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熊本発!地域と世界がつながる地熱発電の新しい挑戦~ふるさと熱電とベースロードキャピタルの戦略的提携~
熊本県小国町を拠点に地熱発電を手がける ふるさと熱電株式会社 が、スウェーデンに本社を置く ベースロードキャピタル から戦略的投資を受けることが発表されました。
この提携は、熊本の地域資源を活かしつつ、世界規模での持続可能なエネルギー開発を目指す、新しい取り組みです。
(画像引用:ふるさと熱電株式会社HP)
地域とグローバルの強みを結集
ふるさと熱電は地域との信頼関係や現場でのノウハウに強みがあります。一方のベースロードキャピタルは、世界的企業や投資家のネットワークと資金力を持っています。
この両者の強みを組み合わせることで、地域の暮らしや文化を大切にしながら、クリーンエネルギー事業を拡大。地方経済の活性化にもつなげることを目指しています。
日本に眠る巨大な地熱エネルギー
日本の地熱発電ポテンシャルは世界第3位の 23GW ですが、現在利用されているのはわずか 0.576GW。
地熱は24時間365日安定した電力供給が可能で、設置面積も小さいため、日本の山岳地帯にも適した電源です。
さらに、エネルギー輸入依存度が高く、AIやデータセンターによる電力需要が増える日本にとって、地熱は将来のエネルギー問題を解決する大きな可能性を秘めています。
熊本発「わいたモデル」の取り組み
小国町わいた地区では、2011年に住民主体の「合同会社わいた会」が設立され、ふるさと熱電と協力して地域共生型の地熱開発を推進してきました。
・わいた第1地熱発電所:2015年に運転開始(出力2MW)
・わいた第2地熱発電所:2026年3月運転予定(出力5MW)
「わいたモデル」の特徴は、地域の土地や文化を尊重しつつ、事業収益の一部を地域に還元すること。事業者と地域が対立するのではなく、パートナーとして共に課題を解決しています。
今後の展望
両社の取り組みは、熊本から全国へ、さらには世界へ広がる 地域共生型の地熱発電モデル の確立を目指します。地域に根ざしながら、日本のGX戦略やエネルギー安全保障にも貢献する注目のプロジェクトです。
熊本の自然や地域資源を活かした取り組みが、地元だけでなく世界にも影響を与える――そんな未来が、ここから始まろうとしています。
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