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熊本の国宝2件をご紹介!~青井阿蘇神社、通潤橋~

熊本の国宝2件をご紹介!~青井阿蘇神社、通潤橋~

2023年9月に、山都町にある「通潤橋」が国宝に指定されました。通潤橋と言えば、小学生の頃に社会科見学で訪れた方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、熊本県内にある国宝2件「青井阿蘇神社」「通潤橋」をご紹介いたします。

2023年1月13日には「道の駅 通潤橋」も移転オープンし、賑わいをみせています。2月11日供用開始の新インターチェンジ(九州中央自動車道)「山都通潤橋IC」に隣接しており、野菜や加工品が並ぶ物産館やレストランなどが入っていますので、通潤橋を訪れた際にはぜひ移転オープンした道の駅にも立ち寄りたいですね。

国宝・重要文化財とは

そもそも国宝とは何かというと、文化庁のホームページによると

“建造物,工芸品,彫刻,書跡,典籍,古文書,考古資料,歴史資料などの有形の文化的所産で,我が国にとって歴史上,芸術上,学術上価値の高いものを総称して「有形文化財」とし、その有形文化財のうち,重要なものを「重要文化財」に指定し,さらに世界文化の見地から特に価値の高いものを「国宝」に指定して保護を図っています。”

※参照:文化庁ホームページ

日本全国で、国宝は計1,137件あり、工芸品が254件、書跡・典籍が232件、そして建造物は(295棟)231件です。その他に絵画・彫刻・古文書などがあります。(2024年1月1日時点)

|熊本県内の重要文化財(建物)

熊本県のホームページによると重要文化財(建物)は、2023年4月時点で計620件に及びます。
・国指定 30件
・県指定 47件
・市町村指定 543件

※参照:熊本県ホームページ(2023年4月4日時点)

そのうち国宝は2件となりますので、特に価値の高いものということが伺えます。

青井阿蘇神社(人吉市)

|国宝認定
平成20年(2008年)6月9日 \県内初の国宝/

人吉のシンボルとして息づいている青井阿蘇神社。

本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門の建造物五棟と、附(つけたり)として造営時の棟札一枚と改築の年代や内容が明記された銘札五枚が国宝指定を受けています。慶長15年(1610年)から同18年の4年をかけて造営された社殿群は、400年の歴史があり、全国でも一連の社殿が同時期のものは珍しいようです。

急勾配のかやぶき屋根や桃山様式をとり入れた多彩な装飾や色彩、南九州地方にみられる雲龍の彫刻などが特徴的です。神供所を拝殿横に配置するL字状形式は、球磨地方の社寺建築の規範となっているようです。

※参照:青井阿蘇神社ホームページ

青井阿蘇神社は、2020年7月の人吉球磨豪雨災害で甚大な被害を受けました。登録録有形文化財に指定されている禊(みそぎ)橋も欄干が壊れるなどの被害を受けていましたが、2022年10月に復旧を終えています。

また、境内に建つ参集殿を建築家の隈研吾氏が設計し「国宝記念館」として改築、これから復興のシンボルとして愛される建物となりそうです。蓮池にかかる禊橋は、蓮の花が満開の時期(7月~8月中旬)には禊橋の鮮やかな朱色が映え、とても美しい光景を楽しめます。

■青井阿蘇神社
・住所 熊本県人吉市上青井町118
・電話 0966-22-2274
・HP https://aoisan.jp/

 

通潤橋(山都町)

|国宝認定
令和5年(2023年)9月25日

通潤橋

約170年前の嘉永7年(1854年)、水不足に悩む白糸台地に農業用水を送るために矢部の惣庄屋・布田保之助氏によって建設されました。近世最大級の石造アーチ水路橋であり、石造アーチ橋の中では唯一放水ができる珍しい橋です。

水路の長さ約119.0m、橋の長さ約78.0m、橋の幅6.6m、橋の高さ約21.3m、アーチの半径約28.1mを誇ります。

橋は、通潤用水と呼ばれる水路の一部であり、北側の取入口から橋の上に設置されている凝灰岩製の通水菅を通って、 白糸台地のある南側へ水が吹き上がる仕組みになっています。通潤橋を渡った水は 白糸台地上の約100haの水田を潤しています。今でも現役で、白糸台地へ水を送り、棚田を潤しています。1960年(昭和35年)に国の重要文化財に指定され、2023年(令和5年)に国宝に指定されました。土木構造物が国宝に指定されるのは全国初です。

2016年4月の熊本地震による橋上部の損傷や、2018年5月の豪雨被害を受け、保存修理工事を行い、2020年に約4年ぶりに放水が再開されています。
橋もさることながら大迫力の放水も見どころです。放水日には、有料で橋上の見学も実施されています。

◎放水日 13時スタート(約15分間)
放水が見たい方は、HPのカレンダーをチェックして見学へ行ってください。
※5月中旬~7月中旬は農地かんがいのため、12月~3月までは橋の凍結防止のため放水は行われていません。9月上旬「八朔祭」の際は特別時間での放水となっています。

■通潤橋
・住所 熊本県上益城郡山都町長原
・時間 特になし(見学自由)
・利用料金 無料
・HP  https://tsujunbridge.jp/

「通潤橋史料館」では、200インチの大画面で放水の迫力を体験できたり、構造を実物の石管やジオラマ等で学ぶことができます。
■通潤橋史料館
・住所 熊本県上益城郡山都町下市182‐2
・電話 0967‐72‐3360
・営業時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)
・休館日 放水日・祝祭日を除く火曜日、年末年始


ぜひ熊本の国宝をまだ見たことがないという方は、この機会にぜひ訪れてみてください。

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