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熊本県2024年8月の求人倍率1.23倍-先月より上昇
熊本労働局が2024年10月1日に発表した2024年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.23倍で、先月より上昇。また、全国平均の1.23倍と同水準となりました。全国では16位、九州では大分(1.35倍)、宮崎(1.31倍)、佐賀(1.31倍)、に次いで4位の結果に。
参照:熊本労働局 一般職業紹介状況
□有効求人数 34,563人(前月比0.4%減)2か月連続減少
□有効求職者数 28,129人(前月比1.0%減)3か月連続減少
□新規求人数 11,239人(前年同月比9.9%減)18か月連続減少
業種別では(前年同月比)、建設業(9.5%減)、製造業(12.7%減)、運輸業・郵便業(23.8%減)、卸売業・小売業(26.6%減)、宿泊業・飲食サービス業(22.9%減)、医療・福祉(4.1%減)、サービス業(他に分類されないもの)(1.7%減)で、すべての業種で減少しました。
▼全国平均は1.23倍、完全失業率は2.5%どちらも先月より低下
厚生労働省による8月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.23倍で先月より0.01ポイント下回り、減少となりました。
産業別にみると、情報通信業(1.4%増)で増加となり、宿泊業,飲食サービス業(23.5%減)、生活関連サービス業,娯楽業(12.3%減)、製造業(10.5%減)、などで減少となりました。
また、総務省が発表した8月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で先月より緩やかに改善しています。待遇や休暇などのよりよい条件を求め、自己都合による離職をした人々が、新たな職に就いた動きがみられました。引き続き今後の動きに注視が必要となっています。
▼熊本の状況は?
「電子部品・デバイス・電子回路製造業」は前年同月比で34.0%減となっています。先月は前年同月比で49.2%増とプラスでしたが、今月は再び前年同月を下回る結果となっています。世界的に調整局面が続く半導体関連を含む製造業は、2024年末に控えるTSMC(JASM)の第2工場本格稼働や半導体関連企業の部署拡張などの影響により、先月までは増加の動きがみられたものの、今月は12.7%減のマイナスに転じています。製造業を含む多くの企業は人手不足であるものの、物価上昇や為替の影響により新規の求人を抑えざるを得ない状況が続いています。一方、生活関連サービス業,娯楽業は、ゴルフ場に国内外からの利用客が増えたことなどにより、17ヶ月ぶりに48.4%の求人増となっています。物価高騰などが雇用に与える影響については、引き続き注視が必要となっています。
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