熊本の熱量を届ける
これからのキャリアマガジン

先日8月31日（金）、東京・大崎にあるイベントスペース《CAFE&HALL ours》にて「ココクマナイトvol.1」を開催しました！普段ココクマナイトを読んでくださっている方、また首都圏で熊本へのUIターンを検討している方など17名の方にご参加頂きました。

受付では、熊本から持ってきたちょっとしたお土産も。サントリーさんの「阿蘇の天然水」、らくのうマザーズさんの「カフェ・オ・レ」、そのほか「風雅巻き」「黒糖ドーナツ棒」など、みなさんに「懐かしい～！」と好評を頂きました。

19時ちょっと過ぎ、参加者の方が集まられたところでイベントスタート。
今回は「東京から熊本にＵターンした私が感じること」と題して、ココクマ編集部の池田さんにその実体験を語って頂きました。

実際に東京から熊本へＵターンした池田さん

池田さんは高校まで地元・玉名郡和水町で暮らし、大学進学と共に上京。小さい頃は田舎の狭いコミュニティが苦手で、とにかく「熊本から出たい」と思っていました。上京してからももちろん、東京での暮らしが楽しくて仕方なく「熊本には絶対帰らない」と、熊本からは疎遠な生活を送っていました。

しかし、東京で社会人になり20代も後半に差し掛かったころ、「このまま東京に住み続けるのか？」「なんのために東京にいるのか？」「東京で結婚するのか？」「満員電車に乗り続けるのか？」と様々な疑問を抱えるように。自分の今後の人生を考えた時に、「このまま東京にいるのか？」という漠然とした思いを日々抱くようになったそうです。さらに、以前はめんどくさかった帰省がだんだんと楽しみに。熊本で「癒し」「安心感」を感じるようになりました。

熊本へUターンするのもいいかも・・・と思いながら、そのときはまだ帰る決断ができなかった池田さん。熊本に何か関われる仕事がないかと求人サイトを見ていた時に、「熊本県移住相談員募集」の記事を見つけ「これだ！」とすぐに応募。そこから約3年間「熊本県移住相談員」として、東京から熊本へUIターンを希望する人たちのサポートを行いました。

UIターン希望者のほか、熊本県内自治体の担当者さんや実際に移住した方々とお会いする中で、「熊本にこんな面白い、素敵な人たちがいたんだ！」と思うように。熊本という地域の魅力はもちろん、「人」の魅力を再発見し、改めて「熊本ってこんなに良いところだったんだ！」と熊本大好き人間に変身。

それから、なんとなく「熊本に帰りたいな」と冗談のように口走るように。いつしか「池田さん、いつ帰ってくると？」「まだ帰ってこんと？」とたくさんの人に言われるようになりました。「なんか、もういつでも熊本に帰れるな。」そんな心境になっていった池田さん。

その後、池田さんのＵターンを急速に早めたのが「熊本地震」。東京で熊本地震を知った池田さんは、その時の無力感が本当につらかったと語ります。親や友人の元へすぐに行けないもどかしさ・・・。地震後は「熊本に帰りたい」とＵターンを希望する相談者さんが増えたそうです。その中で池田さんも「熊本に帰りたい」という気持ちを強くします。

実際にＵターンしてみて

「やっぱり熊本は最高！」
何気ない景色、ふと見上げると帰り道に見える熊本城、市電でガタゴトとゆっくり揺られる通勤・・・。親が近くにいる安心感、有難さ。水道水をそのまま飲めたり、熊本で育ったお野菜をすぐに買える環境があるということ。会いたいと思っていた人たちにすぐ会えるということ。全てが本当に最高だと語る池田さん。交通の利便性の悪さや収入の変化など全く気にならないくらい、それを上回る満足感が熊本での暮らしにあるといいます。

また、現在の仕事「ココクマ」の編集についても紹介。これまで取材に行った企業の中から池田さんの視点で、面白いと思った企業のことをお話しされました。

最後に「みなさんはこれからどんな人生を歩みたいですか？」と語りかける池田さん。もしこれからの人生を考えた時に、そこに「熊本」があるなら、一歩踏み出してみてはどうかと投げかけました。

「熊本へUIターンしたい」という繋がり

その後、参加者で円になって少しずつ自己紹介。すぐに熊本に帰りたいという人から、2～3年後を目途にUIターンを考えているという人、さらにはすでにUターンを決めている人までいらっしゃいました。みなさんに共通しているのは「熊本に帰りたい」「熊本で暮らしたい」という気持ち。普段の生活の中ではなかなか人に相談することも少ないこうした話題を、同じ気持ちを持つ人同士で話せる場というものは改めて良いなと感じました。

イベント後の懇親会も13名の方にご参加頂き、最後まで熱く盛り上がりました。みなさんから頂いたアンケートの中には、「こうした繋がりを今後も続けて欲しい」という意見のほか、「もっと企業について詳しく知りたい」「企業の雰囲気が知りたい」という意見も。今回頂いたご意見を元に、さらに充実した「ココクマ」と「ココクマナイト」を企画していけたらと思います。

参加者のみなさま、ありがとうございました！