科」。企業の協力のもと実践的な教育などが行われます。
■岱志高等学校(普通科アドバンスコース、普通科アドバンスコース、普通科スポーツコース)2023年4月新設。大学、企業、地域などと連携した体験的な学びによる魅力ある授業や、地元自治体等と協働で行われる地域の魅力や未来を創造する探究活動が充実しています。
■北陵高等学校(商業科、造園科、園芸科、家政科)2023年4月新設。4学科が学科横断で連携し、地域産業と結びついた学びを充実させ、学校全体で継続的に地域との連携に取り組んでいます。
■高森高等学校(普通科グローカル探求コース、マンガ学科)2023年4月新設。 マンガ制作の知識や技術を身につける環境を充実させ、 地元自治体などと連携を図りながら実践的な学びを強化しています。
■松橋高等学校(普通科地域創造コース)2023年4月新設。地域のニーズを踏まえた、学科横断的に取り組む探究活動や、地域や職場での防災・減災のリーダーとなるような人材を目指す学びを充実させています。
■熊本工業高等学校(テキスタイルデザイン科)2023年4月新設。繊維製品をデザイン(企画、調査、分析、判断、表現など)する力を育成し、産官学連携による新素材の研究や共同開発などで、探究的な学びを推進しています。
■八代農業高等学校(食農創造科、生産土木科、家庭科)2023年4月新設。 6次産業化やスマート農業などの最先端技術に関する学びを充実させ、調理、保育や福祉、ファッションなどに関する専門的な学びが充実しています。
▼リージョナルキャリア熊本では、熊本県内の公立高校事情についてご紹介しています。ぜひ、そちらもあわせてご覧ください。
新たな学科や学部の誕生は地域の教育と産業を繋ぐ架け橋となり、未来を担う人材育成の場として期待されます。なお、各学部や各学科の詳細については、学校HPなどでご確認ください。