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自治体からの注目度も高い、東洋経済新報社が1993年から毎年公表している「住みよさランキング」。今年も全国の792市と東京特別区20区（千代田区・中央区・港区を除く）の合計812市区を対象にした「住みよさランキング2024」が発表されました。

算出指標は、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の4つの視点から、20のデータを用いて算出。指標の詳細はこちらをご覧ください。

<総合>全国総合1位は人吉市、5位に合志市

＜全国総合ランキング＞は、人吉市が1位（昨年9位）と堂々の全国1位に選ばれました。合志市も5位（昨年12位）と両市が大幅にランクアップし、トップ10入りを果たしました。昨年に続き、「安心度」で強さを発揮しており、人吉市の安心度は1位となっています。「利便性」においても15位と、上位50にランクインしています。また、人口に対する飲食店が多く「⑩人口当たりの飲食店数」の指標でも1位に選ばれました。

■人吉市

人吉市は100年以上の歴史を持つ人吉温泉や球磨川下りなどの自然豊かな観光地があることで有名です。球磨川沿いには、多くの風情ある温泉旅館、市内には20か所ほどの公衆浴場（銭湯）があり、市民・観光客を問わず人気の温泉地となっています。また、人吉市鹿目町の「鹿目の滝」が、2024年3月22日に県内初の熊本県指定名勝に指定されるなど、新たな観光名所も生まれています。県内でも有数の米どころであり、その米から造られる「球磨焼酎」は、日本に4つしかない産地呼称が認められた本格焼酎のブランドに選ばれています。また、子育て支援も充実しており、子ども医療費は高校生まで自己負担金なし。小中学の給食費無償化も一部助成（一人につき月千円を助成）されています。2024年4月には、妊娠、出産から育児までをサポートする子育てアプリ「ひとよし子育てサポートアプリすくすく」の導入を開始するなど新しい取り組みも行われています。

■合志市

県内でも有数の人口増加地域の一つ。子ども医療費は高校生まで自己負担金はなし。『20～39歳女性人口当たり0～4歳児数』で昨年全国2位に選ばれるなど、子育て世代から人気となっています。また、高齢者などに向けた移動販売車などの各種買い物支援策も行われており、子育て世代だけではなく、老若男女問わず住みやすい環境になっています。また、半導体や自動車関連の企業が集積していることに併せて、隣町の菊陽町に台湾TSMCが過半数を出資するJapan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社（以下JASM社）の工場が建設されたことにより、現在も人口は増え続けています。2024年5月に新たな商業施設「ゆめモール合志」が開業するなど、道路整備、住居、商業施設など近年ますます変化が大きくなっています。

合志周辺（大津・菊陽町）の変化

隣町の菊陽・大津町では、JASM社の工場建設の影響により、人口増加や周辺環境の変化が著しくなっています。「菊陽町総合体育館」やホームセンター「ニトリ」の町内初出展に加え、2026年度には九州最大規模のアーバンスポーツ施設の開業を予定しています。菊陽町総合体育館、杉並木公園、図書館など施設が密集している豊肥本線の「三里木駅」と「原水駅」の間の菊陽町津久礼に、2027年春に新駅開業が予定されており、これに伴い予想される人口増へ向けた、マンションなどの新しい居住施設も続々と建設されています。

人吉市と合志市の2つの市が「住みよさランキング」トップ10に選ばれた熊本県。自然豊かな環境と、各市町村自治体による充実した子育て支援などにより、実際に熊本県内に暮らす子育て世代のココクマ編集スタッフも、子育てのしやすさや住みやすさを実感しています。熊本へのUIターンの参考になればと思います。