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UIターン人材に期待されることとは? ~”熊本大内覧会”レポート~
県内在住者向け合同転職面談会
11月3日(日)に熊本市が主催の県外在住者を対象とした移住ツアーが開催されました。ツアーの旅程には就職合同面談会が組み込まれ、県内企業約120社が出展しました。参加者は出発地である東京・大阪・福岡から約700名の応募があり、抽選で250名が参加しました。
ココクマでは合同就職面談会に参加し、ココクマに掲載中の企業数社にお話しをお伺いしました。
熊本へのUIターン人材に期待すること
株式会社フンドーダイ五葉人事総務課の大久保さん。
同社は醤油・味噌・食酢類やたれ類・ドレッシング類などの加工調味料の製造・販売、冷凍食品の販売、国際貿易事業も展開しており、醤油・味噌における県内マーケットシェアの約35%を占めています。メディアにも多く取り上げられている「透明醤油」でも有名で、創業150年と歴史のある会社です。
同社では従業員数120名のうち、UIJターンの社員が約2割を占めています。年代としては40代以下の若年層が中心で県外出身者も多くなってきているんだとか。
「熊本だけでなく、県外や海外への進出も視野に入れているため、様々な考え方を取り入れていきたい。熊本は何より水も食べ物もおいしいので、移住も自信をもって勧められる。県外の人にも力になってもらって熊本の味を一緒に作っていきたい。」
株式会社肥後銀行人事部人事企画グループの隈部さん。
同社は1925年に設立され、県内外に122店舗を構えている熊本県に根付く地方銀行です。2015年には鹿児島銀行と経営統合し、九州フィナンシャルグループを設立しています。新卒採用ではまだまだ県内の学生の割合が高くなっていますが、UIターン人材には県外での経験や人脈に期待するところが大きいんだとか。
「これまでの銀行の姿にとらわれず、新しい領域にもチャレンジしていく必要がある。社員はまだまだ県内出身者が多いが、県外出身者が年々増えてきている。中途採用では金融業界の経験者に関わらず、ITやシステム関係の経験者を積極的に採用したい。」
株式会社藤本物産人事部の藤嶋さん。
野菜や果物等の青果物の仲卸を展開している同社。熊本のみならず全国の市場や生産地から青果物を仕入れ、全国の量販店・小売店に販売。スーパーやディスカウントストアなどで直営店も展開しています。青果物の生産から販売までを一貫して手掛ける、全国的にも珍しい会社です。
「これまであまり採用イベントに出展することはなかったが、長期的に考えてもこれからは企業として露出をしていく必要があると感じている。事業を拡大しているためコンスタントに採用していきたい。UIターン転職者は覚悟をもって熊本に帰ってくると思うので企業への貢献度の高さにも期待できる。」
シタテル株式会社取締役・企画統括の鶴さん、IT戦略・開発部の茨木さん。「イマジネーション」をビジョンに掲げ、ITを駆使しアパレル業界に新たな風を吹き込む同社。衣服生産プラットフォーム「sitateru」が主なサービスで、小ロットから大量生産までインターネット経由での受発注を実現しています。2019年10月にはアジアで最も革新的なベンチャー企業を選出するアワード「2019 Red Herring Top 100 Asia」を受賞しました。
熊本本社では社員の約半数がUターン。鶴さんや茨城さんもUターンで、奥様の地元が熊本で一緒に帰ってくる「嫁ターン」の社員も多数。
「当社は熊本で最先端のIT技術を活用できる数少ない企業の一つ。熊本にいながら東京のクライアントとリモートでやりとりできる点でも差別化ができていると思う。関東圏のシビアな環境で働いた経験のある、優秀なエンジニアを獲得したい。」
RITAグループ会長の倉崎さん、株式会社RITA-STYLE人事広報部の原田さん。同社はパーソナルダイエットジム「RITA-STYLE(リタスタイル)」を熊本や福岡など全国に8店舗展開しています。グループ会社には株式会社利他フーズや株式会社利他の蔵がありますが、今回の面談会では株式会社RITA-STYLEとして出展されていました。
「「リタスタイル」の店舗を全国に、特に関東に多く展開する予定でいるため、土地勘や情報をもっている人材を獲得したい。ジムのインストラクターを採用したいと考えているが、年齢などに合わせてキャリアアップできるようポストも用意していく。グループ全体で急成長しているため増員は必要不可欠と感じている。」
今回の合同就職面談会は企業にとっても熊本への移住希望者と直接コンタクトを取れるいい機会になったのではないでしょうか。
移住ツアー参加者に参加動機を聞いたところ、育児やご両親のお世話のためUIターンを希望されている方が多くいらっしゃいました。実際に、熊本へのUIターン転職を成功された方は育児や実家のご両親の近くで暮らすためといった理由で熊本へ帰ってきている割合が高いようです。
「熊本へのUIターン転職」に、どのようなイメージを持たれていたでしょうか?
以前であれば「キャリアダウン」や「都落ち」といったネガティブなイメージがあったかもしれませんが、今では熊本でワークライフバランスのとれた豊かな生活を望む人も多くなってきています。
都会での生活のように、毎日の満員電車や待機児童に代表される子育ての問題などが、熊本では軽減されるからでしょう。
ココクマでは今後も熊本の企業のトピックスや生活情報、経営者の思いやビジョンを発信していきます。熊本の魅力ある企業のことを知り、熊本で力を発揮してみませんか?熊本の企業は県内のみならず、県外でスキルを磨いたUIターン人材の獲得にも意欲的です。UIターン転職を成功させた「リージョナルヒーロー」のご紹介もこちらでご覧いただけます。参考にされてください。
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