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熊本県2024年6月の求人倍率1.22倍-先月より上昇
熊本労働局が2024年7月30日に発表した2024年6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.22倍で、3か月ぶりに0.01ポイント上昇。また、全国平均の1.23倍を0.01ポイント下回りました。全国では17位、九州では大分(1.29倍)、佐賀(1.28倍)、宮崎(1.25倍)に次いで4位の結果に。
参照:熊本労働局 一般職業紹介状況
□有効求人数 35,176人(前月比0.1%増)5か月ぶりに増加
□有効求職者数 28,750人(前月比0.6%減)2か月ぶりに減少
□新規求人数 11,995人(前年同月比9.8%減)16か月連続減少
業種別では(前年同月比)、建設業(6.2%増)、製造業(0.8%増)で増加し、運輸業・郵便業(12.4%減)、卸売業・小売業(18.0%減)、宿泊業・飲食サービス業(22.2%減)、医療・福祉(9.8%減)、サービス業(他に分類されないもの)(7.1%減)で減少しました。
▼全国平均は1.23倍、完全失業率は2.5%どちらも先月より減少
厚生労働省による6月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.23倍で先月より0.01ポイント下回り、減少となりました。
産業別にみると、製造業(14.6%減)、生活関連サービス業,娯楽業(13.7%減)、建設業(12.8%減)、教育,学習支援業(11.5%減)、サービス業(他に分類されないもの)(10.4%減)などで減少となりました。
また、総務省が発表した6月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で先月より緩やかに改善しています。物価上昇が続いていることから、より収入の高い企業に転職を希望する人が増えている一方、円安や物価高に伴うコスト上昇により、一部企業は人手不足でも求人を控えざるを得ない状況にあるようです。
▼熊本の状況は?
「電子部品・デバイス・電子回路製造業」は前年同月比で1.4%減となっています。先月は前年同月比で14.0%増となっており、5か月ぶりに前年同月を下回る結果となっています。世界的に調整局面が続く半導体関連を含む製造業は、前年同月比0.8%増と4か月ぶりの増加。2024年末にTSMC(JASM)の新工場が本格稼働を予定していることなどから、需要の増加を見込んだ求人が増えています。また、新型コロナウイルスの5類移行に伴い求人が増えた反動により、宿泊業・飲食サービス業などで求人が減少しています。物価高騰などが雇用に与える影響については、引き続き注視が必要となっています。
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