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手を抜かない社員教育と、個性を活かした経営で事業を拡大する 株式会社すがコーポレーションの管社長

手を抜かない社員教育と、個性を活かした経営で事業を拡大する 株式会社すがコーポレーションの管社長

管聖(すがきよし):株式会社すがコーポレーション・代表取締役。熊本市出身。熊本短期大学卒業後、クレジット会社、不動産会社勤務を経て、2001年に同社を設立し現在に至る。座右の銘は「勝つもの諦めず、諦めるもの勝てず」。

既存住宅・既存マンション流通で蓄積したノウハウが今生きる

ココクマ編集部(以下、編集部):どのような事業を展開していますか?

管聖(すがきよし)社長(以下、管社長):不動産売買・賃貸の仲介業を基幹事業として、賃貸管理、開発、不動産の有効活用・調査・分析・企画など多岐に渡る事業を展開。不動産売買専門のフランチャイズ「イエステーション」にも加盟しています。またグループ会社として、リフォーム・リノベーションを行う「株式会社スガスタイル」、不動産の資産運用(貸しビル、オーナー業)を展開する「合同会社すがホールディングス」も運営。売上はグループ全体で約10億6千万円となっています。

現在は主に熊本及び福岡で事業を展開しており、営業一人一人が各地域を担当し、その地域については小さな日本一を目指してお客様にサービスをしています。

編集部:熊本地震の影響はいかがですか?

管社長:不動産の市況はかなり良くなってきていますね。地震直後は売買・賃貸ともに物件がなく大変だったと思います。ただ、当社は地震の約2年前から耐震診断・耐震補強工事をやっておりましたので、地震当時は販売戸数が減りましたが、リフォームやリノベーションで付加価値を付けられたことで黒字を維持することができました。

当社の強みは既存住宅・既存マンションの売買仲介で、年間契約数約350件は九州NO.1(レインズ調べ)の実績です。今後は新築住宅仲介も取り扱っていこうと考えています。被災した建物の解体が進み、新築物件が増えてきているためです。新築には手が届かない・・・というお客様には既存物件のリフォーム・リノベーションを提案するなど、コンサルティング営業ができる体制を整えることで当社の強みにもなるのです。

編集部:既存物件の流通を国も模索していると伺いましたが・・・。

管社長:現在、全国で約850万戸超の空き家があると言われています。これを活性化させようと国土交通省の「住宅ストック維持向上推進事業」に当社も採択されました。マイナスイメージの多い既存物件の流通を加速させるには、整備しなければならない問題が山積しています。例えば「安心R住宅」。今年の4月から宅建業法が変わり、ホームインスペクションを実施しているか否かの明示が義務付けられました。要するに、既存住宅を診断し、既存住宅の情報公開を行うのです。更には、購入する際の融資や火災保険、減税など、安心して既存住宅を購入できるような仕組みづくりに取り組んでいるところです。

編集部:国からも頼りにされているということですか?

管社長:これまで既存住宅・既存マンションを専門に扱ってきた当社の取り組みを認めて頂けたのではないかと感じています。これまで採択されたところは実務経験に乏しいため、当社への期待も大きいのだと思います。全国的にもまだあまり実例が無いので、「勉強させてください」と他県から依頼があることもあるんです。熊本で構築する私たちの仕組みが、全国のスタンダードになる日もそう遠くはありません。

徹底した社員教育で、みんなで勝ち組になる!

編集部:若い社員さんが多いですね。

管社長:9年前から新卒採用を始め、いまでは平均年齢が28歳です。昨年初めて新卒入社組から部長も誕生しました。若い社員が多いので、社内の雰囲気もかなり変わりましたね。最近はLINEやITツールで連絡を取り合うのが普通になってきましたから、社内でもチャットワークを利用しています。会社を休む時だけはきちんと電話してもらいますが、それ以外の連絡はチャットワークでOK。昔はメールで連絡してこようものなら「電話してこい!」って感じでしたけど(笑)。社員とのコミュニケーションを一番大切にしたいので、私も変化しています。

IT化についても投資していて、PCも全て大画面タッチパネルのものに変えていますし、全社員にスマートフォンとiPadを支給。タイムカードの打刻も携帯で出来ます。作業についても外注できるものは外注して、労働生産性を上げたいと考えています。

編集部:中途採用で入社した方は業界未経験が多いとか・・・。

管社長:100%業界未経験者です。様々な業界から転職してくる社員がいますが、不動産や建築の事を知らなくてもいい。当社で一から教育していきます。当社では教育にお金も時間も惜しみません。「成長したい」という人は、とことん応援します。

社員教育では「人間性・社会性・専門性」の3つの柱を掲げ、社会、会社(集団)の中で生活する上で大事なことや不動産の専門知識について教えています。入社後は、先輩同行によるOJTと毎週のOFFJTにより、先輩を見ながら営業スタイルを習得。銀行によるローン研修や司法書士による不動産登記研修など専門教育も充実していると思います。

女性についても、パートから秘書になるなど活躍している方がたくさんいますよ。女性は本当に優秀な方が多くて、図面をひいたことが無いのにCADを使えるようになった人も・・・。産休から帰ってくる社員もいますし、今後は子育て中の方でも働けるような、もっとフレキシブルな働き方での雇用も行っていこうと思います。

また私は以前から「管塾」というものを社内で開いてます。自分の夢を紙に書いてゆくのですが、最初はなかなかかけない。だけど夢を皆さんで話しながら、共有することによって、また人の夢に乗っかって、自分の夢が生まれる。夢の実現に向けてのビジョンを語り合い、みんなが夢を持てる場になればいいなと思っています。最初は夢がなかった社員から、最近では「ああしたい」「こうしたい」という声も頻繁に出るようになり、社員の自発的な発言や行動に繋がっているのではないかと思います。

一国一城の主になれ

編集部:社長の受容性がすごいなと思います。

管社長:社員それぞれ個性を持っていますからね。当社では社員の特性診断も行っています。社員それぞれの特性を知り、得意分野や個性を生かすことが会社の成長にとって大切だと思っています。

私も現在54歳。社員が増えてきて、これまで一人でやってきたことも難しくなるなと感じるようになりました。そこで、今いる幹部も含め社員に任せていける会社をまずは10社つくりたいと考えています。いずれはそれをホールディングス化して、私がそれをコンサルティングできるような形にしたいと思っています。昔から「一国一城の主になれ」と言ってきましたが、それをさらに大きなスケールで具現化していく時だと思います。

編集部:趣味を教えてください。

管社長:マラソンですね。やはり経営者として体力づくりは大切なので、気が向いたときに走るようにしています。年に2回はフルマラソンに出場していますよ。ホノルルマラソンは10回程走っていますね。過去には社員も一緒にホノルルマラソンに出場しました。今度のホノルルマラソンもすでに20名くらいで走ろうと言っています。マラソン以外でも、ジムに行って体力作り・体調管理に励んでいます。社内に若い人が多いですからね、負けられない(笑)

でもお酒はほとんど毎晩飲みます。晩酌はもちろん、幹部との差し飲み、社員との食事会、事務員さんとの食事会も年に2回あります。私は「飲みニケーション」はやっぱり大切だと思うんですよ。お酒を飲むことで、打ち解けて話せることってあるじゃないですか。社員とのコミュニケーションはどんな形でも、密にとっていきたいですね。

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