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創業111年目を迎えた老舗の眼鏡専門店 高い専門性と新しいチャレンジで未来を切り拓く 株式会社メガネの大宝堂 布田社長

創業111年目を迎えた老舗の眼鏡専門店 高い専門性と新しいチャレンジで未来を切り拓く 株式会社メガネの大宝堂 布田社長

布田善久(ふたよしひさ):株式会社メガネの大宝堂・代表取締役社長。熊本市出身。濟々黌高校、慶応義塾大学卒業。阪和興業株式会社、メガネの田中チェーン株式会社を経て、2012年株式会社メガネの大宝堂入社。2015年9月代表取締役社長就任。

111年かけて築いた信頼と高い専門性が強み

ココクマ編集部(以下、編集部)老舗の眼鏡専門店として広く認知されていますね。

布田善久社長(以下、布田社長)ありがとうございます。明治40年創業の際、上通に本店を構えて今年で111年目になります。創業当時から熊本ではまだ珍しかった眼鏡を扱い、以来この地で「眼鏡専門店 大宝堂」として看板を守り続けています。

現在は眼鏡・サングラス・補聴器の販売、アフターメンテナンスをメインに、上通本店地下のギャラリー「アートスペース大宝堂」の貸し出しも行っています。店舗数は姉妹店「Visio」を含めて5店舗。来年には桜町再開発ビルにも店舗を構える予定です。

また店舗に出向くのが難しいお客様のために、訪問・出張サービスを行っています。お客様のお宅や提携している老健施設等をスタッフが訪問、大宝堂各店で行っている眼鏡・補聴器に関するサービスを提供させて頂いています。高い専門性と豊富な経験を活かし、快適な「見え方」や「聴こえ」を長く提供し続けることを使命としております。

編集部 御社の強みを教えてください。

布田社長 「店はお客様のためにある」を経営方針に掲げ、創業時から一貫してお客様との関係づくりを大切にして参りました。子供の頃から当店に通っていたという年配の方も多く、いまだに亡くなった私の祖父の話をして下さる方もいらっしゃいます。長い歴史の中で築いてきた信頼とお客様との関係が何よりの強みであり宝です。

また、スタッフの高い専門性も当社の大きな強みです。眼鏡に関しては視力測定やかかり具合の調整など、質の高い技術が必要となります。当社では眼鏡に関する確かな「知識」と「技術」を有した「認定眼鏡士」という資格を持った社員が、全社員64名のうち半数以上います。さらに「認定眼鏡士」の中でも一番グレードの高い「オプトメトリスト」という資格を持つスタッフも1名在籍。「オプトメトリスト」は県内でも数名しかいません。

当社では資格を積極的に取得するよう呼び掛けており、資格取得にかかる費用の大部分を会社で負担しています。特に若手社員に資格取得を奨励しており、社内での勉強会や視力測定のロールプレイングなどを行いながら、日々品質技術の向上に努めています。

目指すは「身近な老舗」

編集部 最近は低価格帯の眼鏡専門店が進出してきていますが・・・。

布田社長 そうですね、業界トップシェアの眼鏡市場さんをはじめ、比較的低価格帯で販売しているところが業績を伸ばしています。確かに安さというのはお客様が商品を選ぶ上で大きなポイントになるとは思いますが、低価格帯の販売店は主にスピードや効率性を重視して眼鏡を作っていますので、品質やアフターサービスにおいては限度があると思います。

眼鏡を使う上で大切なのは「見えやすい」ことと「疲れにくい」ことであると、当社は考えています。この2つを兼ね備えた眼鏡を作るためには、低価格帯の販売店にはできない丁寧な視力測定やカウンセリングが必要です。当社の高い技術をもって、他社では実現できないようなより快適な「視生活」を提供し続けることが、他社との差別化に繋がると考えています。

さらにこれから大切なのは外部への発信力だと思います。せっかく良いスタッフと良い技術を有していても、お店に来て体感して頂けなければ宝の持ち腐れです。私たちのことをより幅広い皆様に知って頂くために、そして時代の変化の中で今後も生き残っていくために、積極的に新しいことにチャレンジしていこうと社員に伝えています。

編集部 新しいチャレンジとは?

布田社長 最近は様々なイベントを開催しています。「水まち水前寺にぎわい祭り」の中で毎回開催させて頂いている「メガネの似合う人コンテスト」や、眼鏡に見えるものや風景をインスタグラムに投稿して頂くキャンペーン「ほぼめがね!?コンテスト」など、イベントを切り口に、これまで大宝堂に来たことがなかった方とも接点を作っていきたいと思っています。店頭で立って待っているだけではなく、イベントでの発信を通じて多くの方に「メガネの大宝堂」という会社のことを知って頂きたいのです。

また最近は、店舗に入ったときの雰囲気や見やすさ・選びやすさの向上を図るため、新しくVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の取り組みに着手。店内をより魅力的に見せるための方法や商品陳列の仕方など、専門の先生にお願いしてご指導頂いています。

当社は良くも悪くも「老舗」というイメージが働くと思います。「敷居が高くてお店に入りづらい」とか「商品が高そう」とか・・・。そういうイメージの中には、「本当は違いますよ」という部分もあるのです。「メガネの大宝堂」に興味を持って頂き、お店に足を運んで頂きたい。そこでスタッフとの関わりが生まれて、お客様に引き続き長くご利用頂くという流れをもっと作りたいと思っています。

社員とともに大宝堂の未来を創る

編集部 ブライト企業にも認定されていますね。

布田社長 女性が働きやすい会社にしていきたいという気持ちがあり、女性の管理職登用も積極的に行っています。現在は補聴器部長や総務課長を女性が務めています。仕事柄、力仕事というのはほとんどなく、むしろ丁寧さ・きめ細やかさ・気遣いが大切な仕事ですので、もっと女性に活躍して欲しいと思っています。時短勤務制度や育児休業・産後休業制度も整えていますし、産後に復帰して頑張っている女性も数多くいます。現在社員の女性比率は約3割程度ですが、もっと増やしていきたいですね。

また有休消化率も高く、一般職の社員はほぼ全員が毎月1日は有休を消化しています。今後はリフレッシュ休暇制度の導入や社員同士のコミュニケーションが高まるレクレーション活動も行っていきたいと思っています。私がひとりで引っ張るというより、社員同士が一体感を持って、みんなで会社の未来を創っていきたいという想いがあります。そのためにも、社員が心地よく働ける環境づくりに今後も取り組んでいきたいですね。

編集部 休日の過ごし方を教えてください。

布田社長 小さい子供がふたりいますので、休みがあれば子供と遊ぶことが多いです。まだまだ大変な年ごろではありますが、とにかく可愛いんですよ。時間があれば少しでも一緒にいたいですね。もう少し大きくなったらスポーツを一緒にしたり、いろんなところに遊びに連れて出かけたりしたいです。

また最近は上通商栄会・下通繁栄会・新市街商店街振興組合の若手を中心に協議会をつくり、「KUMAMOTOPICS(クマモトピックス)」という情報サイトを作りました。イベント情報のほか、街で働く人について紹介しています。最近は郊外の便利なショッピングモール等に、お客様が流れてしまっているという現状があります。いま一度、熊本の中心市街地全体の魅力を多くの方に知って頂くことで、お客様を呼び戻したいという気持ちから、商店街という枠組みを超えて取り組んでいます。「KUMAMOTOPICS」、ぜひ一度ご覧ください。

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