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モノづくりへの情熱と積み重ねた信頼を原動力に 社員と二人三脚で未来を切り拓く 株式会社テラシステムの寺本社長

モノづくりへの情熱と積み重ねた信頼を原動力に 社員と二人三脚で未来を切り拓く 株式会社テラシステムの寺本社長

寺本裕吾(てらもとゆうご):株式会社テラシステム・代表取締役社長。熊本市出身。熊本北高校、鹿児島大学工学部機械工学科卒業。旭光学工業株式会社(現・リコーイメージング株式会社)を経て、2004年株式会社テラシステム入社。2017年7月現職就任。

「人」に重きを置き、築き上げた信頼

ココクマ編集部(以下、編集部) 事業内容を教えていただけますか。

寺本裕吾社長(以下、寺本社長) 当社は自動車業界をメインに、医療・半導体・食品・木工など、様々な製造業向けの生産設備を製造しています。設計から製作・組立・据付・メンテナンスと一貫したサービスを提供しており、「こういう製品を作るための生産ライン、専用機械を作りたい」というお客様のご要望にお応えし、一からオーダーメイドで生産設備をつくる会社です。

売上は約7億8000万円、そのうち約9割が自動車関連の受注となっています。最近はドイツのお客様からのご依頼もあり、国内外を問わず大手自動車メーカー様より受注を頂いています。

編集部 元々自動車業界をターゲットに展開されていたのでしょうか?

寺本社長 平成元年に設立して今年で31年目を迎えますが、自動車業界に進出し始めたのは18年程前です。それまでは主に木工業界のプレカット設備を柱として事業展開していたのですが、あるとき本田技研さんから「自動車をやってみないか」とお声がけを頂いたのです。そこから少しずつ実績を積み重ね、自動車業界の仕事が次々に増えていきました。

また業績拡大の大きな転機となったのが、トヨタ自動車九州さんからの受注です。九州で大きな設備投資を行うというお話の中で、候補に挙げて頂いたのがきっかけでした。一生懸命コンセプトに合った設備をご提案する中で、愛知本社の方にも当社の姿勢を評価頂き、そこから愛知の方のお仕事も頂けるようになりました。

編集部 トヨタ自動車本社のお仕事もですか・・・!すごいですね。

寺本社長 ありがとうございます。なかなか社内の若い社員にはこのすごさが伝わりづらいのですが・・・(笑)。県内でもトヨタ自動車さん向けの生産設備を直接受けている会社はほとんど無いと思います。

採用頂いた理由についてお伺いしてみると、他社と比較された際に、提案力、取り組む姿勢が違ったというお声を頂きました。私たちは「お客様を満足させられなければ意味がない」「使ってもらわなければ意味がない」という強い意志を持ち、幾通りもある選択肢の中から、お客様の求める価値に見合う最適なクオリティ・コスト・デリバリー(QCD)を、常にお客様目線で考え、提案しています。

この提案力こそが、テラシステムの大きな価値のひとつだと思っていますし、これを実現する当社の高い技術力が相まって、お客様からの厚い信頼に繋がっていると自負しています。現場で頑張っている社員に感謝していますし、誇りに思いますね。

唯一無二の「テラシステム」ブランド確立に向けて

編集部 今後、さらなるチャレンジもお考えですか?

寺本社長 もちろん考えています。一つは、自動車業界での新しい分野への挑戦です。私たちがいま特化して作っているレシプロエンジンの市場は、今後横ばいか、もしくは衰退する事が容易に考えられています。そこでEV(電気自動車)やFCV(燃料電池)といった新しい機関にも関わっていけないだろうかと、アプローチし始めているところです。

また、昨今は食品業界などの製造業の中でも、労働人口の減少が問題となっています。労働人口は減っても衣食住のニーズは常に在り続けますので、生産は続けていかなくてはなりません。そこでコンビニベンダー向けの自動機など、「人」に置き換えられるようなシステムを検討しています。弁当の盛り付けや検品は、食材の形状にばらつきがあるため自動機で行うのは非常に難しいのですが、当社の技術力をもってチャレンジしていきたいですね。

編集部 これからもますます会社の成長が期待されますね。

寺本社長 ありがとうございます。ですが、私はあまり拡大路線をイメージしていません。大切なのは、今いる社員、携わる人たちが幸せを感じることができる環境を作り出すこと。社員の満足を追求しない限り、より良い製品を造り続けることは出来ないし、お客様の満足にも繋がりません。

そのため職場環境改善にも取り組んでいますが、重要視しているのはテラシステムという企業のブランド力の向上です。大企業でなくても、「さすがテラシステム」「これはテラシステムにしかできない」と言われるような企業になりたいですし、最終的には、社員が自分の子供もここで働かせたいと思えるような会社にしたいですね。社員が心から誇りに思える会社を目指します。

編集部 職場環境の改善について、具体的に教えて頂けますか?

寺本社長 昨年から様々な権限を社員に委ねるようにしています。仕事へのモチベーションも高まるのではないだろうかと、社員旅行や社内でのレクレーションなどの年間計画を全て社員に考えてもらって、社員の意見が通るようにしました。結果、社員同士のコミュニケーションが活発になり、笑顔が多少増えましたね。自分たちで考え、より楽しい職場を作ろうと、良い雰囲気になりつつあると思います。

また当社では決算を常に開示しています。透明性のある会社にしたいという会長の考えから、役員報酬・従業員の総給料・販管費など、誰でも見ることができるようにしています。自分たちがどれだけ利益を出せるのか、そのためにどのような無駄を排除できるのか、社員自らが考えて行動できるようにするためです。

ここ4年は経常利益が出ればその数%は決算賞与として社員に還元しています。社員にも経営へ参加してもらい、結果を出すことで対価が得られる・・・。これもひとつのモチベーションに繋がればと考えています。

2020年3月には新しい建屋も完成します。カフェスペースや集中ブースなども設置し、より個々のクリエイティビティを醸成させるような、働きやすさを追求した環境づくりを計画しています。そこでさらに良いものが生まれ、お客様にとってますます良いサービスをお届けできればと、相乗効果を期待しています。

「できない」ではなく二の手・三の手を提案する

編集部 求める人物像について教えてください。

寺本社長 機械に関する嘘・偽りは、必ず問題に派生します。その点で当たり前の事ですが、手抜きはできません。したがって当社の社員は全員、誠実でまじめに仕事に取り組みますし、真っ直ぐコツコツと取り組む姿勢をお客様からも評価頂いています。
出来ない事を出来ると言ってもいけません。正直にできないことはできないとお客様に申し上げ、そして「できない」で終わりではなく、二の手・三の手をお客様に提案していきます。

そのため、お客様の立場はもちろん、一緒に仕事をする相手の立場に立って、いろんな角度で物事を柔軟に考えられる人、また課題解決に向けコツコツと努力できる人が当社の求める人材です。
人間力の向上については月に一回、講師を招いて歴史から人の在り方や考え方を学ぶ勉強会を行っています。仕事に関する技術力も含め、素直に自分自身を高めたいと思っている人は大歓迎です。

編集部 趣味を教えてください。

寺本社長 魚が好きでよく釣りに行きます。天草の海は魚影も濃いですし、何より魚が本当に美味しいんですよ。持って帰って刺身にして食卓に出すと、子供たちもとても喜んでくれます。
社員とも月に1~2回くらい、一緒に釣りに行くことがあります。釣った魚を社員の家に持って行って、一緒に飲みながら食べたりするのが、私にとっての幸せな時間ですね。

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