株式会社共同

次世代リーダーが語る「熊本未来論」

山下海南子(やましたかなこ):株式会社共同・まんまキッチン事業部部長。熊本県出身。大学卒業後、2005年に同社入社。システム開発室室長、企画開発室室長を経て、15年に現職就任。

PROFILE プロフィール

1971年設立の同社。もともとは先々代より天草で海運業を営んでいたが、天草五橋の完成を機に陸海運業に業態転換。食品(常温・冷蔵・冷凍)や家畜運送から事業を拡大、また共同配送システムを構築しきめ細やかな物流サービスを提供してきた。「トータルの物流提案力が一番の強み。人材育成に力を入れています」と山下氏。熊本県内5ヶ所の物流センターを中心にお客様が抱える物流課題の解決に尽力してきた。また、新事業である食肉加工にも力を入れている同社。2012年の熊本ミートセンター完成を機に新設された企画開発室の室長として、新商品づくりや販路拡大に向けた営業活動に取り組んできた。

FEATURES 事業の特色

食品を中心とした物流事業が売上の87%を占める同社。熊本県外から県内、県内から県外への配送にはJCN(日本コールドネット協議会)の共同配送システムを活用。九州各県8社の運送会社が佐賀県東脊振の低温物流センター(ハブセンター)に各県から集荷した商品を集約。翌日午前中には九州一円に配送ができる体制を整えている。県内における配送では、常温・冷凍・冷蔵庫を完備した同社の第1物流センターを拠点に商品を集約。配送先のオーダーに応じた仕分け・保管・流通加工(ラベル貼りや包装)やピッキング(出荷依頼に応じて商品を在庫から選び出すこと)が可能で、365日24時間稼働の配送システムを構築している。松橋物流センターは県内約20店舗を運営するスーパー専用の物流センターとして、主に店舗別の配送業務を担っている。2012年には、青果物を中心に取り扱う田崎市場物流センター、ギフト商品の梱包・ピッキング・配送を中心に行う菊池ロジスティックセンター、食肉加工事業の拠点として熊本ミートセンターを開設。熊本ミートセンターでは加工の請負だけでなく、熊本県産の牛・豚を使用した自社ブランド商品「くまもとハンバーグ」やハム・ソーセージ商品を展開。酪農県である熊本の特徴を活かし、赤みが多く健康的な乳用経産牛(牛乳を絞ったあとの母牛)の肉を利用し、その価値の発信・向上にも努めている。2015年には熊本ミートセンター敷地内に直売所やレストランを備えた「菊池まんまミートガーデン」を新設。「女性の視点・母親の視点」をコンセプトとした企画やサービス提供により、直売事業を展開している。


同社には、物流全般の知識を身につけた「物流技術管理士」が3名在籍しており、現場でのノウハウ共有やお客様のニーズに関するヒアリングを実施。時代に合わせた物流サービスを提供するとともに、人材育成にも力を入れている。社内では管理職が中心となり社員を育てる風土があり、年間を通した教育プログラムに基づく社員教育が定期的に行われている。また、現在約35名の障がい者が各部門で働いており(2015年5月時点)、10年には「障害者雇用優良企業認証」を取得。「人を大切にする」という先代から受け継がれている考えを基に熊本の物流を支え、社員全員のチーム力を結集し新しいチャレンジを続けていく。


※「障害者雇用優良企業認証」とは、障がい者雇用について特に優れた取り組みと積極的な社会貢献を行う企業が、厚生労働省により認証されるもの。

  • 事業の特色写真
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Vision ビジョン

物流事業と食肉加工事業の2本柱での事業展開を目指している同社。物流面では今後の宅配・通販分野の成長を見据え、ギフトセットなど商品の梱包やラッピング、配送などお客様の細かいニーズに応えていく考えだ。食肉加工の面では2015年5月に、「菊池まんまミートガーデン」を新設し直売事業を展開開始。また同年2月には通販サイトを立ち上げ、全国に向けた販売もスタートさせた。「安定した物流を通して商品をお届けし、お客様に選ばれ喜ばれる会社を目指したい」と今後の会社像について語る。

MESSAGE メッセージ

農業県として農産物・畜産物が豊富にある熊本。「熊本の特産品を物流を通して世の中の人たちにお届けしたい」と山下氏。新設された「菊池まんまミートガーデン」の構想としては、「ただ物を売るのではなく、食べ物から得られる体験や価値を提供する場にしていきたい」。具体的には、食育に関する講演会や生産者と消費者の交流、工場見学などを通した体験型学習機関としての役割を期待している。また、同社の得意とする物流効率化によるコスト・CO2排出削減に向けた取り組みも進めている。


 


熊本の物流と食の改革企業<㈱共同>

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