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お客様にとって熊本のオンリーワン、販売会社として九州NO.1を目指す、熊本日産自動車株式会社の古荘社長

お客様にとって熊本のオンリーワン、販売会社として九州NO.1を目指す、熊本日産自動車株式会社の古荘社長

古荘雅教(ふるしょうまさのり): 熊本日産自動車株式会社・代表取締役社長。熊本市出身、1980年8月15日生まれ40歳。慶応義塾高校一慶應義塾大学総合政策学部卒。2003年4月ネスレ日本㈱入社、10年4月熊本日産自動車㈱入社、11年4月日産自動車㈱出向、12年4月熊本日産自動車㈱営業支援部部長、13年6月同社常務取締役、15年6月同社專務取締役を経て、20年6月代表取締役社長就任。

自動車業界の大変革期を、新たな経営ビジョンで成長につなげる

ココクマ編集部(以下、編集部):素敵な新社屋ですね

古荘雅教社長(以下、古荘社長)2021年7月15日に新本社屋がオープンしました。1階はショールーム、商談スペース、本社事務所、整備工場。2階はカフェ風のラウンジ、ボルダリング施設や滑り台なども備えた県内最大級のキッズスペースを設けました。これまでは、道向かいだった営業部門と整備部門の一体化、さらに中古部門やバックオフィスなどをワンフロアに集約することで、お客様の利便性を高めていけるようになりました。また、電気自動車からショールームに給電できる設備も備え、災害による停電時には防災拠点として地域に貢献できるように設計しています。今、自動車業界もCASE(つながる·自動化·シェアリング·電動化)をキーワードに「100年に1度」といわれる変革の時代に入っています。新しい時代へ対応する熊本日産グループのシンボル的存在としていきたいと考えています。

編集部:社長になられて1年が経ちましたね。

古荘社長:2020年6月にバトンを引き継ぎました。前任の坂田副会長は、社長として14年、取締役として31年の長きにわたり、会社を牽引していただいた、私も師匠と崇める存在ですので、身が引き締まる思いでした。「疾風に勁草を知る」というか、コロナ禍の一番厳しいタイミングでの引き継ぎでしたが、皆で頑張ろうと一体感にもつながり、すごく良い時期にバトンタッチができたと私は思っています。

編集部:社員にはどんなメッセージを発信されたのですか?

古荘社長:『「全社員の物心両面の幸福」を追求し、お客様に愛され頼られる「家族のような存在」、家族に自慢したくなる「厳しくも温かい職場」、日産に欠かせない「九州NO.1の販売会社」を目指します。』という経営ビジョンを発表しました。社長交代と自動車業界の変革期を迎え、社員は不安を感じていたと思います。そこで、創業の想いと86年の歴史を振り返り「会社としての軸=変えてはいけないもの」と、来たる創業100年の節目に思いを馳せ、「会社として目指すもの=成長していきたい方向性」を明確に定めました。これを全社員で共有・実践することで、変化することへの「不安」が成長への「希望」に変わるのではないかと考えています。

編集部:変えない事とは何ですか?

古荘社長まずは、「情を尽くして理に従う」という考え方です。創業者が最も大切にしていた言葉で、ビジネスである以上「経済合理性=理」に従って経営判断しなければならない。ただ人間同士が商売する以上、それだけでは息の長い善い商売はできない。「義理人情=情」も大切にし、相手に尽くしてこそ血の通った良い商売ができる。という教えです。

例えば、弊社は何を買うにもお客様のところからしか購入しません。また、冠婚葬祭への参列や誕生日の祝いなど、仕事を超えた「気配り・心配り」を実践しています。お世話になったお客様に「ありがとう」をお返しすることで、「家族のような存在」に近づけるのではないかと考えています。

熊本日産自動車_古荘雅教

次に、「結果に対しての厳しさ」と「社員の生活への気づかい」を両立した「家族に誇れる厳しくも温かい職場』を目指すことです。創業者の時代から、毎週厳しく業績を追求してきたそうです。それは「経営者の仕事は社員の顔色をうかがうことではない。厳しい決断から逃げず、嫌われてでも会社に尽くしてくれる社員の生活を守ること」という信念を貫いていたからです。社員を甘やかすことが優しさではなく、厳しく指導してでも生活できるよう育てあげること、これが本当の優しさだという考えです。同時に「社員の生活への気づかい」も大切に考えていました。賞与の時には一人ひとりに「あなたはこれだけ頑張ってくれた」と感謝の声をかけ、気持ちをこめて手渡しをしていたと聞いています。社員にとって嬉しい「報奨金の現金手渡し」文化は、この気づかいが続いている証拠です。今後は、「私生活の充実」に対する気づかいも大切にしていきたいと考えています。社員が出産·育児·介護といった様々なライフィベントを迎えた時、これまで以上に柔軟に対応でき、社員のご家族にも喜んでもらえる職場を作っていくつもりです。

徹底的に議論する、全員参加の経営を目指す

編集部:変えていくことは何ですか?

古荘社長:社員には、よく考え、議論を重ね、決めたことを徹底してもらいたいと考えています。意見を集めることが目的ではなく、考え議論することが成長に繋がると考えています。成功することも失敗もあると思いますが、自分たちで考えた結果だから学びがあると思っています。「早くいくには1人でよいが、遠くに行くにはみんなで行け」という様に、みんなの意見を取り入れる企業文化に変えていきたいと考えています。

編集部:「Discussion&Commitment」ですね

古荘社長:創業者の残した言葉に「物事は為す前によく考えること。その結果が悪くても、それは悔やむに値しない」というものがあります。仕事は決断の連続です。私はまず「徹底的に議論する」ことが重要だと考えます。様々な考えを持つ多くのメンバーと、忌揮なく本音をぶつけ合い、話し合うこと。これが大事なファーストステップだと考えます。この時、上司や多数派の意見に付度などせず「反対意見を堂々と言える雰囲気」を全員で作ることが大切です。異なる意見や反対の考え方もしっかりと表明し合い、互いに理解し合った上で、ベストの答えを探していく。こうした議論こそ「よく考える」ということであり、「悔やむに値しない」堂々とした決断につながる唯一の道だと思います。

そして、大事なのは「決定したら全員一致で実行する」です。徹底的に議論した上で責任を持つリーダーが決断したのなら、例え最後まで反対だったとしても全てを忘れ、全員が団結して実行に移すべきです。「私は本音では反対だった」などと言う恥ずべき発言をせず、決定したことが正解になるように全員で取り組む。そこまでやれば、例え結果が悪くても後悔する必要はなく、素直に反省し方向修正ができるはずです。

編集部:変化はありましたか?

古荘社長:会議の仕方もガラリと変えました。月次の中間会議は全店舗の支店長が集まるのではなく、お互いに議論できるよう3店舗くらいの小規模な会議に変更しました。目標達成に向けた進捗やアクションプラン、上手くいった事や悩みなどが共有されるようになり、現場に持ち帰り実践する…といった循環が生まれています。少しずつですが、社員から役員に至るまで、「どうしましょうか?」ではなく、「こうしましょう!」と、自分の考え・想いを伝えてくれるようになってきたと思います。また、このような時期ですが10年前から店舗回りは続けています。行くと話してくれますし、会社を良くするためのヒントは現場にしかないと思っています。現場発信のノウハウを引き出すのが私の役目だと、最近つくづく感じています。

熊本日産自動車_古荘雅教

編集部:販売会社の役割として九州NO.1を目指すとは具体的にどういう事でしょうか

古荘社長:メーカー(日産自動車㈱)と販売会社である私たちは、お互い「欠かせないパートナー」であるべきだと考えています。そのために目指すのが「九州NO.1の販売会社』です。現在、熊本日産グループは、熊本日産自動車㈱・日産プリンス熊本販売㈱・熊本日産レンタカー㈱の3社で構成しています。2020年2月には日産プリンス熊本販売㈱の全株式を取得したことで、1グループで1県を担当する全国初の事例となりました。これからも、メーカーや県境の垣根を超えた合従連衡も予想される中、1番頼られるパートナーであるために「九州NO.1の強い販売会社」にならなければならないと考えているのです。

弊社が目指す「NO.1」は規模ではなく質的な強さ、言い換えれば「長期的に成長し続ける生命力」です。「販売台数だけではなく収益の高さ」「顧客数だけではなく、顧客との絆の強さ」「社員数だけではなく、能力モチベーションの高さ」「売上だけではなく、財務力·組織力の強固さ」を目指しています。大事なことは、社員一人ひとりが全ての指標において「九州NO.1になろう」という想いを持ち、地に足をつけた成長を続けていくこと。これを実現できれば結果的に、九州で最も質が高く、規模も大きな「NO.1」の日産の販売会社になれると確信しています。

企業は「人」なり、社員が価値・顧客が財産

編集部:そのためには人の力が大切ですね

古荘社長:社員の成長へ投資を惜しまず、お客様との絆を深めていきたいと考えています。販売会社にとって「最大の価値は社員の力」だと考えます。お客様に自社を選んでもらうために、メーカーは「商品力」で他社と競争しますが、販売会社では「社員の力」が競争力の源泉です。当社は、役職や年齢に関わらず全社員が謙虚に学び続ける環境を作り、意欲ある社員への「教育=人づくり」に最大限の投資をして、「社員の力=価値」向上を目指していきます。また、販売会社にとって最大の「財産は顧客との絆」だと考えます。歴史の中で先輩社員が培ってくれた「顧客との絆」を、いまの社員がしっかりと守り·育て·増やし、将来の後輩たちへ大切に引き継いでいかねばなりません。

コロナ過でも業績を伸ばせているのも、これまでの先輩方が築き上げたお客様との信頼関係であり、本当にお客様に支えられているなあと感じます。営業の仕事は一所懸命努力すれば必ず成果が出る、出てないなら努力が足りない…必死にやってるかどうかの話だと思うのです。他社よりも業績が上がってるとすれば、弊社の社員一人ひとりが一生懸命に頑張ってくれている証だと思います。

熊本日産自動車_古荘雅教

編集部:人材採用も積極的ですね

古荘社長:新卒採用が中心ではありますが、中途採用も積極的で活躍している方も多くいます。ある支店長は他社ディーラーから転職してきた方で、入社3年で支店長に抜擢されました。新卒入社組では30代前半の支店長もいます。能力のある人には経験年数とか関係なく抜擢します。本当にお客さんから感謝してもらえる、仕事を超えて、人としてお客様と+αのお付き合いをしていける人を採用したいと考えています。

取締役・支店長・課長など女性の管理職登用も進めています。営業スタッフの25%は女性で、全国トップクラスの成績を上げているスタッフもいます。女性にとって働きやすい会社は、全体にとっても良いはずです。産休・育休を経て復帰してくれる女性社員が増えたのはうれしいですね!福利厚生面では、3か月に2回くらいのスパンで土日に休日がとれるように制度化したところです。

※写真撮影時のみマスクを外しています。

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