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熊本県2024年7月の求人倍率1.22倍-先月と同水準
熊本労働局が2024年9月2日に発表した2024年7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.22倍で、先月と同じ。また、全国平均の1.24倍を0.02ポイント下回りました。全国では18位、九州では大分(1.31倍)、宮崎(1.29倍)、佐賀(1.26倍)、に次いで4位の結果に。
参照:熊本労働局 一般職業紹介状況
□有効求人数 34,694人(前月比1.4%減)2か月ぶりに減少
□有効求職者数 28,413人(前月比1.2%減)2か月連続減少
□新規求人数 11,380人(前年同月比1.4%減)17か月連続減少
業種別では(前年同月比)、製造業(18.1%増)、運輸業・郵便業(14.1%増)、医療・福祉(0.3%増)で増加し、建設業(1.2%減)、卸売業・小売業(9.0%減)、宿泊業・飲食サービス業(3.3%減)、サービス業(他に分類されないもの)(19.6%減)で減少しました。
▼全国平均は1.24倍、完全失業率は2.7%どちらも先月より上昇
厚生労働省による7月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.24倍で先月より0.01ポイント上回り、4ヶ月ぶりの上昇となりました。
産業別にみると、学術研究,専門・技術サービス業(7.4%増)、情報通信業(6.6%増)、医療,福祉(5.1%増)などで増加となり、教育,学習支援業(5.1%減)、製造業(2.9%減)、宿泊業,飲食サービス業(1.6%減)などで減少となりました。
また、総務省が発表した7月の完全失業率(季節調整値)は2.7%で先月より悪化しています。製造業や建設業などは、人手不足ではあるものの、原材料や光熱費の高騰により求人を控える傾向が続いています。また、待遇や休暇などのよりよい就業条件を求めて自発的に離職した人が増加しており、前向きな失業傾向とも考えられますが、引き続き注視が必要となっています。
▼熊本の状況は?
「電子部品・デバイス・電子回路製造業」は前年同月比で49.2%増となっています。先月は前年同月比で1.4%減と一旦マイナスに転じたものの、今月は再び前年同月を上回る結果となっています。世界的に調整局面が続く半導体関連を含む製造業は、2024年末に控えるTSMC(JASM)の第2工場本格稼働や半導体関連企業の部署拡張などの影響により前年同月比18.1%増と2か月連続の増加。
運輸業,郵便業は、運転手不足の影響により14.1%増と2か月ぶりの増加。宿泊業,飲食サービス業は、新型コロナウイルスの5類移行後に求人が増えた反動により3.3%減で3か月連続の減少ですが、外国人観光客の増加やホテルの新規開業などにより、その下げ幅は落ち着いています。物価高騰などが雇用に与える影響については、引き続き注視が必要となっています。
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