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【特集】世界に先駆けた医療を我々の手で。超高齢化時代の「生きる」を満たす、新たなヘルスケアモデルを熊本から発信。

【特集】世界に先駆けた医療を我々の手で。超高齢化時代の「生きる」を満たす、新たなヘルスケアモデルを熊本から発信。

この秋、熊本市南区に、注目の施設が誕生します。熊本県出身の放送作家・脚本家の小山薫堂氏率いる企画会社、株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ(東京都港区、小山薫堂社長)がプロデュースした施設コンセプトによる新たなヘルスケアテーマパーク「メディメッセ桜十字」。場所はなんと、スーパーマーケット「サンリブシティくまなん」の中!仕掛けたのは、熊本を拠点に全国展開を進めている桜十字グループなのです。

同グループは2005年、熊本の民間病院で最大規模の「桜十字病院(641床)」の運営を開始。それ以来、着々と事業を拡大し、現在では熊本、福岡、大阪、東京に16ヵ所の病院と、「ホスピタルメント(高齢者住宅)」を全国に16ヵ所。さらに、新感覚のリハビリジム「Let‘sリハ」を全国に34店舗展開しています。グループ全体の売上は約580億円。これは全国の医療グループでもトップクラスのスケールです。

そんな成長著しい医療グループによる新たな挑戦が、今回の「メディメッセ桜十字」です。その背景には、「地域包括ケア時代のヘルスケアトップリーダーへ」という新たなグランドビジョンがあるのだとか…。超高齢化社会の到来を前に、桜十字グループはどんな課題を感じ、何をめざそうとしているのか。グループをけん引する2人のキーマンにお話を伺いました。

(写真左から 桜十字グループ 経営企画部長 那須一欽氏、人事総務部長 上村啓輔氏)

新しい形の健康診断センター。「生活」と「医療」が融合した新たなモデルへ。

編集部:まずは、今年秋にオープンを予定している「メディメッセ桜十字」の概要を教えていただけますか?

那須さん:「メディメッセ」の最大の特徴は、生活の中に医療を入れることにあります。

健康診断は医療機関で行うのが当たり前ですが、それを地域生活の中核となるショッピングセンターで受診できるよう、生活の中に医療を融合させたことは、ありそうでなかった、新しい取り組みだと考えています。しかも、「サンリブシティくまなん」のメインユーザーは50~70代の女性で、最も健康診断を受けていただきたい方々であり、それでいて最も健康診断を受けていない方々でもあるのです。そういう方々が、日常の延長線上で気軽に健康診断を受けられるようになるのがポイントです。

編集部:健康診断センター以外の機能も併設されていますね?

那須さん:もう1つのキーワードは「食」です。医食同源という言葉もあるように、健康と食はつながっています。そこで、「ABCクッキングスタジオ」とタイアップして、「ヘルシーキッチン」という料理教室を併設させます。クッキングスタジオでレシピを学び、1階フロアーに降り、食材を購入。自宅でおいしくて体にいい料理を食べる。そういった生活習慣の中から、健康な状態を作っていくモデルの先駆けになればと考えています。その他にも、世界ナンバーワンのジェラート、新進気鋭の国際薬膳師が監修した薬草茶や、カラダに関する物販やワークショップイベントも開催予定です。生活と医療を融合した新たなコンセプトの予防医療モデルを熊本から発信するとともに、 “医・食・住のヘルスケアテーマパーク”を目指します。

桜十字_那須一欽

「口から食べるプロジェクト」がグループの転換点に。

編集部:現在の事業展開に至った背景についても教えていただけますか?

那須さん:桜十字グループは2005年に病院経営の立て直しを引き受けたところから始まったのですが、そこから10周年を迎えた2015年頃より、単なる病院経営だけでなく、人々の生きるを満たすヘルスケアグループをめざすべきだと強く意識し始めました。その大きな転換点となったのが、「口から食べるプロジェクト」だったんです。

編集部:「口から食べるプロジェクト」とは?

那須さん:文字通り、患者さまが「口から食べる」ことができるよう、病院内のすべての職種が連携して取り組んでいくプロジェクトのことです。これを始めたきっかけは、2014年の診療報酬改定でした。そのタイミングで、病院としての方向性を180度切り替えました。

編集部:どのように変わったのでしょう?

那須さん:この時に厚労省が世の中に発信したのが、地域包括ケアシステムの構築でした。日本の総人口はこれから、ジェットコースターのように急激に減っていきます。一方で問題になってくるのが、少子高齢化。高齢者を支える若者の負担がどんどん増えていくわけです。そこで出てきたのが、地域包括ケアシステムだったんです。高齢の患者さまをできるだけ良い状態にし、介護者の方々にもなるべく負担がならないような状態でご自宅にお返しし、地域全体でケアしていける仕組みを構築する。つまりそれまでの「病院に貯める医療」から、「地域へ流れる医療」へと、方向性が変わり始めました。そこで我々も経営方針を切り替えることにしたのです。それまではうちも多くの病院と同じように病床稼働率を重視しており、比較的、回転率の低い病院経営だったんですが、それを全く逆の「流れる医療」へと切り替えたわけです。

編集部:それは大変な決断だったのでは?

那須さん:そうですね。経営陣で1か月程こもって経営計画を練り、思考を巡らせて、覚悟を決めました。国が目指す方向に、私たちがリードする形で、進んでいこうと。

編集部:覚悟とは?

上村さん:従来通りやっていれば、安泰ですよね。ただし、その先はゆるやかに衰退するだけ。

桜十字_上村啓輔

那須さん:いばらの道かもしれないけれど、その道を選ばなかったら、桜十字はこの先、大きく進展しないでしょうし、それが地域医療における我々のミッションだと決断しました。ただ、方針を変えるだけではだめで、病院の中身も変えていかなくてはならない。そこでまず始めたのが、「口から食べるプロジェクト」でした。

編集部:口から食べることが、なぜ大事なのでしょうか?

那須さん:患者さまをご自宅に返すために大切なことは3つあると言われています。食べること、歩くこと、排泄すること。この3つができないと、ご自宅での生活は難しく、介護する方が大変です。また、この3つの中でも大事なのが「食べる」こと。人って不思議で、食べると、便意をもよおしてトイレに行きたくなり、自発的に動こうとするんです。だからこそまずは最初の「食べる」を、オール桜十字で徹底的にやろうと決めました。

驚きの成果。見えてきた社会的意義と桜十字の強み。

編集部:プロジェクトの成果は?

那須さん:最初の1、2年は知識やスキルが十分ではなかったのですが、3年経つと成果が目に見え始め、本物になってきたと感じるようになりました。そのタイミングで一度、集計した結果、驚くようなデータが出ています。「口から食べるプロジェクト」で入院してくる患者さまの4人に1人が、入院したその日に3食を経口で食事をしていました。それまで全く口から食べることができなくなっていた患者さまが、です。これって、どういうことだと思いますか?

編集部:患者さまが1日でよくなるわけではありませんよね。なぜなんでしょう?

那須さん:誤嚥性肺炎などのリスクを恐れて「口から食べること」を避ける現状があるということなんです。逆に、十分な知識や技術、経験があれば、口から食べられなくなっている方々の4人に1人は、今日から食べられるということを意味しているのではないかと考えてしまいます。これは、社会的にものすごく意味のあるプロジェクトを始めることができたと思いました。

編集部:ほかの病院でも同様のプロジェクトを行っているんですか?

那須さん:いえ、全国的に見てもこのようなプロジェクトをやっている病院はそうそうありません。東北や関東からストレッチャーで新幹線に乗って桜十字病院に来院される患者さまもいるくらいですから。

編集部:桜十字グループはなぜ推進できたのでしょうか?

那須さん:このプロジェクトは、「桜十字に関わる全ての人が幸せとなるモデルを全国へ」という理念そのものだったかからだと思います。患者さま、職員、地域の皆様、この3者が幸せになるモデルを築き上げていく。私たちは「ハッピースパイラル」と言っていますが、まさしくそれを体現しているプロジェクトだったと思います。職員にとっても、よりやりがいを感じられる環境になり、モチベーションも上がりました。医療者の最大の喜びは、患者さまが良くなって、退院していくことですからね。また、様々なメディアで取り上げていただいたおかげで、見学者も全国からいらっしゃいます。私たちの取り組みを発信することで、日本全体の地域医療の質の向上につながっていけば嬉しいですね。

患者さまを社会へ戻すために。新たな事業に次々と挑戦。

那須さん:そもそもリハビリという言葉には、「社会に戻していく」という意味がありますし、そういう取り組みを進めていくことが桜十字のあるべき姿だと考えました。ヘルスケアとひとことで言っても、いろんなフェーズがあります。健康な状態、介護が必要な状態、医療が必要な状態、それぞれの領域にやるべきことがあります。2015年には、高齢者の社会参加を促しながら楽しく介護予防できる「Let’sリハ!」に力を入れ始めました。

編集部:今では全国に30店舗あるとか。「Let’sリハ!」のヒットの要因は?

那須さん:一番はコンセプトがうまくはまったことだと思います。事業名称としてはデイサービスになります。世の中には様々なデイサービスがありますが、利用者様にとってもっと実践的なこと、生活の中で役立つことを、社会生活そのものの中で体験できないかと。ですから1号店は「ゆめタウン サンピアン」というショッピングモールの中に作りました。中身はスタッフが自分たちで考えてくれていますが、面白い取り組みは、横にあるゲームセンターでおじいちゃんおばあちゃんたちがゲームをしていたり、他のデイサービスでは乗らないエスカレーターに乗ったり、実際に買い物をしていること。ショッピングモールで楽しく、新感覚のリハビリジムを体験できることが非常に高評価です。そのため、展開がものすごく早く、2年後には、熊本県内のデイサービス業界でトップシェアになりました。

慢性期医療への切り替えが進まない日本。

編集部:今後の展開を教えてください。

那須さん:2025年に向けて、「地域包括ケア時代のヘルスケアトップリーダー集団へ」というグランドビジョンを掲げています。日本はすでに世界で最も高齢者率が高い国になっています。それが2060年になると、世界の国々の半分にあたる100か国が高齢化社会を迎えるといわれているのです。

桜十字_那須一欽

編集部:世界中が高齢化社会になると?

那須さん:そうです。日本はそのトップランナーとしてずっと走り続けていくわけですが、大きな課題を抱えています。日本で「医療」というと、この約50年間は急性期医療が中心に語られてきました。ところが今や実際に入院している患者さまの7割が高齢者というのが現実です。若年層の病気は点で治す、すなわち臓器別の医療をおこなえばいいのですが、高齢者はそのアプローチではよくなりません。必ず全身を見なくてはいけない。従来の臓器別医療から全人的医療へ切り替え、より早く患者さまに介入し、より多くの職種が連携して、様々な角度からアプローチしていく必要があります。これを我々は「慢性期医療」と言っていますが、日本ではあまり目を向けられていませんでした。

編集部:なぜでしょうか?

那須さん:わかりやすく言うと、やはり急性期の方が目立ちますし、かっこいいですよね。ドラマなどでも、ドクターヘリだったり、オペ室が中心に語られますけど、その後の人生に大切な事は、オペ室以降のリハビリテーションであり、ケアであり、栄養であり、薬剤コントロールです。ただ、そのあたりに関してはエビデンスも少ない、というのが、今の医療の大きな問題だと感じています。

編集部:なかなか切り替わらないから、エビデンスも構築されないと?

那須さん:その通りです。慢性期医療におけるエビデンスの構築が、我々が5年後、10年後、さらには2060年に向けてやっていかなくてはいけないことであり、世界中が高齢化を迎える中で重要な医療であると感じています。世界に先駆けた医療を、我々の手で築いていきたい。「地域包括ケア時代のヘルスケアトップリーダー集団へ」というグランドビジョンには、そういった思いも込められています。

病院機能評価で全国トップクラスの評価。

編集部:ビジョンの実現にむけて、具体的な目標もありますか?

那須さん:「2025年までに日本国内のトップ5%に入ろう」という目標を立てました。これは国内トップ5%まで医療の質を上げるということです。病院機能評価(病院の質改善活動を支援するもの)という外部機関による審査がありますが、前回の2015年の評価では中の下くらいだったんでが、2020年の審査でいきなりトップ5%に入る総合得点を獲得しました。なかでも非常にうれしかったのは、S評価(4段階の最高評価)を9つとれたこと。これは慢性期病院では断トツで全国1位ですし、急性期病院を含めてもトップ10に入ります。

編集部:スタッフの皆さんも喜ばれたでしょうね

那須さん:質の面でトップになれましたし、病床数も九州No.1のポジションにあります。質・量ともにNo.1になったんだから、みんな自信もって、自分たちで数十年後の未来のために、慢性期医療を構築していこうと呼びかけています。スタッフのモチベーションを引き出しつつ、世の中の役に立つことってなんだろう?ということを定義づけていくのが、我々事務方の仕事でもあると思っています。

喜ばれるリアリティ。未開の市場を切り開く仕事の面白さ。

編集部:お二人は異業種から転職されたそうですが、働く場所として桜十字グループの魅力はなんでしょうか?

上村さん:民事再生した病院の経営再建など、私たちは「病院のドクター」のような役割を担っています。地域になくてはならない病院を再生させるのは簡単ではありませんが、とても意義のある仕事です。「メディメッセ桜十字」のように新しい事業を創造したり、ひいては、桜十字八代病院のようにまちづくり、コミュニティづくりもおこなったり。単なる病院経営ではなく、社会創生をやっている事業グループでもあります。

那須さん:医療と経営って、相反するところが多いんですけど、うまくシナジーを生んでいるのが、桜十字のすごく面白いところです。だからこそ我々のような事務方の人間がマーケティングの発想で様々なアプローチができるんですよ。もう1つ面白いと思うのは、大企業病がここにはありません(笑)。やりたい人が、やりたい仕事をやらせてもらえる。熱意があれば、なんでもやれるチャンスがある職場です。

編集部:医療はマーケットとしてはいかがですか?

上村さん:企業が参入すれば、もっとやれることはあると思います。実際、企業の参入も増えているんですよ。アマゾンもヘルスケア事業を始めていますしね。それくらいマーケットはありますし、桜十字の場合、施設を持っている点が大きいと思います。アイデアを自前の病院や施設で試しながら、いいものに変えていけるところが、私たちの強みだと思います。

桜十字_上村啓輔

那須さん:私もこのマーケットは本当に面白いと思いますね。仕事が楽しくてしょうがないですもん。セカンドキャリアでここを選んで本当によかったと思っていますよ。みんな何でここに気づかないんだろう?と思うくらいに、メスが入ってないマーケットですし。それともう1つの大きな魅力は、手触り感があること。

編集部:というと?

那須さん:私の前職はある大手企業の商品企画でした。自分が企画した商品が世界中に出回るエキサイティングな仕事でしたが、どこかバーチャルなんです。それが桜十字の場合、ものすごくリアリティがあります。それを体感し、私のマインドセットを変えてくれたのが、「口から食べるプロジェクト」だったんです。1年もの間絶食指示で、口から何も食べていなかった同じ歳くらいの患者さまが、僕の目の前でご飯を全部完食されたんです!その時、「この方は桜十字に来ていなかったらどうなっていたんだろう。。。」 恐らく一生口から食べることができず、食べる喜びを無駄にしていた…。 このために私たちは頑張っているんだ!とすごく痛感しましたし、そういう瞬間が、この職場にはあります。一方では、マーケティング的な面白さもある。ひたすら現場に忙殺されるだけでもなく、絵空事を言ってるだけでもなく、その両方をやっていく手触り感がすごくある。その面白さが、桜十字は際立っていると思いますね。

上村さん:私たちの事業に面白みを感じていただき、チャレンジしてみたいという方は業界を問わず、ぜひ来ていただきたいです。求めるところとしては、リーダーシップをとることができ、ロジカルで実行力がある人。例えば、現場のスタッフの労力を低減できるようなAIやロボットといった発想で何かを企画して推進する…今の私たちにはない面白い発想ができる人が欲しいですね。

医療のパラダイムシフトを熊本から起こす。

編集部:「生きるを満たす生活支援」というキーワードも掲げていらっしゃるそうですね?

那須さん:桜十字の理念である「ハッピースパイラル」の中で言う、ハッピー=幸せについて、私たちが実現するべきことは人々の健康です。この健康を作り上げていくのが桜十字でのミッションです。じゃあ健康って何かというと、WHOの定義では「身体的、精神的、社会的に全てが満たされた状態であること」です。この3つの要素を、生まれてから亡くなるまでの間、どこまで満たすことができるか、というのが桜十字の今後の大きなテーマだと思っています。その中で今回、手を入れていくのが、人生のど真ん中の40年間。生活習慣病という、生活の中で徐々に病気の因子を貯めやすいフェーズであり、我々が最も長く人々に関われる期間でもあります。この40年間をどのように満たし、その先の人生をいかに豊かにできるか。その新しいモデルとして取り入れるのが、今回の「メディメッセ」でもあります。

編集部:生活の中で健康を意識する場なんですね

那須さん:一番大事なのは、気づきだと思います。気づかないと中々行動変容が起きませんから。「健康診断で変わった」と言ってもらえるような施設にしたいですし、行動変容を起こせるような仕掛けを、これからもいろいろと作っていきたいですね。

編集部:このモデルを横展開していくことも考えていらっしゃいますか?

那須さん:街といっしょに生活の場が改善していく。このモデル自体が完成し、広がっていけば、日本全体がよくなっていくと思います。理念にあるとおり、真似してもらっていいと思うんですよ。ただし我々は絶えず先頭集団にいて、次のことを考えていく、パイオニアでなくてはならないと考えています。

上村さん:我々は他より早く取り組んできたからこそ、様々なノウハウを培ってこられましたし、課題も見えてきました。それは大きな強みですよね。中でも使命感を持ってやっている点が、いちばんの差別化ポイントなのではないでしょうか。

那須さん:日本の医療も変わりつつあります。従来はピラミッド型だったんです。その頂点にあるのが、急性期病院だったわけですが、地域包括ケア時代になるとドーナツ型になっていきます。その中で桜十字病院は、すべてのヘルスケア領域を持っていますから、我々がハブであり、コアの役割を果たさなければなりません。地域包括ケアと定義された時代の中核にいて、在宅事業だったり、高齢者住宅事業だったり、健康診断などの予防医療事業へ、広がっていくイメージです。点ではなく面を持っているのが我々です。ヒトも時代も変わる中、「キュア」から「ケア」へと謳われるように、医療そのものを変えていく意義に気づいてもらいたいですし、世の中の考えも変えていかなければと感じています。

桜十字グループ

編集部:日本の医療を変えていきたいと

那須さん:我々は「生きるを満たす」という表現をしましたが、社会には足りないものが、まだまだあります。エビデンスのある慢性期医療、回復期医療を世の中に、我々の手で作っていかなくてはいけません。誰かが作ってくれるのを待っていても到底追いつかないというのが現在の状況です。そういった意味では、桜十字のこれからのキーワードは、DXではなく、HXなのかなと思います。ヘルスケア・トランスフォーメーション。医療の方向性を、熊本から変えていく。桜十字のモデルを世界に発信していく。それが実現したら、人生の最後に「いい人生だったなぁ」と心から思えると思いますね(笑)。

※写真撮影時のみマスクを外しています。

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