熊本の熱量を届ける
これからのキャリアマガジン

新年を迎えて約半月、お正月気分もすっかり抜けた今日この頃、あちらこちらで「高校受験」のワードを目にするようになりました。
県内には、学生へ向けた全国的にも珍しい取り組みが行われており、以前ココクマでご紹介しています。
➡過去の記事はこちら「熊本県内の学生向けユニークな取り組み」

今回は、また別の高校で行われている「魅力的な取り組み」についてお伝えいたします。

熊本商業高校が共同開発

県立熊本商業高等学校は今回、被災地支援を目的として企業との共同開発を行っています。

今回発売されているのは、山崎製パン株式会社と同校マーケティング部が共同開発したランチパック「熊本県産和栗入りマロンラテ」、「牛乳プリン」の2つ。
「熊本地震を経験した私たちが携わることができないか」との思いから、高校生の力で「能登の地震からの復旧・復興を応援」を目指されています。
売上の一部（1個につき1円）を被災地に寄付されるそうです。

商品は1月1日から2か月限定の販売になっており、九州各地のイオン・ゆめマートなどのスーパー、各種コンビニなどで購入可能です。

ランチパック「熊本県産和栗入りマロンラテ」、「牛乳プリン」

ココクマ編集スタッフで実際に食べてみたところ、ランチパックは栗の味をしっかりと感じられる甘さ控えめのクリームがとてもおいしく、さっぱりと食べることができました。牛乳プリンは、ボリュームたっぷりで、しっかりとミルクを感じる濃厚な味のプリンと、上に乗ったホイップクリームの甘さが体全体に染み渡ってきました！

牛乳プリンは、そのパッケージから見てわかるよう、県内でお馴染みの「らくのうマザーズ」の牛乳を使用されています。

また、熊本商業高校は学生主体で行う模擬百貨店イベント「熊商デパート」を毎年開催されています。地元企業の協力のもと、仕入れから販売までを生徒全員で体験。実際に地域の方々を招待し、文化祭とまた違う緊張感のある学校行事となっています。
なかなか普通高校ではできない、商業高校ならではの取組ですよね。

水俣高校で行われる米国スタンフォード大学の国際異文化教育プログラム

アメリカ合衆国にある名門私立大学である米国スタンフォード大学が、「Stanford　e-Minamata」と称し、オンライン講座形式で水俣高校の学生に国際異文化教育プログラムを提供。
これは水俣市内で唯一の高校である水俣高校に対して、様々な学びやグローバル交流の機会を与え、次世代を担う人材の育成し、同校の魅力を向上したいという市の思いから開始されたそうです。

同様の取組みを実施されている自治体は他にもありますが、熊本県内では初めてとなり、全国で10例目。
また、現時点では水俣市のような規模の小さい自治体では初めての実施だそうです。
2024年9月から2025年3月までの間、水俣高校の学生30人を対象に月2回程度実施されています。

「AIなどを含む起業家精神」「SDGsを含む環境」「日米関係」などをテーマに、米国スタンフォード大学の教授や専任講師、各分野のゲストスピーカーなどによる英語でのオンライン講義を受講。
英語を使用したディスカッションやプレゼンテーションの発表などを行い、成績優秀者2人は同大を訪問する予定だそうです。

今回ご紹介した２つの高校で行われている取組は、なかなか他の学校では経験することのできないものですよね。
今後も、珍しい取り組みが行われている県内の学校があればご紹介していきます！